<笑いの健康効果より転載>
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「笑いの健康効果」
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志水彰・大阪外大教授の「ヒトはなぜ笑うのか」(講談社刊)によりますと、 「笑い」の症状が実証されるのは人間とサルだけだそうです。その笑いは実は、口に入った有害なものを吐き出そうとする動作からおこったと考えられています。物を吐きだそうとするとき、哺乳動物は口を横に広げて口角を後ろに引き、歯を出し、舌を突き出します。このとき高い叫び声をあげることが多いのですが、それは、有害なものが吸い込まれないようにするためだということです。
本来、有害なものから身を守る防御反応であった動作が、進化した霊長類では、危険の伝達、さらには攻撃してくる相手に対して、親しみを示すための表現に発展してきたというのです。
このように霊長類では発展してきた笑いが、ヒトではさらに「免疫のバランス」までを正常にする力があることが最近分かってきました。
当院に通院されている方も多いのですが、慢性関節リウマチという病気があります。激しい痛みとともに関節が破壊され、徐々に体の自由が失われていく難病です。免疫のバランスを失ったために、自己の組織に対して攻撃するようになる病気の一つです。
現在の西洋医学では決定的な治療法はなく、薬で痛みと炎症の進行を抑えるしかありません。痛みと付き合いながら療養しなければならない患者さんが大部分です。
日本医大の吉野槙一教授は、患者のリウマチの痛みと精神状態の関係に注目して、日本医大病院に日曜日の夕方の10チャンネル、”笑点”のレギュラーである落語家の林家木久蔵さんに来てもらって、中程度から重症の女性のリウマチ患者26名に落語を一時間聞いてもらうという実験をしました。 その落語の前後に血液を採取し、ホルモンや免疫の状態を調べますと、関節の炎症が悪化するとふえる免疫活性化物質ILー6とインターフエロンーγが、独演会の後では顕著に減っていることが分かりました。とくにILー6の減少は26人中22人に見られ、中には健康な人の十倍以上あったILー6が正常になった人もあったとのことです。
また、同時に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を測定したところ、落語を聞く前には正常レベルだったホルモンが、落語を聞いて「笑った」あとには、26人中20名が低下していました。このことは「笑う」ことでリウマチの炎症を抑える副腎皮質ホルモンが一段と多量に消費したことを示します。痛みの度合いを聞き取り調査しましても、20人が痛 みが軽快したと答えていました。
吉野教授によれば「1時間でこれほどの効果が現れるリウマチの薬はない。薬の治療だけでなく、心理面のサポート、心の管理が重要なことが証明された」と述べておられます。
ほかにも、ガンの患者を対象として、吉本興業の公演を三時間みてもらって、ガンに対する抵抗力の指標になるNK活性(ナチュラルキラー細胞の活性度)を調べますと、NK活性が上昇した、NK活性の低かった人が笑った後で正常範囲にアップしたという報告があります。
このように「笑い」は確かに「免疫のバランス」を正常に力があるようです。
ただ、同じ「笑い」であっても、一時のビートたけし、現在の”とんねるず”のような、他人を馬鹿にしたり、侮辱したり、叩いたりする笑い、弱者の人格を辱めて笑うような、心の底から笑えない笑い、笑った後で後ろめたさが残るような笑いはダメだと思います。「笑い」といっても、人生の機微からなる「あ、おれもやった、分かる、分かる」といった、自己に置き換えた共感の笑い、落語に見られるような人情に触れるような笑いが大切です。
昔から「笑う角には福来る」という言葉があります。しかし、現代の医学の研究からは「笑う人には健康来る」です。朝、起きたら鏡の自分にむかって笑いかけ、今日一日この笑いをたやさないようにしよう。いつも笑顔ですごそうと自分自身に暗示をかけてみるものまた、健康管理には必要な日頃の努力だと思います。そういえば大阪には「笑いの教室」という、全員で笑うことを実践する会もあるようです。ニヒルな笑いではなく、心の底からワッハッハと笑うように心がけましょう。
<転載終わり> ------------------------------- 笑う角には福来るとは昔から言われていますが、笑いがリウマチを改善したり、ガンへの抵抗力を増進させたりすることが医学的に証明されているそうです。人間とはよくできているものだと感心します。 大阪の枚岡(ひらおか)神社では毎年12月25日に「お笑い神事」を開催しています。昨年は約1,000人が枚岡神社に集まり、「アッハッハ!」と笑いました。今年の12月25日には私もひふみ仲間と共に枚岡神社で思い切り笑う予定です。今年は全国から3,000人くらいが集まると思います。感謝と笑いで岩戸を開こうという目的で開催されておられるそうです。 8月4日には枚岡神社で、農業の神事を教えていただけることになりました。日月神示には、米や野菜などを収穫した際には、「まず神に捧げよ」とあります。3年前から、日月神示にあるように、農作物を収穫し、神様に捧げたいと考えていました。単に捧げるのであれば、今のひふみ農園で、簡易的に行うことは可能ですが、正式な神事を学んでみたいとも考えていました。その件を弥栄の会のSさんに相談したところ、中東宮司さんにお願いしてくださったのです。農業の神事を教えてくださるということは、普通はあり得ないですので、本当にありがたく思います。8月4日の研修会には、既に13名が参加する予定です。関東からも7名参加します。研修の様子はビデオに収めますので、後から復習して、きちんと習得したいと思います。そして、11月のひふみ農園赤城の収穫祭で、農事の神事を行いたいと考えています。その農事の神事の最後に、お笑い神事を行いたいと思います。赤城大明神に農作物と共に、笑いも捧げたいと思います。
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