<日本弥栄の会より転載>
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放射能怖い派と反日思想
放射線問題について、また『ザ・フナイ』10月号でもかなり突っ込んで書きましたし、次号の11月号でも、ここに収まりきれなかった部分を書いています。
ご興味のある方はぜひこれらの号をお読み頂ければ・・・と思いますが、最近は、この問題を取り上げることには、やや食傷(しょくしょう)気味です。
だいぶひと頃よりも減りましたが、世間にはまだ、「福島は今、さらに危険な状態にあり、その情報は隠されているのだ」とかいう論調で煽る人たちがいます。
しかも、それがけっこう名のある作家さんだったり、人気の高いブログだったりする。
言論の自由の時代ですから、たしかに何を書こうが、法律に触れさえしなければ自由なのかもしれません。
しかし、そういう煽り系の情報が増えることで、福島に住む人々は、ますます苦しめられるのです。
しかもそれが、正しい情報に基づいているのなら、まだ仕方がありません。
中には、あたかも真実の情報のように思われるようなものもあります。
ですがよく精査してみると、根拠らしい根拠もなく、ほとんどが書き手の想像(妄想)により拡大解釈していたり、強引に結論づけたりするものです。
意図してのことかどうかはともかく、こういう発言が、差別や偏見を助長し、福島の人々を追い詰めていく。
政府の対策も後手後手ですし、復興予算のバラマキ問題も酷い話ですから、それも書きたいところですが、煽り系の連中は、あたかも福島の人々を気遣うふりをして、じつは「福島いじめ」に加担しているのです。
そういうことで、私も黙っていられなくなり、書いてしまうんですね。
でも、こういうのはもはやイタチごっこだと思います。
「本当はどっちなんだろう。自分にはよくわからないなあ・・・」という感想を持つぐらいなら、まだいいのです。
大きな原発事故など、ほとんど過去に事例がないですから、今回の場合はどうなのか、本当に大丈夫なのかと不安を抱くのは当然です。
ですが、この期に及んでもなお、「放射線は低線量でも怖い」と決めつけて、それを世間に訴えて騒ぎまわる連中は、いったい何なのか。
一つには、煽り系の情報の方が目立つし、人の気を引きやすいということがあります。
その方が本も売れますし、ブログのアクセス数は上がるし、商売になりやすいのです。
(最近では、それも下火になってきているようです。)
もともと反原発運動というのは、左翼系政党を中心に行われていました。
私は左翼ではありませんが、原発にはもともと反対の立場でしたから、3.11の事故が起きたことで、ますます反原発・脱原発への思いが強くなりました。
ただ、放射線に関しては、調べてみると一概に危険とも言えない情報もあることに気づき、原発問題と放射線問題は区別して考えるべきと思うようになりました。
さらに、小会会員で健康・医療ジャーナリストの浜野夏企さん(『たまゆらPremium』№205~№212で関連記事掲載)からたくさんの資料を頂き、自分でも勉強していくことで、こんなレベルではまったく大丈夫なんだと「ハッキリ」わかったのです。
※浜野さんの主宰するHealth Net Mediaの最新記事も合わせてご覧ください。
一方では、いまだに原発問題と放射線問題を一緒くたにしている人たちがいて、そうした人たちが“危険性”を煽っている。
彼らには、どんな話をしたところで、聞く耳を持ちません。
最初から、結論ありきなのです。
どうしてそんなに頑(かたく)ななんだろうと、その心根を探ってみると、どうもそれは、彼ら自身が持つイデオロギーとか、思想の問題であるような気がします。
ハッキリと要点を言ってしまえば、彼らは、日本という国が嫌いなんです。
「それは違う」と反論する人もいると思いますが、私が見るところ、大半がそうです。
日本という国家が嫌い、天皇が嫌い、日の丸が嫌い。
だからこの人たちは神道が嫌いというのも共通しています。
