今回のキノコ採りは面白かった。収穫量はさして多くないのに充実感を覚えるのは、多分、新たな発見が多かったお陰だと思う。
実のところ、ナメコやムキタケの出る木は、発生が始まってから、せいぜい10年ぐらいしか保たないんです。『きのこ(木の子?)』というだけあって、すねかじりなんですね。木が一旦衰えを見せ始めると、親である木の養分を分解・吸収して腐らせてしまう。そして、木は土に還り、キノコは胞子を飛ばして別の里親を見つける。こんな繰り返しが山の中で行われています。
そんでもって、今が我々の採り場での世代交代期なんですね。これまで長年お世話になってきた巨木達が土に還り始めたんです。替わりに次の安住の地を見つけたキノコが発生を始め、それを求めていた我々もその一部を見つけることで、新たな楽しみが広がっていく。そういう時期なので、殊更に新発見は嬉しいんです。
そんでもって、採ってきたからには料理だ。
ナメコは300gぐらいしかないから全部ナメタケにしてしまいましょう。
汚れを落としたら食べやすい大きさに分けて
酒醤油みりん各大さじ2で煮詰めて、唐辛子を加えて
一丁上がり
丁度、モダシのナメタケがなくなったところだったのでナイスなタイミングになりました。
さて、メインになるのはムキタケです。かなり高品質なものがそこそこに採れましたから楽しまなくっちゃ。
ムキタケは別名ノドヤケと言われるほど熱を溜め込むキノコであります。晩秋のこの時期に採れたら、当然あったまり料理に使わせていただきます。
≪ムキタケのけんちん汁≫
ご近所や友人達から届けられた根菜類が大量にある。これを生かさない手はあるまい。あれこれ悩む必要はない。即、決定です。
下ごしらえ・調理の部
・ムキタケは塩水で虫だしし、汚れを落としておく(ほとんど無傷でした)
・大根10㎝の皮を剥いて銀杏切り
・ニンジンはちょっと厚め、ゴボウは薄めの斜め切り
・里芋は土を洗い落として、水から茹でて沸騰10分強。冷水に入れて皮を剥いてから乱切り
こんな感じに準備したけど・・・
ここまで、計量してません。結局、ムキタケ・大根・里芋は半分ぐらい残ってしまいました。
・鶏もも肉を切り分けて、水1ℓで茹でてあく取りをしておきます。
このアクを掬い取り鶏肉出汁の出来上がり
・ゴマ油を敷いた中華鍋でニンジンゴボウと大根を炒めます
こんな感じ。ある程度火が通ったと思ったら
ムキタケと里芋も加えて和えます
・ここに鶏だし汁を肉ごと注ぎ入れて、しばし煮込みます
※酒50mlと醤油大さじ2を入れ、塩少々で味を調えます
二丁上がり
そうして、
本日の夕食
画像の左下は、余った里芋を使ってのコロッケです。思いがけず美味しい料理になりました。
そして、もう一つ。
これは、なんでしょう
キウイみたいだけどなんだか違う。山の中ではこうなってました。
葉が落ちたので目立つようになりました(ピンぼけ御免)
分かる人には分かるのだろうか。正解は、サルナシです。食べると、まるっきりキウイそのものです。甘くてジューシーなフルーツになりました。
この季節、キノコも美味しいけれど、木の実も美味しく熟すんだよね。旬を迎えた山の幸、ああ、美味しかった。
山の神様、ありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。
そっか!キノコは木ノ子だったんだと(^_-)-☆
お家ではガンとは無縁では?
キノコにはガン予防の物質が沢山のようですよね。
我が家も多用してますが、なにしろ養殖!!
山からのものではないのが残念です。
コメント、ありがとうございます。
「木の子」という語源は何やら本当みたいですね。実際、山を歩いていると実感させられます。
抗ガン作用云々はよく分かりませんけど、キノコを求めて歩き回ること自体が健康的だと思います。
お互いに、急がず休まず健康ライフを営んでいきたいものですね。