散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

さまよった結果、正解

2021-11-26 19:10:09 | 飲み歩き・すすきの周辺
今日は仕事で出勤したので、仕事あがりは飲みに行くことにしよう。ということで、すすきの方面に出たのだが、1軒目もう並んでいる。2軒目、私の直前にグループ客が入店と、行くところが定まらない。

すすきの交差点を越えてしまったので、あまり選択の余地が無い中、そうだ久しぶりにあそこに行って見ようと思い出すところがあった。先日の東京で結局食べられなかった焼鳥を食べに「TS」へ。先客なしで、これはこれで大丈夫かなと思ったが、まあ良かろう。

カウンター奥の端に座り、生ビールでスタート。焼鳥をいろいろ頼み、最初は鳥ハツから。これは特に感慨がわかない。



次は2本分に火を通してからカットする鳥精。焼き上がりの香りが良く、中に鶏のエキスがたっぷりだ。塩気もギリギリの強さで仕上げてあるが、これはこの店の特徴なんだよね。



そして見るからに美味い鳥皮も美味い。形を見て美味さが伝わってくるのだ。

次はタレ味でレバー。非常に滑らかな仕上がりで、あっさりしたタレも良い。飲み物を紅茶ハイにチェンジ。



また塩味に戻り、手羽先。とにかく手元に持ってきた時の香りが抜群だ。その時点で期待が高まっているところで、さらにその予想より美味いのだから、かなりのものなんだと思う。途中からレモンを絞って、味に変化をつけてみる。



そして締めは椎茸ふたみ焼き。まず肉の部分の味付けがいい。これは下味をちゃんとつけてから練り上げているのだろう。そしてそれに負けない香りを放つのが椎茸だ。ちゃんと合わせただけの意味があるんだよね。



ということで、焼鳥欲を存分に満たすことができた。後から2人客が来たことだし、これで勘定をしてもらう。久々に来ても美味かったよろこびから、店主に(←実に愛想が無いのだが)「美味かったです!」と言って店を出た。

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うどんで飲む

2021-11-25 19:10:19 | 食べ歩き
木曜日は仕事終了後、気分転換に外に出た。行こうと思っていたのは、休日の昼時は行列ができておりとても行く気にならない、手打ちうどんの「T」である。この間、夜の買い物の途中に通りがかったら、店内に客がいないように見えたので、夜は空いているのかと思ったのだ。

店には行って見ると先客3名(後から結構来た)で、確かに空いている。すんなりカウンター席に座り、酒とおでんを注文。酒は明鏡止水だったかな…? 通しにごぼう天が付いてくる。



ごぼう天はホクホクと揚がっているが、通しとして値段がついているとありがたみが薄いね。

おでんは平天、肉団子、豆腐。一緒に辛子味噌がついてくるので、それをつけて食べるようだ。平天はかなりもちもちとした歯触り。淡白なので辛子味噌も合う。肉団子は半分そのまま、半分辛子味噌で食べる。これもつまみにいいねえ。そして豆腐はネギを上手く乗せて食べる。これには一味唐辛子も使ってみた。



そしてうどん到着。一番シンプルなかけうどんで出汁の味を見ようという魂胆である。



最初からいろいろ乗っちゃっているが、なるべく何もないところの汁を飲むと、非常に穏やかな出汁の味。塩分もそれほど強くなく、いい感じだ。麺をすすると、温かい汁に入っているせいか、過剰なコシはない。さぬきうどんって、時に歯ごたえがありすぎて食べづらいこともあるので、このくらいが私には合っていると思うね。

さて、問題点はしばし一杯やってからうどんを頼む構想だったのだが、おでんだけの注文はNG的なことが書いてあったので、最初に「うどんも注文しちゃった方が良いですか?」と聞くと「そうだ」と言われたこと。もう少しゆっくり飲んでからうどんで締めたかった気がする。

