「敷島の大和心を 人問わば 朝日に匂う山桜花」江戸時代後期の学者本居宣長の作である 今年は天候も穏やかだったようで各所の桜も平年に比べ長持ちしたようだ。 私は以前の職業柄この詩は知っていたが、職場の若い社員に話しかけても「このおじさん一体何なの?・・」と言う感じで聞いており、隔世の感がした。それでもこの詩の由来や意味するものを説明するとそれなりに納得してくれたようだ。桜は卒業式や入学式の時期、あるいは子供たちの学生服のボタンに代表されるよう日本の国花であり誰からも愛されている花だろう。最近は市内の各所に桜の木が植樹されその殆どは「ソメイヨシノ(染井吉野)」という品種のようだ。管理が容易なのかもしれない。(写真も同じ) それにしても山奥深く立入り、散策するとそばにさり気なく咲いているヤマザクラの花 それが観てくれと訴えているわけでもなく静かに咲いている。 そんなところも戦前までの日本人の心にぴったりの花なのだろうと思った。 2月、3月にそれぞれ同期の桜が他界した。
「散る桜 残る桜も 散る桜」 残りの人生を悔いの残らないようにしたいものだ。
「散る桜 残る桜も 散る桜」 残りの人生を悔いの残らないようにしたいものだ。