携帯ショップで衝撃が走った。
新人さんが近寄ってきて「ご用命は?」というお決まりのセリフが遠くで聞こえる。そのカワイイ女性が近づいてくる。
声はもう聴こえない。
衝撃的な可愛さが近づいてくる。
あっ、僕イヤホンしてた。
外して「iPad pro」あります?と尋ねた。声が小さかったのかまた近づいてくる。もう一度要件をいうと案内してくれてベテランを呼ぼうとするから、「ゴメンなさい、見るだけです」と言ったら離れていった。
いろいろ聞けば良かった。
時間つぶし。
そのまま約束の時間になり駅に歩いた。
そんなカワイイ人に会いましたと話をする。
ホテルまで歩くとその携帯ショップの隣のホテルに。運命を感じてさっきの衝撃を伝えたら仲間の1人が「会いに行こう!」とズカズカ入っていく。
するとさっきの可愛い子がiPad proの前に。
早速話しかけた。
さっきも来たこと、新人さんなこと、住んでいる場所まで教えてくれた。肝心のiPad proの話はわからない様子で、世間話というか完全にナンパである。
「今日何時に終わるの?」
「19:00までです。」
あっ、言っちゃうのね。
「じゃあ、誘うから電話番号教えて」とダメ元で言って、僕の携帯を差し出して「自分の携帯にかけて」と言ったら
かけてくれた。
再び衝撃が走った。
もう稲妻が僕に落ちた。
教えてくれるんだ。
僕の携帯から彼女のポケットに繋がったようで、「あっ、来ました」と彼女の携帯を手で押さえた。
僕のときめきセンサーがアラームを発している。
素敵な笑顔と新人らしいハニカミが印象的な幼い女性。断り切れなかったのかな?
またiPad買いにきますねと伝えてショップを後にした。
その後の僕のはしゃぎっぷりは想像できるであろう。
結局、その後打ち合わせと称した食事をとる。
7人予約していたようで1人キャンセルが出来ない。
「誘ったら?」
結局食事代を払うから来てもらうように誘ってみる。
電話番号しかわからないからショートメールで
「もし良かったら仕事終わりにワンコールして下さい。折り返します」と打ち込んだ。
19:00
19:10
だんだん緊張が増す。
仲間もワイワイしながらたまに僕の様子をチラチラ見て、気にしてくれる。
19:20
僕は外に出て電話した。
繋がらない。
僕はガッカリした。
無視
電話しても取ってくれない。
あんなに乗り気のように見えた彼女は社交辞令だったのか?
ならなぜ電話番号を教えたのか?
僕はまた失恋した。
ただのナンパ
だけどこのひとひらの花びらに心が躍る。
ハラハラと落ちていく電話番号。
彼女の笑顔が川面に映って波紋で歪む。
僕はもし、
彼女が来てくれたらその勇気を讃え
プレゼントを渡そうと思い
閉店間際の近くの花屋に飛び込んで、目の前にあったスイートピーやコスモスが束になったものを購入した。
僕が人に花束をプレゼントするのは生まれて初めてだ。
店員に花言葉を聞くと、白いスイートピー「門出」だと。
新入生にピッタリ
来てくれると期待を込めてドキドキしながら花束を持って行った。
結局、すっぽかされた。
なんだったのか?
なんで電話番号を教えたのか?
その疑問がなんども頭の中で回る。
あの笑顔は偽物だったのか?