社会が認めてくれなかったとか、学会で冷や飯を食わされたとか、そういう「つまはじきにされた恨み」が動機になっている人もいるようです。
私も、現在の原発事業には大いに反対ですし、その姿勢は変わりません。
ですが、それと放射線問題とは、あくまで別ものとして考えています。
そもそも放射線など、人類発祥よりもはるか以前からあるものですし、宇宙に遍満するものです。
太古の地球は今よりはるかに放射線量が高かったのです。
私たちのDNAは、放射線に上手に適応しながら生きてきたのです。
こちらがいくら詳細なデータや反証を出しても、まったく受け入れる余地がないというのは、その人のイデオロギーや思想が絡んでいるのでしょう。
純粋な気持ちで脱原発デモに参加する人が大半だと思いますし、私はその人たちの気持ちもわかります(昨年4月には私も家族で脱原発デモに一度だけ参加しました)。
ですが、反原発運動というのは、反日思想とリンクするところがあるのです。
だから、彼らにとっては放射線とか放射性物質は、超危険なものでなくては困るのです。
まあ、そういう連中は、散々煽った挙句に実際に何も起きなければコソコソ消えていくだけですから、私たちは私たちで先に進めばいいのです。
10月27日は、福島県田村市の「ひふみ農園」で、稲刈りイベントがあります。
20名ほどの方が参加されることになっていますが、私も稲刈りというのは初めての体験ですので、とても楽しみにしています。
また、この農園で採れる「ひふみ米」は、「于由の光」米というブランド名で、『玉響』会員向けに来月から販売されることになっています。
品種はコシヒカリとミルキークイーンを掛け合わせたもので、完全無農薬・無化学肥料ですから、美味しいですよ。
福島支援の意味も込めて、ぜひご賞味あれ!
<転載終わり>
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2011年3月11日の地震による原発事故から丁度一ヶ月経った4月11日、ひつき仲間と二人で東京から原発20Kmの浪江町近辺まで行きました。避難区域に残された犬や猫、牛、豚、ニワトリなどの動物の救援のために行きました。結果は機動隊に阻まれて、20Km圏内には入ることができず、残念ながら動物たちを救出することができませんでした。
昨年の4月といえば、多少仕方無い部分もあるのかも知れませんが、政府も東電もウソばっかり言って、いい加減な対応ばかりしていた時ですから、国民は原発は爆発するのかとか、放射能は危険なのか、大したことないのかなど、相当混乱していた時期でした。それでも動物たちが残されていて、餓死した動物もいるという情報を聞いたので、何とか手助けができないものかと思い、20Km圏内を目指したのでした。結局直接動物を救出することはできませんでしたが、中矢代表からお預かりしたドッグフード100Kgを含めて合計250Kgのドッグフードを現地で活動するわんわん救援隊の人たちに手渡しました。
当時浪江町に入った辺りは、6.75μSvでしたので、線量計のアラームは鳴りっ放しでした。それでも直接痛いなどと感じるものは何もないですので、怖いとも思いませんでした。そもそも2011年3月15日くらいには、副島隆彦さんが福一の安全宣言をブログで出されていましたので、たぶん大丈夫だろうと思っていました。
その後も中矢代表と共に3度原発近くまで行ってますが、別に身体の異常もありません。そもそも、今までも100回以上ラドン温泉やラジウム温泉に入っていましたから、放射能というのは身体にはよい働きがあるものだと考えていました。その後、月刊「玉響」で浜野氏や服部氏の記事を読み、福島第一の場合はチェルノブイリとは比べ物にならないくらい線量が低いことが分りました。更に、低線量被爆は身体には大変効果的だということも分りました。だからラドン温泉は身体にいいのです。10月27日はひふみ農園福島で稲刈りをやります。関東と東北のメンバーが集まり、6月に自分たちで植えた稲を収穫したいと思います。日本で最初の「ひふみ米」をいただくのが今から楽しみです。