山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

春巻きは 春の味!

2020年01月26日 | 日記とレシピ
 ここ暫く、冷蔵庫に春巻きの皮が置きっ放しになっている。気になったので妻に聞いてみると、買ってきたのはいいけれど作るチャンスが来ないみたいなことを言う。
 まあ、簡単な料理ではないから、気合いというかやる気というか、心のスイッチをきちんと入れないと取りかかれないかも。更に冷蔵庫を探索すると、大丈夫じゃない?素材は、ほぼOK。あとはタケノコかな。冷凍庫を調べると、最後の1パックが見つかった。
 やりましょう!タケノコとのお別れは寂しいが、美味しい料理に仕上がれば本望だろう。

  ≪春巻き≫by 栄養士のれしぴさん

 「栄養士のれしぴ」さんは、傑出した料理人である。このお方が提案するレシピは非の打ち所がなくて、いつも感心させられっぱなしだ。逆に、マタギがいろんな工夫をこらす余地が殆どないので、つまらないと言えばつまらないんだけど、美味しいものは美味しいんだから仕方がない。それに従って調理することが殆どだ。今回も、ほぼ、そんな感じの料理になるかな。

 下ごしらえの部
 ・冷凍タケノコをぬるま湯で解凍します(150gぐらい)
 ・春雨をお湯で戻して適当な長さに切ります(20gぐらい)
 ・豚の薄切り肉を細かく切り分けます(200gぐらい)
 ・ニンジンは千切り(1/2本)
 ・ショウガはみじん切り(一かけ)
 ・ニラは4~5㎝ぐらいに切り分ける(1/2束)

 調味料の部
 ・醤油、酒、みりん、ゴマ油、砂糖(各大さじ1)、オイスターソース(小さじ1)、中華だし(小さじ1)、水(大さじ2)
 ・水溶き片栗粉(大さじ1+α)

準備できました


 調理の部
 ・まずショウガを炒め、香りが立ったら肉も加えます
 ・焼き色がついたら、タケノコとニンジン投入

サッと炒めます

 ・ニラと春雨も加えます

 ・オイスターソースと片栗粉以外の調味料を加えて炒めます
 ・一通り火が通ったらオイスターソース 続いて水溶き片栗粉を加えて和える

これだけで十分美味しいです

 ・冷めるのを待って、皮で包みます
 ※ここは家族で共同作業 団らんの一時です
 ・包み終えたら揚げます
 ※今回は温度設定しなかったので、何となく中温って所かな


はい 出来上がり


 できるだけ、熱いうちに戴きます。
 美味しかった。これで、本年度の冷凍タケノコは完売です。大変美味しく戴くことができました。贈ってくれた茨城のK姉ちゃんありがとうね。
 マタギの瓶詰めタケノコは、まだ少々残っているんだけど、こちらも5月までには食べ切りたいと思います。
 ああ、春が待ち遠しい!

 

山形の味 ウドのドンコロ煮

2020年01月25日 | 山菜料理
 春の気分を味わいたくて、ウドの塩漬けを戻してみることにした。山菜の塩漬けは、どのように保存できていたかが、戻してみるまで分からないので、いつもドキドキである。
 樽の重しをとって、塩の中からウドを引き出す。

5本抜き出しました

これは、O川の流域で採ってきた奴ですね。その時同行していた仲間の顔が浮かんでくる。あの時は、ウドとタケノコの大収穫に満足しきってしまい、奥部の採り場に足を踏み入れることなく帰ってきたんだっけ。もうすぐ、また、あの季節がやってくるんですね。
 保存食を戻すときの最大の目的は、美味しく調理すること。これは、間違いないのだけれど、その過程でよみがえってくる記憶を辿ることは、収穫の喜びを再体験させ、新しい春への期待を膨らませてくれる。
 そんな余韻に浸りながら、それでは始めましょうか!

  ≪ウドの塩抜き≫
 シーズンに入ればいらないんですけど、保存食の場合、必要になるアク抜き塩抜きです。

 ・ウドをさっと洗って、沸騰したお湯に投入
 ・再沸騰させて2~3分茹でる
 ※太いので、しっかり火を通す

ワラビはすぐに火を止めるんですけどウドは時間をかけます

 ・1昼夜冷ましてアク抜き

アクが出てきます

 ・水を入れ替えて、もう1昼夜

根の白いウドの姿が戻ってきます


  ≪ウドのドンコロ煮≫

 材料・調味料の部
 ・ウド:5本(250gあった)
 ・ジャガイモ(とうや):2個で600gぐらい(多かったかなあ)
 ・身欠きニシン:5本

 ・醤油:50ml、みりん:30ml、塩:ひとつまみ、顆粒だし:適量

 調理の部
 ・ウドは4~5㎝位に切る
 ・ニシンは鱗を落として水にさらす(これは下ごしらえか)
 ※3~4㎝幅に切る
 ・ジャガイモは乱切り
 ※『とうや』は崩れないので一口大でもOKでした

全てを鍋に入れてヒタヒタに


沸騰するとアクが出てくるのですくい取る


落とし蓋をしてコトコトと煮る

 ※約1時間かかって、ようやく

煮詰まってきた感じ

 せっかちなマタギなんですけど、崩れるかもしれないウドと、崩れにくいジャガイモとのバランスをどうとるか分からなかったので、とりあえず、優しく煮詰めてみました。

ちょっと味見


 あああっ!身体の芯を通り抜ける春の味わい!!これぞ山形のソールフード(の一つ)。
 本当の冬(春じゃない)よ来いと言いつつ、新緑の風景が頭の中を巡り始めるマタギです。

常備菜補充開始!