もう一点はかけうどんに最初から鰹節(まあ、これはいい)、ネギ、生姜が乗っていることだ。これではせっかくの出汁の味が分からないと思う。蕎麦で何度か試したのだが、ネギを入れた瞬間に出汁(というかツユ)の味は確実に変化して感じられる。まあ、これは「薬味のってます」ということを最初に言われたので、そのタイミングで「別盛で」とお願いできるのかもしれない。

それにしても、一々うるさい人間である。

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20211123最近読んだ本

2021-11-23 23:14:58 | 読書
■「プルトニウム・ブロンド」ジョン・ザコーアー、ローレンス・ゲイネム
軽妙なハードボイルドSF。ブロンドのアンドロイドが登場し、SF的ガジェットも面白い(再読)。

■「O.tone Vol.157」
イタ飯特集。

■「きのう何食べた? 19」よしながふみ
いやー、読ませるね。

■「中野のお父さんは謎を解くか」北村薫

■「森には森の風が吹く」森博嗣

■「陰陽少女」古野まほろ

■「ブラックカラー」ティモシー・ザーン
クラシックなレジスタンスSF(再読)。

以下、図書館の2冊。
■「雑文集」村上春樹

■「R帝国」中村文則
漠然と政府を支持している人も、これくらい読んでみてはどうか。ま、読めないから支持しているのか。
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優雅なはずの東京(17)

2021-11-22 20:32:38 | 食べ歩き
羽田空港に到着し、プレミアムチェックインへ。そこでまた意外な話を急にされる。悪天候で混乱が起きているせいなのか分からないが、プレミアムクラスで出る夕食が用意できないとのこと。代わりに金券2000円分を出すということなのだ。

せっかく優雅なフライトだったのにと文句を言ってもこれは仕方があるまい。あまり時間が無かったが、金券をもって航空会社のやっている売店へ。しかし、そこでまた失敗だ! 空港のはずれの方にある売店なので、空弁の品揃えが極めて悪い。泣く泣く数少ない選択肢から、ヨネスケのこだわり天むすを購入(ヨネスケ師匠には全く悪意を持っておりません)。金額的にはまだまだ余るので、自宅用に崎陽軒のシウマイパック、きんつばを購入し、飛行機に乗り込む。

 

(さらに悲しいことに、飛行機を待っている間に、シウマイ弁当が到着していた。あのおかずで酒を飲むのは楽しいのだが…)。

荷物も重くなり、グッタリとプレミアムシートに倒れ込む。するとキャビンアテンダント嬢が、前から順番に「お食事のご用意ができるようになりました」と声をかけているではないか。そうなると金券2000円分は丸儲けになってしまうが、それはそれで良いらしい。私も夕食を出してもらうことにした。

夕食メニューはちょっと豪華である。
・玉子焼き
・赤魚味噌焼き
・チーズ豆腐 杏ジャム
・貝柱と湯葉のオクラ和え
・揚げ出し豆腐なめこ餡
・桜海老、ゴーヤと大根浸し
・粟麩 胡桃味噌
・ミミガートマト地辛子酢味噌 ここまで前菜セット
・白甘鯛蕪おろし煮 柚子胡椒餡(春菊と菊花の浸し、白菜、里芋、紅葉人参、舞茸)
・ベーコン金平ご飯
・豆腐の味噌汁

甘鯛蕪おろし煮というのが、しっかり熱く、なかなか美味しい料理だった。こういうのを冷ます訳にはいかないので、最初にご飯、味噌汁、煮魚を食べる。それから前菜セットに箸を向け、日本酒(行きと同じ)を傾けるのであった。全く、日本料理の作法もへったくれも無い、低劣な人間である。






→前菜群で酒を少々。

帰りは風向きのせいか飛行時間が短く、のんびり酒を飲む暇もなく着陸態勢だ。


→ということで、お茶をもらった。

途中からどうも雰囲気が変わってきたのだが、確かに風は強いものの、空港の上空で様子を見ることもなくあっという間に着陸したのである。JRも若干心配だったが、特に問題なく札幌に移動し、さらに琴似へ。

