その女子生徒はhokutomanの班に所属しながら
なぜか参加しない。
オープニングでは少しだけ遊んだのに
それはある人に言わせると
「かまってちゃん」
その心の寂しさを2日目のある時間に聞き出すチャンスを得た。普段ならばそんなドロップアウトした女子生徒を無理に仲間に入れようとすることはない。
しかし今回はどうやら彼女の暗い表情と雰囲気が僕に声かけさせた。
その女子の2日目は朝からメンバーのそばにはいるが、一定の距離を保って入ってこない(先生に言われたのかな?)。TPシャッフルの丸太(専門用語ごめんなさい)に座った彼女はチラチラこちらを見ながらも近づかない。
そして休憩中に辛うじて下の名前を聞き出して、
他のメンバーをTPシャッフルの丸太に立たせる。
そして課題を説明する。
彼女の名前の頭文字は"も"
彼女は丸太に座ったまま、他のメンバーはその丸太を移動してアイウエオ順に並べ替え。
無理やり彼女をメンバーと絡めていく。
その女子に必ず触れてメンバーは入れ替わっていく。
本当に無理やりという言葉がぴったりくる。
彼女は意外にも立って移動する他のメンバーに、「背の高い方が跨げばいいじゃん」と的確なアドバイスをしている。
僕がこの時考えていたのは、まず僕とこの彼女との関係づくりをすべし!である。
この後、さらに無理やり彼女を引き込んでも大丈夫なラインを探るための関係づくりを。
この地点でもう2日目の半分は過ぎていた。
無事クリアし、ニトロへ。
無理やり入れようとも思うが、
彼女の様子をみた。
すると彼女はすぐそばまで近寄り、
それでも入らない。
でも遠くへは行かない。
ニトロは彼女らなりに盛り上がり
中だるみの時間に休憩をとった。
そしてそばにいた彼女の横に行って話した。
仲間に入らない彼女はかまって欲しいのか
僕との会話は離れない。
すると短時間で
女の世界の嫌なトラウマや保護者との関係、
人間関係なんて意味ない!とか
私は捨てられた!とか
嫉妬は嫌い!とか
立て続けに僕に、少しだけ涙を拭きながら吐きつけた。
「へーっ、それ、みんなに言えたらいいねェ」
「そう考えていることをみんなに知ってもらうことには意味があると思うよ」
と伝えた。
そのあとは、陸上部に入ろっかとか
吹奏楽やってただとか、
歌手のオーディションを受けたとか
面白そうな話題を持っている。
その時に1人だけが近づいてくる別のメンバーの女子。彼女はリーダーシップをとることができる行動派。そしてナチュラルに彼女にも話しかける。
(この子、すげぇな)
何かアイデアが閃いて、僕はニトロを再開し
クリアした他のメンバーは達成感と雄叫びの中、
話にはいれなかった彼女をメンバーと絡ませる方法をトラストに見出した。
2人組になって!◯◯(そのリーダーの名前)!は
"も◯◯"(入らない女子)と組んであげて!
僕の「らしくない介入」を行った。
なぜかこの日、この女子を救いたい!と思ったのだ。
トラストリーンという2人だけの活動。
後ろに倒れるのを後ろの人に支えてもらうという静かな活動。
その2人で活動している。
その後も。
そして終了の時間。
意外にも椅子を並べて2日間を締めようとしたら
その遠くで見ていた彼女は僕の左隣に座り、
和の中にいた。
そして全員に1分間のシンキングタイムを与えたあと、終わって見た感想を言わせた。
彼女は最後に
するとあの「(みんなに)言えたらいいねェ」の内容を語り始めた。たどたどしく、トゲを出し、
時に悲しく、そして訴えるような口調だった。
「友達なんかいらん!」という彼女は
ほぼ「友達になってください!」と言っていた。
僕は何も言わず、
みんなそれぞれのチャレンジができたと思うよ。
と締めた。
そして解散した後、数人のメンバーが近づいて
あの子がいない場所で
「あのこ、かっこよかったなぁ」
「わたしもあーいうこと言いたかった」
とか言っている。
「言えばよかったじゃん!」
www
みんなで笑い合えた。
「そして僕は◯◯◯(あのこ)を頼むぞ!」と
メンバーに託した。
3年間同じクラスだという。
多分大丈夫。
そして彼女らは笑顔で帰っていった。
そして先生方は挨拶をして帰っていく間際に1人の先生が僕に近づいて来た。
「今日はありがとうございました。◯◯◯(あのこ)は普段から難しい生徒でして…。どうやってメンバーに入れたのか聞きたくて…」
僕は経緯を話し、感じたことを話した。
それは僕の彼女に対する「限られた時間で助けてあげたい」という行為が間違っていなかったことの証明になった。
仲間に入りたくない!と言い張る彼女をどうやって仲間と活動させたのか?
