雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

屋上にて

2013年06月06日 | ポエム

 屋上にて


風の日は
屋上にのぼって
僕は唄をうたう

(風の強い日は
少し大きな声で
風の弱い日は
ささやくように)

青い空のなかを
さも気持ち良さそうに
雲は流れて行く

(風よ
僕もそうやって
今すぐにでも
海を見に行きたいのだ)

僕はまた唄をうたう

すると
僕の声はうまい具合に
風にのって行ってしまう

(1975.2.16)

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