琴似駅からはタクシーで自宅に帰る。家に着いたのは20時過ぎで、やっぱり時間を早めたのは体のためには大正解だったと言えるだろう(本来であれば23時到着になっていたはず)。お土産の金券で購入した3品、熊本物産館で購入したナポリタン、とうふのみそ漬け、松風(非常に薄い熊本の伝統的な菓子)、和三盆は明日以降にゆっくり楽しむことにしよう。





 



久々の東京旅行記、これにて完結。
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優雅なはずの東京(16)

2021-11-22 17:00:36 | 飲み歩き・東京
東京駅に行き、早い時間から空いているウイスキーバー的な店を探す。広い駅構内で商店街ごとにネーミングがあるのだが、それがどこにあるのかが全く分かりにくい(札幌のアピア、エスタみたいなもんです)。別の商店街の地図には、周辺の情報が全くない。不親切だなあ。

何とか目的の商店街を見つけたのだが、そこに行こうとするも、どうやっても行けない。さすがに八重洲口と丸の内口を往復して、どうもそこは改札内にあるのではないかということがやっと分かったのだが、誰か早く言えよ! 時間はまだ早いし、先行きの予定が立たぬまま、東京駅の改札を通って中に入り、やっと目的の店にたどり着いた。

日本のウイスキー専門の店「S」へ。店頭の立ち飲み席にはお得なメニューがあるらしいのだが、とても立って飲む気分ではない。奥の2名用テーブル席に座らせてもらう。先客2名。後客1名で、さすがにウイスキーを飲むにはちょっと早いらしい。



私はサントリーオールドのソーダ割りと冷製ウイスキーチキンを注文。喉が渇いて、腹が減った。

オールドソーダ割りは久しぶりに飲んだが、なかなか行けると思う。



冷製ウイスキーチキンは非常にしっとりした鶏肉にほんのりウイスキーと醤油、酸味のするソース掛けで、これも美味い。



しかし、この後、夕食の時間は遅いはずなのだがどうしよう。ガッツリ食べるべきか。

と悩んでいたら、予想もしないメッセージが入った。今日は北海道が悪天候で、私が乗る予定だった飛行機は天候調査中なのだ(飛ばないか、飛んでも東京に戻る可能性あり)。本来、マイレージで乗る飛行機は前日までしか予約変更ができないのだが、悪天候となると変更が可能になる。千歳の風が一番強くなるタイミングを避けようとする便は、どうやら予約で満席だな。

となると、早く飛んで悪天候のピーク前に降りるか、遅く飛んで悪天候が回復傾向のところに降りるか。悩んだ結果、疲労感もあって飛行機を20時から17時に前倒しすることにした。よく分からないときは、前倒し行動にしよう。

さて、もう少し食べ足りなくて、鶫(つぐみ)12年ミズナラ樽仕上げと白レバーパテハニーマスタード掛けを注文。鶫12年というのは12年熟成の原酒に30年以上熟成させたモルトウイスキーをブレンドしたという、宣伝文句は魅力ある品だ。飲んでみると、ちょっとピリッとする刺激は強かったが、熟成感が確かに感じられる。



白レバーパテはハニーマスタードの少々甘くクドい味が、ウイスキーとマッチして、こちらも美味かった。



それでは羽田空港に向けて移動開始だ。最後の最後、東京駅で小さなギャラリーを発見。FRAGILE「こわれやすいいきもの」という展覧会をやっていた。バルーンアートを画にしたようなポップな作品展だ。



東京駅から浜松町に行き、モノレールで羽田へ。モノレール乗場では「ハハハハハ」とうつろな笑い声が響いているようだった。それにしても、あまり混雑していないようなのはありがたい。


→かなり強い雨が降ってきた。

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優雅なはずの東京(15)

2021-11-22 14:30:00 | 美術・アート
六本木に到着し、こちらも月曜日にやっているありがたい美術館である。

■サントリー美術館「聖徳太子 日出づるところの天子」。予約優先だが、予約なしですんなり入館。
遠江法橋「聖徳太子絵伝」:型が決まった聖徳太子物語が沢山作られているのである。四天王寺に伝わるこれは太子700年遠忌に作られたもの。
「七星剣」:太子所有と伝えられる、7世紀の直刀。もちろん国宝だ。
「懸守」:財布のようにも見えるお守りらしい。国宝。

