今月の初めに原宿にある「水交クラブ」で会社の懇親会があった。そこは主に帝国海軍~海上自衛隊の将校(幹部)が集う場所であり、当夜もたまたまビール祭りの時期であり、会場は満席状態であった。 決して美味しい料理があるわけではないが、そこに行くと現役当時一緒に勤務した上司、先輩、同期生、後輩等々懐かしい仲間が集まっている。我々のグループは総員4名だったが、数名から10数名の海自OBのグループがたくさん来ており、いつの間にかグループはごちゃごちゃ状態になる。それもそうだ、数10年会っていない仲間がそこにいるのだから。会社の人が、海上自衛隊のこのムードには異様さと羨望を感じる・・・と話されていた。総務省キャリア出身のその方は、「我々にはこんな雰囲気は絶対にない、あるのは(先に越された)悔しさとか、パワハラなどによる恨みしか残っておらず、こんな集まりなど催すこともない・・・」とお話しされていた。現状の自衛隊は、国際支援による海外派遣、大震災への支援と上から下まで殆ど休む暇なく、しかも黙々と無政府状態の政府からのあいまい不明瞭な指示、自治体の能力をはるかに超える要請に応じている。いつか強力なゴムが、どんどん伸びきって収縮性が劣化しプツンと切れるのではないかとOBとして心配している。内情を把握不十分な総理や防衛大臣は命令すれば部隊は動くと思っている。精強さを維持するためには訓練も休養も処遇のどの一つもおろそかにしてはならない。防衛費の予算は毎年減らされており、(今回の大震災など)いざとなれば、最大限の貢献をしている。自衛隊特に海上自衛隊は終戦後(それ以前から)も営々と復員局~海上保安庁~海上警備隊~海上自衛隊と帝国海軍のDNAを引き継いでいる、私の初級士官当時は殆どの司令、艦長クラスは帝国海軍、海軍兵学校出身の方で、士官としての躾や海上勤務をするうえでの必須知識はまさに身体で教えられたものである。今は我々の主として勤務していたアナログ自衛艦からコンピュータ自衛艦に移行しておりその両方を備えなければならない。身体はいくらあっても足りないくらいである。海上自衛隊をリタイアし、早くも10年が過ぎたが、時がたつほど「絆」は強まってくる。来月は41年前に同じ釜の飯を食った同期の集いが開催予定である。(写真は当日の水交クラブの会場の様子)
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