平成版徒然草

自由気ままにその時々の感想や写真などを残しておきたいと思いBLOG作成を思い立ちました。作成から早9年経過・・

衝突事件(その2)

2008-02-23 08:51:26 | Weblog
艦船事故として、同じ仕事をしてきた者として信じられないことばかりだ。あの時間帯にあの海域で自動操縦をしていたこと、まして艦長が艦橋不在であれば言語道断!! レーダー員・見張り員の注意義務など問題外である。 艦長は艦全体の責任者であり指導監督の義務がある。 漁船は不規則な行動を取る、避けない・まして一人や二人の乗組みで適切な見張りなどしているわけがない。 そうであればこちらから衝突を回避するための手段をとる。その前に衝突にならない態勢に船を運航(早目の変針・速力の変更)する。 それが鉄則である。 おごり、油断、慢心がこの事故を招いたのではと思う。 マスコミは総理や防衛大臣が防衛省の体質を根底から改革する・・・と言うことを報道している。99.9%完璧であっても0.1%の不祥事があればその体質を問われるのは言うまでもないが、それにしても今でも海上自衛隊の体質が根底から改革しなければならないとは思わない。戦後60数年経過した現在において、(海上)自衛隊ほど組織の運営・教育訓練等で確立している組織はないと断言できる。

イージス艦「あたご」と漁船の衝突事件

2008-02-19 22:26:30 | Weblog
本日早朝4時半ごろに野島崎沖合いでイージス護衛艦と漁船が衝突した。双方の過失については現場にいたわけでなく軽々に判断は出来ないが、少なくとも海上自衛隊の威信を失墜したことは間違いない。7,000トンの海上自衛隊のエリート乗員約300名で編成された最新鋭護衛艦である。私も30歳~40歳過ぎまでの大部分の時期を艦艇長、隊司令として勤務した。マスコミやにわか評論家は何が何でも護衛艦を悪者に仕立てるであろう。いっぽう防空重視の最新装備をした大型護衛艦は動きも鈍く、それを指揮、運用するデジタル乗員が、ハワイ方面での長期運用訓練を終え帰国すると言う日の朝であれば、何らかの心に隙があったのではないかと思う。どんなに機器が発達してもそれを運用する「人」に経験や油断、隙があれば事故はなくならない。私は「常在艦橋」を心に刻み航海中は艦内の自室で休んだことは一度もなかった。船の安全運航は船乗りとしてのセンス、常識と相手船に対する「思いやり」・大胆、早目の決断なのだ。 今回の事故はその全てが欠けていたように思う。

小田原、箱根方面の小旅行

2008-02-17 11:01:26 | Weblog
2月15日~16日近所のOさんと小田原、箱根、御殿場方面を旅行した。15日のお昼は小田原漁港での新鮮な魚が食材の昼食をとり、小田原城を見学する。夕方5時に東急ハーベスト「箱根甲子園」着。ゆったりと温泉に浸かり1日の疲れをとる。16日は早朝入浴し、朝食はバイキング。11時前にチエックアウトし、私以外は近くの「リラック美術館」を鑑賞、私は付近を散策する。 午後は御殿場アウトレットに行き window ショッピングを楽しむ。お天気も良くなり、霊峰富士山もとてもきれいだった。暗くなり近くの裾野市にある「時の栖」のイルミネーションを観る。今回はOさんのご主人が急遽所用があり欠席となり残念だった。
 

2.9:映画「earth」

2008-02-09 13:33:40 | Weblog
今日は映画「earth」を観た。 宇宙の小さな星、太陽系惑星の一つ「地球」は46億年前に太陽との程よい距離、23.5度の公転軸を持つことによる四季、森羅万象全てが太陽の恩恵を受けて営まれている。人間のエゴによる地球温暖化が懸念されているがまだ手遅れではないかもしれない。北極クマは北極の温暖化であと20年たてば絶滅すると説明していた。氷が解け、行動が出来なくなり、餌が捕れず飢え死にするそうである。 素晴らしい映像も延べ2,000日を費やしたそうである。一見の価値あり。