「細字法華経」:1214年に四天王寺で発見された、その名の通り小さな字のお経。重文。
「聖徳太子童形立像(植髪太子)」:その名の通り、人の髪の毛が植え付けられた立像。兵庫県鶴林寺から初の県外展示だそうだ。
「釈迦三尊十六羅漢像」:三尊、十六羅漢に聖徳太子や空海まで登場。

円伊「一遍聖絵 巻第八」:1299年に描かれたもの。国宝。
「四天王寺縁起(根本本)」:1007年四天王寺の金堂から発見され、太子の手形ではないかと言われるものが遺されているのだ。国宝。
「菩薩半跏像(試みの観音)」:四天王寺で年に1度2日間だけ公開されるという秘仏。重文。

「如意輪観音坐像」:茨城観音寺に伝わるものだが、手の出方が不自然で、サイボーグっぽいところがある。
「西念所持四天王寺西門浄土信仰関係資料」:1142年の資料なのだが、カタカナで書かれている。こんな昔からカタカナってあったのね。
「太子未来記伝義」:予言の書と言われるもの。楠木正成がこれを読んで南朝の勝利を確信したとか。太子スーパーマン過ぎるだろ。

「扇面法華経冊子 巻第一・七」:国宝。
「金銅威奈大村骨臓器」:国宝。
「千手観音二天箱仏」:白檀一木から掘り出された、箱入りで相当小さい仏像。重文。

「聖徳太子摂政像・二王子像」:聖徳太子がとても難しい顔をしており、神格化の表れか?
堂本印象「聖徳太子像・二王子像(模写)」:これが現在に膾炙する、聖徳太子のイメージだろう。
山岸涼子「日出処の天子」:うーむ、カッコ良すぎる(私は読んだことない)。

ということで、意外なことに6国宝ゲットすることができた。あ、国宝ばっかり好きなミーハーでスミマセン。半分くらいは冗談でもあります。




→撮影できるのはこれだけ。ちょっとなあ…。

この後、ミュージアムショップで当展覧会限定の和三盆を購入。

疲れてきた体に鞭打って、ここに来たら、ついでは富士フイルムスクエアだ。

■富士フイルムスクエア「フォト・ジャーナリスト W.ユージン・スミスの見たもの」。非常に興味深い展覧会。第二次世界大戦が主なテーマとして取り上げられていたが、それ以降も人種差別や水俣の問題を取り上げていた人。そうか、写真集が映画「MINAMATA」の元になったので、今、着目されているのだな。



■富士フイルムスクエア「師弟、それぞれの写真表現」。私は写真に疎いので、師弟両方を知っているケースがほとんどなかったのだが、それぞれ1作品づつを並べて展示していた。ああ、さすがに植田正治/木村伊兵衛の組み合わせは知ってる。



この後、歩いて大手町に行き、紀伊国屋書店へ。帰ったらなかなか外出できないので、ここで文庫の新刊を買っておこう。それにしても、大手町ビルって巨大で驚いた。



荷物も一段と重くなり、体はもう限界。そして開いている美術館が無いので行くところが無い。実は国立新美術館は開いていたのだけど、あの展覧会はもう一つ気が乗らないんだよね。ということで、そろそろ東京駅へ行くか。駅に向かう途中で東京ビエンナーレ2020/2021(そんなのあったのか)の作品として、Hogalee「In the CBD」というのにたまたま出くわす。



また、その近くには流政之「さわり大黒」がある。1973年とはずいぶん昔からあるもんだね。

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優雅なはずの東京(14)

2021-11-22 11:10:27 | 美術・アート
東京最終日は7時起床。昨日買っておいたミートパンと、昨日の締めに食べるはずだったクリームクロワッサン(デザート的)をドリップコーヒーを飲みつつ食べる。ちょっと腹いっぱいになってしまった。

