山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ほんきでみつめて(さんぽうた220)

2024年04月05日 | いきもの

   ほんきで みつめて   すいせん なる

 

いつも そうよね

わたしのことだけ

しらんぷり

 

ああ きれいだね

なんて

くちさきばっかり

まじめに みようともしない

 

わたし

せいいっぱい

さいてるのよ

 あなたのために

 

ねえ

ほんきで みつめてよ

わたしのこと

 

いちばんきれいな

いまの

わたしのこと

 

       散歩道の片隅に鮮やかな黄色

       スイセンが咲き始めたんですね

 寒かった3月をようやく抜け出し、春の陽気を感じたのでしょう。

 その日からは、

       あちらでも

       こちらでも

       美しい姿が見られるようになってきました

 喜んでカメラに収めていると、

「どうせ、本気じゃないんでしょ!」

と、怒ったような声。

「え?」

「そうやって写真は撮るけど、それっきり。いつもそうよね!」

「そうだっけ?」

「そうよ、毎年毎年、一生懸命咲いてるのに。」

『なる』ちゃんは、泣き出してしまいました。

「ゴメン、全然気づかなかった。」

「ちゃんと、私のこと見てよね。」

なんだか気まずい雰囲気で別れることになってしまいました。

なにか、悪いことしたっけ?

 違和感を拭えないまま帰宅して画像をまとめようとしたら、確かに、毎年写真を撮っていたことが分かりました。

 これだけきれいな花の声を、なんで『さんぽうた』にしていなかったのか考えてみました。

 そして、はっと気づいたんです。

 スイセンの時期って、春の山菜がスタートする時期とピッタリ一致するんです。

 つまり、山菜採りに夢中になって、『なる』ちゃんの声を本気で聞いていなかったんだ。

 あちゃー

 これは、済まないことをしていた。

 この次会ったら、きちんと謝らなくっちゃ。

 ごめんね『なる』ちゃん。



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