中国餃子の食中毒

2008-02-04 20:29:20 | Weblog
先日から中国で作った餃子による食中毒がマスコミを賑わしている。 レトルト・インスタント食品は確かに手っ取り早く、主婦や単身赴任者にとってはとても便利かもしれない。 電子レンジなどでチンすればあっという間に出来上がるのだから本当に便利である。 加工食品の輸入も6,7割近くが中国からのようである。食中毒は便利であるために基本を忘れたことへの日本人への警鐘(天罰)かもしれない。以前は自分で食材を選んで、我が家で食事、弁当などは1から自宅で作っていた。私個人の偏った考えかもしれないが、洗濯機も、電子レンジも主婦をモノグサにするだけでその余りの時間を有効に使うためのものではない。やはり原点に立ち返り食材の確認、手料理が大切と思うのだが・・・・どうだろうか?

映画「母べえ」

2008-02-03 17:15:05 | Weblog
昨夕近くの映画館で山田洋次監督、吉永小百合主演の「母べえ」を観た。物語は昭和15年の東京を舞台に、大学教授の父と母、娘二人の仲睦まじい家族を中心とし、太平洋戦争前後の不安な社会情勢にもかかわらず戦前、戦中を健気に生き抜いていく母親を娘のナレーションで描いていくものだ。小さな家庭の穏やかな日常は、文学者である父・滋が治安維持法で検挙された朝から一変する。(以下略)
映画を観て私の母(大正13年生)と主人公とがだぶってみえた。私の「母べえ」は昭和22年6月に萩市から22歳のときに戦地満州にいた父のもとに嫁いできた。夫は不在(満州在)で父のもとに来たのである(写真結婚)。2ヵ月後には終戦となり、10月には父が復員、翌年8月に私が生まれた。町娘が農家の嫁になり、経験の無い農作業は重労働であり全くのゼロから始めたのである。 農家の舅・姑・夫に仕え、4人の子供(私と妹3人)を育ててきたのである。戦後の物資のない時期に私は小児麻痺を患ったそうで死の一歩手前で回復したそうである。当時の女性は母ばかりではないだろうが、国のため、家族のため、子供のため文字通り身を粉にして生きてきたのだろう。無理をしたせいか最近は足が痛い腰が痛いと体のあちこちにガタがきて苦しんでいる。 映画の中で校内の主行事のたびに天皇、皇后両陛下の写真を正面に置き国体護持のための唱歌を先生、生徒全員で歌っていたが、山田洋次監督はその行為を否定しようとしたのか、肯定しよう(戦争反対)としたのかは疑問が残るおそらく後者であろうが・・・。 私個人としては戦争に負けたことで国歌・国旗(日の丸)が否定されることは世界の非常識だと思ったし、方向さえ間違わなければ「なんと素晴らしい古き良き日本」だったんだろうと感じた次第である。

正水会を水交クラブで開催

2008-02-02 16:06:33 | Weblog
今年の「正水会」(注:平成元年~3年頃の海自舞鶴地方隊指揮官等のつどい)を昨日水交クラブで開催した。「正水会」は当時の地方総監の名(正水:まさみ)に因んで平成9年から営々と続いているものである。今年も14名の皆さんが集まり旧交を温めあった。数年前、ご当人が大病を患われ1回のみ中止の年があったが、元総監のお人柄、仁徳に魅かれ集まるのだろう。私自身も今振り返ってみると当時の勤務が厳しくかつ楽しく一つ一つのことが鮮明に思い出されるのである。士気、規律の物差しとして「事故」の発生件数があげられるだろうが、当時、マスコミを賑わす艦船事故や服務事故が皆無であったことから総監の素晴らしいリーダシップと部下のチームワークが最高に効力を発揮した結果であろうし、何年過ぎた今日でも、当時の部下が総監を慕って集まるのだろう。何時までも続くことを祈りながらそう感じた次第である。