しばらくダラダラし、10時にチェックアウト。もう少しゆっくりすれば良かったという気もしたが、今日の美術館の予約を10時15分に入れてしまったんだよね。本当に臨機応変に動けないから、予約制は辛いものがある。


→良いホテルだった。


→夜降っていた雨は、一旦上がっている。

ホテルから歩いて、念のため旧新橋停車場を見ると、今日は休館日。



そう、月曜日は美術館閉まっている問題もあるのだ。そういう意味では今日これから行く美術館はありがたい施設の一つである。ビルの4階に上り、予約している旨を見せると、後はご自由にとのこと。荷物を預けてから、10時15分に、この回一番乗りで展示室へ。

■パナソニック汐留美術館「ブダペスト国立工芸美術館名品展」。
ユーリア・ジョルナイ「滝に植物蝶文スツール」:赤、蝶、南国イメージのスツール。
ユーリア・ジョルナイ「ブラシ用装飾陶板」:なんだかスマホカバーのような形をしていて、つい欲しくなる。ただ、これをカバーにして落とすと、カバーもスマホも砕けるという潔いことになるだろう。
ジョゼフ=テオドール・デック「花鳥文花器」:外側の黄色と対比して、内側の水色がまるで水を入れているかのように鮮やか。

「浮彫孔雀文花器」:孔雀の首の部分は完全に宙に浮いている。なかなか立体的な作品。
「瓢形花器」:色の周りにある金線のおかげで、七宝を思わせるような作品。
「庭の花文デザート皿」:白い皿の縁の部分にだけはんなりとした植物が描かれている。繊細。

ベルタ・ナタニエルセン「野蔓葡萄枝文花器」:淡いが薄くない絵付けが上品。
エミール・ガレ「高脚杯」:これはリキュールグラス用に欲しい。
エミール・ガレ「洋蘭文花器」:ガレは庭で3000種類近くの植物を育てて、文様の参考にしていたとのこと。

「水草文花器」:石のような肌の上に、緑と金の混ざった丸い水草をふんわり描いたもの。
「赤サンゴ文花器」:サンゴが題材になっているのは珍しいように思う。
「花煙帯文花器」:くねるような煙と細密な花。小品ながら素晴らしい。

「天空風景文花器」:太陽と月、星が描かれており、どこか中南米の香りがする(しかしハンガリー製)。
「六花葉文小鉢」:これは酒器にも使えそうなので、とても欲しい。
アンリ・ベルジェ、アルマリック・ワルター「鍬形虫飾付き書斎机用セット」:これはミヤマクワガタではあるまいか。

「水中世界に魚図植木鉢」:コペンハーゲン社、魚を描いてもなかなかいいね。
ガリレオ・キーニ「桃に蜥蜴浮彫宝石箱」:トカゲの背中のつぶつぶ模様がリアルで、ちょっと気持ち悪い。
「蛙図フリーズタイル」:カエルが歩く様を繰り返すタイルの文様。なんだかエッシャーを思い浮かべる。

「樹文花器」:プログレデザイン来たー!(もちろん、プログレの方が時代は後だが)。

この展覧会は予約制の効果があって、混雑度合いはさほどではなく、かなり思い通りに見ることができた(先頭で入ったというのもあるが)。あまり期待せずに、月曜日に開いている美術館ということでやって来たのだが、満足感がある。しばらくぶりに東京の展覧会に来たら、観覧料が高くなりすぎていて驚いたのだが、ここは1000円だし大変結構でした。





汐留駅に向かう。何やらビルの前にあるアートっぽいもの。



汐留駅で高橋節郎「日月星花」を発見。



ここから六本木へ移動。
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優雅なはずの東京(13)

2021-11-21 21:23:18 | 飲み歩き・東京
よし、やっと何とか良い時間になり、昨日開いていなかった焼鳥店の銀座本店へ。私より先に階段を降りて行った人が(店は地下一階)戻ってきたので、あれれと思ったが、案の定行列ができているのであった。やっぱり東京、どこにでも行列ができるのである。

