雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

子ども

2014年01月18日 | ポエム


 子ども


僕は 疲れていた。
煙草をすいたくて、
イライラしていた。
心と身体がバラバラになっていて、
笑わねばと、逆に
むっとした顔をしていた。

通りすがりの
母親に手をひかれた小さな子どもが、
そのとき確かに、
僕を見て笑った。
その瞳は、
澄んだ水をたたえる湖のようで
刹那!
僕はその湖に飛び込んでしまった。
気がついたら、
僕は 笑顔だった。

ああ、
子どもは ありがたい宝石だ。
気がついたら、涙があふれた。
(1979~2012.4.20)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年のテーマは整美!! | トップ | 勇気 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ポエム」カテゴリの最新記事