前回のS川探訪から約1週間。
今シーズン2回目の下流部への入渓となる。
この間、気温は高め。夏日は、ほぼ毎日、真夏日もあった。
これだけの気温なら、動植物の成長も著しかったはず。
ただ、湿度は非常に低め。降雨は全くなし。カラカラのまま経過している。
そのためか、県内では山火事が多発。
それだけでなく、消火がままならない状態が続いている。
こんな気候の中、渓底の採り場がどう変わっているかドキドキしながら出発した。
同行者は、向かいの住人M氏だ。
「渓底の竹林が出ていたらサカリなはずだよな。」
渓に降りて最初の竹林は、日陰のためか、発生がこの川全体のほぼ中期ごろ=サカリになる。
さあ、どうでしょう。
早速、竹林に潜り込んでみる。
「ねえなあ。」
「うん。まだ早いか。」
しかし、前回見た通りと言うか、前回以上にコシアブラとタラノメは開いていて、『芽』じゃなくて『枝葉』の状態。
つまり、タケノコが出る前に木の芽型山菜は終わってしまったということ。
このアンバランスが、これまで未経験の状態なのだ。
普通の年なら、これほど成長に差がつかない。
他の植物はどうだろう。
フジが咲き始め
ホウの花もまだみたいだ。
例年よりもちょっと早いけど、理解可能、許容範囲内の成長です。
これならば、本日のメインはウドですね。
ネマガリタケの最盛期は、もう少し先になるでしょう。
ウド掘り開始
土崖から伸びている『ウドガラ』を手掛かりに、ウド掘りを始めました。
土の下から白身の茎が顔を出します
相変わらず いいウドじゃ
さて、タケノコの方なんだけど、本命の林はまだ早いと判断できています。
だとすると、途中にある『早生』の林を探っていきましょう。
林に潜り込んでみると、
なかなかいい感じじゃないの
こちらなんて、既に伸び加減ですよ
主に、林の外側。日当たりの良い場所のタケノコがいい感じですね。
一応、持ち帰ったタケノコは、
こんな状態でした
まだ最盛期ではないけど、十分に満足できます。
周囲を見渡すと、
フキノトウに代わって瑞々しいフキ
これも、極めて速いサワオグルマの花
種によって、多少の差があるけど、全体的に、季節の進行は早め。
終わりかけの山菜や、今が盛りの山菜がある一方で、これからが始まりという山菜も少なからずあることが分かったので、もう暫くは楽しめそうで安心しました。
渓底から林道に戻り、車に引き返します。
例年なら雪渓に隠されているはずの土崖から、
ウドが伸び始めていました
これは、完全に初夏の山菜採りの様相ですね。
それならそれで、楽しませてもらいましょう。
「おお、出った!」
「こっちは、根が深いぞ!」
M氏と二人で、雪の消えた道沿いの土崖から顔を出しているウドの芽を見つけては掘る宝探し大会になった。
「次は、ウドもウラ折り(伸びた茎を折り採ること)だな。」
「うん。中心はタケノコになるね。」
「来週だべな。」
「その前に、ひと雨降っといいなあ。」
再訪を約束して帰路に就いた。
山の神様、本日もありがとうございました。
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