この場合の対応策は考えていて、日曜日の銀座は閉まっている店も多いのだが(閉店してしまった店もやっぱり多かった)、最近、建物が登録有形文化財になった、現存する日本最古のビヤホール「L」へ。

ここに向かう途中、猛烈に嫌な予感がしてきたのだが、何とか一人なら入れそうな感じだ。しかも望外なことに、壁際の4人テーブル(4人座ったら狭すぎると思うが)に陣取ることができたのである。



ちょっとしてからやってきた店員氏に、パーフェクト黒ラベルを注文。やっぱり本店は泡の出来が良いような気がするね。



そして食べ物は、生ハム盛り合わせ。



結構、種類も量もあって楽しむことができた。山わさびがついてくるのも嬉しいところだが、もう少し多めにしてくれると有難いね。

もう一品は野菜を取るためのトマトマリネ(小)。持ってきた人が「生ハムのせのトマトマリネです」と言っていたので、ちょっと生ハムと生ハムがダブったかも。でも、味付けは酸味があるので、なかなか食べやすいな。



途中でエビス黒生を追加。





あわよくばもう一杯、もう一品とも思ったが、これが限界かな。もう引きこもり体制でコンビニで食料を買い込み、ホテルに戻ったら何と18時前だった。うーん、今回は夜が全然ダメだね。まあ、私が混雑する店を恐れているので、そこはやむを得ないところなのだが。

ということで、シャワーを浴びて、ハイボールを作って1人ホテル2次会だ。寂しい男よ。この後、延々と「美味しんぼ」を見て、23時過ぎに就寝。

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優雅なはずの東京(12)

2021-11-21 16:00:49 | 美術・アート
気を取り直して、もう一箇所。おそらく混雑しているであろう「ゴッホ展」はパスしてと。

◼️東京都美術館「Everyday Life:わたしは生まれなおしている」。
貴田洋子「ふるさと・あのころを舞う」:この作家の作品は「津軽こぎん刺し」という技法で、おそらく伝統的な技法なのだろうが(防寒と補強のために刺し子をするようだ)、今の目で見ると、デジタル作品に見えるところが面白い。
貴田洋子「万葉・衣音の秋」:直方体のような形に3つの模様を組み合わせ、それを2個1組にして、さらに32個屏風に配置した作品。文様・色・回転角度を変えて次々と繰り出される、デジタル図形のように見える
桂ゆき「マスク」:公害や大気汚染のために子供たち、犬がマスクをしている。今見るとコロナ禍での現象に見えるのだ。

常盤とよ子「野毛山プールの女子プロレス」:昭和の赤線、遊郭を撮影した作品群が展示されていた。これは一転してプロレス観戦の様子を写したものだが、おそらく数千人、恐ろしい程の客がいる。娯楽が限られていた時代だったのだろう。
小曾川瑠那「息を織る2021」:小さなガラス球を7列×15列に配列した作品。動きながら見ると、思いがけないガラス球の直線ラインが見えてくる。



小曾川瑠那「けしきを織る2021」:ガラスに風景を描いた、綺麗な作品。



丸木スマ「簪」:動植物が乱舞する屏風。タイトルの意味は分からないなあ。



川村紗那佳「rain sound II」:頭の中の想いがはみ出しているのだろうか。



◼️東京都美術館「〈上野〉の記録と記憶」。
第一章は「戊辰戦争と博覧会の時代」ということで、渓斎英泉、小林清親の浮世絵や古い写真が展示されている。第二章は「関東大震災と復興」ということで、鹿子木孟郎「震災スケッチ」、恩地孝四郎、平塚運一の作品が展示されている。

第三章「戦争と上野」は木村伊兵衛らの写真が主、第四章「昭和30年代以降」では「あんぱん一袋三十円」という旗を掲げた、あんぱん売りのオジサンの写真(作・田沼武能)の作品が興味深かった。この展覧会、無料で観覧できるから、ありがたいものである。