僕は食事会のテンションがダダ下がる。
周りも心配するくらい下がっていた。
僕は何度も皿を引いたり、
食事を運ぶ女性店員に目をつけ
会計後に花束を渡した。
彼女は結構笑わない様子で給仕をしていたのだが、
その最後の花を渡した瞬間「いいんですか?」と笑ってくれた。
僕はその笑顔を見るために花束を買ったのだと思う。
確かにショップの女性にはフラれたが、
食事会の店員のプライベートな笑顔を見られたからよかった。
僕の儚い春はまた散っていった。
新人さんが近寄ってきて「ご用命は?」というお決まりのセリフが遠くで聞こえる。そのカワイイ女性が近づいてくる。
声はもう聴こえない。
衝撃的な可愛さが近づいてくる。
あっ、僕イヤホンしてた。
外して「iPad pro」あります?と尋ねた。声が小さかったのかまた近づいてくる。もう一度要件をいうと案内してくれてベテランを呼ぼうとするから、「ゴメンなさい、見るだけです」と言ったら離れていった。
いろいろ聞けば良かった。
時間つぶし。
そのまま約束の時間になり駅に歩いた。
そんなカワイイ人に会いましたと話をする。
ホテルまで歩くとその携帯ショップの隣のホテルに。運命を感じてさっきの衝撃を伝えたら仲間の1人が「会いに行こう!」とズカズカ入っていく。
するとさっきの可愛い子がiPad proの前に。
早速話しかけた。
さっきも来たこと、新人さんなこと、住んでいる場所まで教えてくれた。肝心のiPad proの話はわからない様子で、世間話というか完全にナンパである。
「今日何時に終わるの?」
「19:00までです。」
あっ、言っちゃうのね。
「じゃあ、誘うから電話番号教えて」とダメ元で言って、僕の携帯を差し出して「自分の携帯にかけて」と言ったら
かけてくれた。
再び衝撃が走った。
もう稲妻が僕に落ちた。
教えてくれるんだ。
僕の携帯から彼女のポケットに繋がったようで、「あっ、来ました」と彼女の携帯を手で押さえた。
僕のときめきセンサーがアラームを発している。
素敵な笑顔と新人らしいハニカミが印象的な幼い女性。断り切れなかったのかな?
またiPad買いにきますねと伝えてショップを後にした。
その後の僕のはしゃぎっぷりは想像できるであろう。
結局、その後打ち合わせと称した食事をとる。
7人予約していたようで1人キャンセルが出来ない。
「誘ったら?」
結局食事代を払うから来てもらうように誘ってみる。
電話番号しかわからないからショートメールで
「もし良かったら仕事終わりにワンコールして下さい。折り返します」と打ち込んだ。
19:00
19:10
だんだん緊張が増す。
仲間もワイワイしながらたまに僕の様子をチラチラ見て、気にしてくれる。
19:20
僕は外に出て電話した。
繋がらない。
僕はガッカリした。
無視
電話しても取ってくれない。
あんなに乗り気のように見えた彼女は社交辞令だったのか?
ならなぜ電話番号を教えたのか?
僕はまた失恋した。
ただのナンパ
だけどこのひとひらの花びらに心が躍る。
ハラハラと落ちていく電話番号。
彼女の笑顔が川面に映って波紋で歪む。
僕はもし、
彼女が来てくれたらその勇気を讃え
プレゼントを渡そうと思い
閉店間際の近くの花屋に飛び込んで、目の前にあったスイートピーやコスモスが束になったものを購入した。
僕が人に花束をプレゼントするのは生まれて初めてだ。
店員に花言葉を聞くと、白いスイートピー「門出」だと。
新入生にピッタリ
来てくれると期待を込めてドキドキしながら花束を持って行った。
結局、すっぽかされた。
なんだったのか?
なんで電話番号を教えたのか?
その疑問がなんども頭の中で回る。
あの笑顔は偽物だったのか?
僕は食事会のテンションがダダ下がる。
周りも心配するくらい下がっていた。
僕は何度も皿を引いたり、
食事を運ぶ女性店員に目をつけ
会計後に花束を渡した。
彼女は結構笑わない様子で給仕をしていたのだが、
その最後の花を渡した瞬間「いいんですか?」と笑ってくれた。
僕はその笑顔を見るために花束を買ったのだと思う。
確かにショップの女性にはフラれたが、
食事会の店員のプライベートな笑顔を見られたからよかった。
僕の儚い春はまた散っていった。