2020年01月24日 | 日記とレシピ
 常備菜が寂しくなってきた。「砂肝の炒め物」は、確かにまだあるんですけど、別種のものも欲しいんです。
 単に常備菜と言っても、考えてみると実に多彩なんですね。素材別に、肉系とか植物系とか魚介系とかがあるし、調理の仕方でも、煮物系とか炒め物系とか炒りもの系とかがある。更に、和風や中華風や欧米風等々調味料の使い方でも調理の幅はすごく広がります。その中から何種類かを用意しておくと、食卓に変化がつくし、お弁当のおかずなんかも充実するんですよ。 ← 酔っ払いの戯言です。実はそんなにバリエーション持ってない。
 その中で、「魚介の炒りもの系」と「植物と魚介の煮物系」を補充することにした。
 まずは、魚介の炒りもの系です。

  ≪鮭フレーク≫

 これは、以前、新巻鮭のあらを使って作ってみたら好評だったので、本格的に作ることにしたものです。

 調理の部

 ・新巻鮭の切り身を解凍する(今回は40℃のお湯で15分)

ほんに真空パックは便利やのう

 ・フライパンに並べて酒とみりん(各75ml)をかける


 ・蓋をして煮るんだけど時々 焦げ付かないように点検

 ・身に火が通ったら皮を外す(終盤でもいいかも)
 ・身をほぐしながら、水分を飛ばす
 ・焦げ付く前にゴマ油(大さじ1ぐらい)をかけて、和える。
 ※今回は、おまけに煎り胡麻も足してみました。

これで、おにぎりやお弁当のバリエーションが広がるぜ


 続いていよいよ本番!取り組み始めたのが、塩漬けしてあった山ウドなんですけど、考えてみたら、こちらは、最低でも2~3日かかるので、仕上がったらまとめてみたいと思います。ゴメンナサイ。

これが塩の中から取り出した山ウドです

 アク抜き(1昼夜)と塩出し(1昼夜)をしてから調理にかかります。
 ・・・実は、うまくできるか、ドキドキなんです。

  To be continued!

  

通り名は『いんちきステーキ』

2020年01月23日 | 日記とレシピ
 我が家の女子達は、情緒不安定になる日が少なからずある(私もしょっちゅうあるから、お互い様なんですけどね)。
 夕方の一時、私の危機探知センサーが警戒音を発し始めた。
「警戒警報!警戒レベル3。高齢者等の皆さんは、自らの判断で、早めに非難してください。」
 はい。私も高齢者等です。それでは、防災のための備えにかかりますか。
 冷蔵庫の食材を調べると、牛バラ肉の薄切りが1パックあるじゃないの。これを使って、避難準備を始めますか。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪いんちきステーキ≫

 みんなの機嫌がよくなる即効性の高いレシピと言ったら、これでしょう。我が家での通り名は『いんちきステーキ』。女性陣も異論はなさそうだ。

 下ごしらえの部
 ・パックに入った薄切り肉を広げる
 ・広げた肉を組み合わせて塊にしていく
 ・塩コショウをかけて、常温で休ませる

左がもとからの塊、右が組み合わせたもの

 ※縦に横にと組み合わせながら畳んで塊にしていきます

塊の正体見たり


 調理の部
 ・牛脂を強火で溶かし塊を並べて焼く

周辺に焼き色がついてきました

 ・焼き色がつき始めたら裏返します

 ※お安い肉なので、中まで火を通したくなります

 ※薄い肉なので、フライ返しで押しつけて焼きながら、2度ほど裏返せば十分


 はい、出来上がり。この料理の強みは、何と言っても、経費の安さ。多分、1人あたりの総額は、学校給食費並みだと思う。それなのに、すんごく美味しいんですよ。だから、食べたみんなは、笑顔になります。我が家の避難勧告は、無事、解除されました。
 マタギは、冬眠中でも時々悪い夢を見ちゃうんだよね。
 そんな夢から覚めて活動できるまで、あと2ヶ月ぐらいかな?
 To be continued!

大寒です・・・けど

2020年01月22日 | 日記
      届かせたい思い

   贈っても
   贈っても
   あなたは受け止めてくれない

   届けたい
   届けたい
   でも思いは伝わらない

   今のあなたは
   去年のあなたと
   違う顔をしている

   今のあなたは
   暖かすぎる

   わたしの思いは
   あなたに触れた途端に
   消えてしまう

   それでも
   贈り続けましょう
   わたしの思いが
   届く日を信じて
                   by マタミ


 大寒を迎え、ようやく雪が降った。

水墨画の世界


趣があります


散歩コースの公園も雪景色

 だけど、いつもの年とは、かなり違う。積雪量が少ないのは、もちろんのことだ。しかし、白くない所が目立つんです。

白と黒に別れてます

 白いのは、草や木の葉の上が中心。黒いのは、地面が露出している道路が中心です。このことが示しているのは、「気温が少々下がっても、地面の温度は、雪を積もらせるほど下がっていない」、つまり、根雪にはほど遠いということ。
 マタギの感覚では、この降り方、3月下旬から4月頃と同じ。いわゆる、「春の淡雪」だ。

本日のアメダスデータ

 気象情報を読むと、少しは改善した気がする。多分、海抜の高いスキー場なんかにとっては恵みの雪になったんじゃないかとも思う。
 でも、まだまだ少ないです。雪かきをする年寄りとしては、こんな冬は、本当に楽でありがたいんです。だけど、このままじゃいけない。もっと降れ、根雪になれ!そう願うマタギとマタミです。