その後、何気なく1階に上がると、建畠覚造 「さ傘(天の点滴をこの盃に)」が中庭に置いてあるのに気がついた。



朝倉文夫「佐藤慶太郎像」も発見。





もう、これで本当に限界。上野駅方面に向かうと途中、軽トラにパトリック・ジェロラの作品があった。これはコロナで美術館が開けられないときに、コロナ退散を願って都内を巡回したものらしい。



上野からよろよろと有楽町に移動する。有楽町の交番付近で岩野勇三「はぐれっ子」を発見。



何だかよく分からない「租税の期限内完納推進の街 電子申告・電子納税推進の街」という碑を発見。推進したいのであれば、政府の使い方をしっかりせよとまずは言いたくなるね。



それから、通りすがりなので日動画廊に立ち寄ってみたら、休業日だった。空振りにがっかりしながら、隣の熊本館でお土産を購入。もう少し歩いて行くと、路面で入りやすそうなギャラリーがあった。

◼️ギャルリーためなが「荻須高徳展」。100号くらいの大作が35点くらいあったかな。立派な展覧会で、それほど感心したことがない荻須の絵画だが、こうして見ると心落ち着くものはある。



疲労感満点だが、まだ少し時間が早いし腹が減っていない。よし、Ginza Sixでも行ってみるか。



◼️銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM「Survival Nature展」。
西咲知美「Lip Gloss」:注射器と口紅を合体させたイメージか。



藤堂「o.T.‐dtk268110」:石の一部がクリスタルに変化したような作品。



石田恵嗣「Scene Snake」:蛇のいる森を逃げる少年か。彼が口にくわえているのは、蛇笛か、いやチューチューアイスにも見えるね。



◼️銀座蔦屋書店アートウォールギャラリー「林千歩作品展 DREAM-POOL」。何となく「お文化」の香りがいやらしい蔦屋書店だが、若手の作品展が小さなスペースで行われているのは良いことなのだろう。ちょっと面白い展示であった。

吹き抜けのフロアには、名和晃平「 Metamorphosis Garden(変容の庭)」が広々としたイメージを展開している。

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優雅なはずの東京(11)

2021-11-21 13:50:53 | 美術・アート
今度は東洋館の地下でやっている、特別企画だ。

◼️東京国立博物館「イスラーム王朝とムスリムの世界」。
「クルアーン」:18~19世紀、マレー半島のもの。昔で言う「コーラン」だね。



「皇太子アッバース・ミールザーの肖像」:イラン、カージャール朝の絵画。



「インテリア・イン・ジ・エクステリア」:現代絵画の作品。イギリスで描かれたものらしいが、作者名が読み取れなかった。



「オスマン美人」:イタリア19世紀の作。これは確かに美人さんだった。





一応、東洋館も一通り見て回ろうと思ったら、とんでもない作品が出品されていた。

「雪景山水図軸」:中国絵画コーナーから。国宝。



「出山釈迦図軸」:国宝。



「雪景山水図軸」:国宝。



「千手観音図軸」:足下の白さと整った感じが、アニメに出てくる「死の天使」を思わせる。重文。



この他、「十六羅漢図(第三、六、七、八尊者)」の4点が国宝。続いて、中国書跡コーナーへ。

圜悟克勤「印可状(流れ圜悟)」:宋時代の高僧が書いたもので、松平不昧の旧蔵品。国宝。



この他、禅院額字「旃檀杯」も国宝で、この一部屋で6国宝発見(十六羅漢図4点は1国宝と見なすことにしました)。

グッタリ疲れて、本館へ移動。

伝小野道風「秋萩帖」:本日の国宝室より。



「大威徳明王騎牛像」:浅草寺のみほとけコーナーより。



「太刀三条宗近(名物 三日月宗近)」:刀剣への興味は薄いが、これを見る人で行列が出来ていた。国宝。



「太刀長船景光(号 小龍景光」:こっちも国宝。



この他、国宝「宝相華螺鈿平塵燭台」もあり、合計4国宝であった。もう、疲れてきたよパトラッシュ。

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