僕はまた少しだけ自信をつけた。
彼女たちと繋がることだけを心掛けた。
いつもより余計に話しかけた。
いつもより距離が近かった。
いつもより疲れた。
いつもより気持ちが晴れた。
僕は多分、彼女に自分を投影していたのかもしれない。
何か物悲しい無力感。
意味のあるものなんて何1つない。
全部嘘に塗り固められて
他の人は全然気づいていない。
僕も少しそう思う時もある。
でも彼女を見た時、こう思った。
「そんなつぶらな瞳で世界は見られない。一度落ち着いて目を閉じてみてはどうかな?」
その心のモヤモヤが晴れる瞬間がいつかきっとある。
それを知っている分だけ前に進める。
なぜか参加しない。
オープニングでは少しだけ遊んだのに
それはある人に言わせると
「かまってちゃん」
その心の寂しさを2日目のある時間に聞き出すチャンスを得た。普段ならばそんなドロップアウトした女子生徒を無理に仲間に入れようとすることはない。
しかし今回はどうやら彼女の暗い表情と雰囲気が僕に声かけさせた。
その女子の2日目は朝からメンバーのそばにはいるが、一定の距離を保って入ってこない(先生に言われたのかな?)。TPシャッフルの丸太(専門用語ごめんなさい)に座った彼女はチラチラこちらを見ながらも近づかない。
そして休憩中に辛うじて下の名前を聞き出して、
他のメンバーをTPシャッフルの丸太に立たせる。
そして課題を説明する。
彼女の名前の頭文字は"も"
彼女は丸太に座ったまま、他のメンバーはその丸太を移動してアイウエオ順に並べ替え。
無理やり彼女をメンバーと絡めていく。
その女子に必ず触れてメンバーは入れ替わっていく。
本当に無理やりという言葉がぴったりくる。
彼女は意外にも立って移動する他のメンバーに、「背の高い方が跨げばいいじゃん」と的確なアドバイスをしている。
僕がこの時考えていたのは、まず僕とこの彼女との関係づくりをすべし!である。
この後、さらに無理やり彼女を引き込んでも大丈夫なラインを探るための関係づくりを。
この地点でもう2日目の半分は過ぎていた。
無事クリアし、ニトロへ。
無理やり入れようとも思うが、
彼女の様子をみた。
すると彼女はすぐそばまで近寄り、
それでも入らない。
でも遠くへは行かない。
ニトロは彼女らなりに盛り上がり
中だるみの時間に休憩をとった。
そしてそばにいた彼女の横に行って話した。
仲間に入らない彼女はかまって欲しいのか
僕との会話は離れない。
すると短時間で
女の世界の嫌なトラウマや保護者との関係、
人間関係なんて意味ない!とか
私は捨てられた!とか
嫉妬は嫌い!とか
立て続けに僕に、少しだけ涙を拭きながら吐きつけた。
「へーっ、それ、みんなに言えたらいいねェ」
「そう考えていることをみんなに知ってもらうことには意味があると思うよ」
と伝えた。
そのあとは、陸上部に入ろっかとか
吹奏楽やってただとか、
歌手のオーディションを受けたとか
面白そうな話題を持っている。
その時に1人だけが近づいてくる別のメンバーの女子。彼女はリーダーシップをとることができる行動派。そしてナチュラルに彼女にも話しかける。
(この子、すげぇな)
何かアイデアが閃いて、僕はニトロを再開し
クリアした他のメンバーは達成感と雄叫びの中、
話にはいれなかった彼女をメンバーと絡ませる方法をトラストに見出した。
2人組になって!◯◯(そのリーダーの名前)!は
"も◯◯"(入らない女子)と組んであげて!
僕の「らしくない介入」を行った。
なぜかこの日、この女子を救いたい!と思ったのだ。
トラストリーンという2人だけの活動。
後ろに倒れるのを後ろの人に支えてもらうという静かな活動。
その2人で活動している。
その後も。
そして終了の時間。
意外にも椅子を並べて2日間を締めようとしたら
その遠くで見ていた彼女は僕の左隣に座り、
和の中にいた。
そして全員に1分間のシンキングタイムを与えたあと、終わって見た感想を言わせた。
彼女は最後に
するとあの「(みんなに)言えたらいいねェ」の内容を語り始めた。たどたどしく、トゲを出し、
時に悲しく、そして訴えるような口調だった。
「友達なんかいらん!」という彼女は
ほぼ「友達になってください!」と言っていた。
僕は何も言わず、
みんなそれぞれのチャレンジができたと思うよ。
と締めた。
そして解散した後、数人のメンバーが近づいて
あの子がいない場所で
「あのこ、かっこよかったなぁ」
「わたしもあーいうこと言いたかった」
とか言っている。
「言えばよかったじゃん!」
www
みんなで笑い合えた。
「そして僕は◯◯◯(あのこ)を頼むぞ!」と
メンバーに託した。
3年間同じクラスだという。
多分大丈夫。
そして彼女らは笑顔で帰っていった。
そして先生方は挨拶をして帰っていく間際に1人の先生が僕に近づいて来た。
「今日はありがとうございました。◯◯◯(あのこ)は普段から難しい生徒でして…。どうやってメンバーに入れたのか聞きたくて…」
僕は経緯を話し、感じたことを話した。
それは僕の彼女に対する「限られた時間で助けてあげたい」という行為が間違っていなかったことの証明になった。
仲間に入りたくない!と言い張る彼女をどうやって仲間と活動させたのか?
僕はまた少しだけ自信をつけた。
彼女たちと繋がることだけを心掛けた。
いつもより余計に話しかけた。
いつもより距離が近かった。
いつもより疲れた。
いつもより気持ちが晴れた。
僕は多分、彼女に自分を投影していたのかもしれない。
何か物悲しい無力感。
意味のあるものなんて何1つない。
全部嘘に塗り固められて
他の人は全然気づいていない。
僕も少しそう思う時もある。
でも彼女を見た時、こう思った。
「そんなつぶらな瞳で世界は見られない。一度落ち着いて目を閉じてみてはどうかな?」
その心のモヤモヤが晴れる瞬間がいつかきっとある。
それを知っている分だけ前に進める。