<読売新聞より記事転載>
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伊、原発再開を断念…国民投票「反対」9割超
読売新聞 6月13日(月)21時24分配信
出口調査によると反対票は9割を超すと見られ、再開反対派の圧勝が確実な見通しとなった。ベルルスコーニ首相は13日、投票終了を待たずに「イタリアはおそらく原発計画と決別し、再生可能なエネルギー分野の開発に取り組む必要があるだろう」と原発再開断念の意向を表明し、事実上の敗北宣言を行った。
福島第一原発の事故後、原発をめぐる国民投票が行われたのは初めて。欧州ではスイスとドイツ両政府が将来原発を廃止する方針を決めており、イタリアの原発拒否の立場が固まったことで欧州各国で反原発世論が勢いづく可能性もある。
最終更新:6月14日(火)0時55分
<転載終わり>
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今朝、読売新聞を見て驚きました。イタリアは定期検診のため停止させていた原発を再開するかどうかの国民投票を行いましたが、何と90%以上の国民が反対に投票しました。
これの結果が当然の結果だと思いますが、当の日本では56%だけが反対ということです。イタリアは日本の福島原発が一向に収まる方向でないため、原発再開に90%もの国民が反対しているというのに、日本では44%の人は原発を容認しているのです。11日土曜日にも原発反対のデモが日本全国で開催されましたが、まだまだ原発が必要だと考えている国民も多いというのが現状のようです。
ただ、イタリアの90%の国民が反対したことは非常に大きな決断であり、今後の原発の動向を決める英断だと思います。既にドイツやスイスは原発を無くす方向を決めていますので、日本の原発事故が世界の大きな流れを変えたといえます。
日本は電力会社を中心に巨大な利権が絡んでいますので、そう簡単には原発はなくならないのかも知れません。4、5年後、福島及び近県の人たちが、原発が原因の病気になってはじめて、「原発は良くないかも知れない」と、のん気に考えるのかも知れません。モノの良し悪しを判断できなくなっている国民には、それなりの結果が訪れるのは当然としても、その影響を全て受けてしまう子供たちは、何とかしなければなりません。全て目に見えるものしか信じられないというのは、あまりに唯物的ではないでしょうか。過剰反応はどうかと思いますが、反応がにぶく、手遅れになってからではどうにもなりません。覆水盆に返らずです。日本人は世界の中心になる素晴らしい民族だと言われていますが、原発すら即廃止にできないのであれば、日本人が世界を引っ張るのも無理と言わざるを得ません。このままでは逆に世界の笑いものです。自分の国が原発で瀕死の重傷なのに、まだ原発を続けるのは、愚かだと。
先日仙台と石巻に行きましたが、多くのボランティアの方たちが、働いていました。自衛隊の人も粛々と作業をされていました。全ての人が東北に行って作業をするのは無理に決まっていますが、せめて想いを一つにすることが大事ではないかと思います。原発では世界に迷惑をかけていますが、日本人の本来の良さも、至る所で出ています。自然と共に生き、人と動物が仲良く生きるような社会をいち早く実現していきたいと思います。宮城や岩手には大勢のボランティアさんが頑張ってますが、福島では副島さんたちが頑張っているだけです。誰も福島に行こうともしません。1日福島に居てもレントゲン撮影からみれば、問題ないのでしょうが、誰も行きません。私も何とか福島の復興にお役にたちたいと思っています。今具体的にどうやろうかと考えています。一人でやるのは小さいことかも知れませんが、先ずやってみなければ解らないと思っています。