
県知事に対して随分と偉そうなというか威圧的な態度をとり、多くの人の顰蹙を買い、就任後数日という短期間で辞任に追い込まれた大臣が話題になりました。
世の中あるいはものごとにはある種のルールのようなものが存在します。
年長者を敬うということもその端的な例といえましょう。
「長幼の序」という言葉や考え方は中国に発祥するものでしょうが、全世界に共通する理念ともいえると思います。
これが自然に行われていればいいのですが、先の例のような場合には物議を醸すことになります。
要は何事にも程度というものがあり、やり方、言い方が過ぎると問題が生じるということでしょう。
反対に年長者や目上の人に対する敬語の乱れについてもいろいろ言われる世の中になりました。
それを更にややこしくする要因になっているかも知れないのが、年功序列から実力主義へと移り、年長者必ずしも目上の人でなくなってきていることもありましょう。
その場合と雖もそこにルールのようなものの存在を無視することは出来ません。
私の場合の例で恐縮ですが、現役の頃私は年上の部下には「○○さん、○○して下さい。」というう風に呼びかけていました。
敬語についてもう1つ気になるのが毎日新聞の皇室に対する表現の仕方です。(日経は敬語表現です)
「天皇陛下は11日、宮内庁病院で健康診断を受けた。」(7月12日付)
「皇太子さまは・・・・・・・日本大震災チャリティーコンサートにビオラ奏者として参加した。
皇太子さまはシューマンの交響曲第3番変ホ長調「ライン」を演奏した。」(7月11日付)