今月16日に作曲家船村徹さんが亡くなった。戦後のどん底時代の日本を歌で心を慰め、元気づけてくれた偉大な人物である。70歳を過ぎた私にとっても、同世代の人たちにとっても船村徹作曲のメロデイで少年期~青春~青年期を経過し現在にいたっていると言っても過言ではあるまい。作曲数が5,500曲以上というから半端じゃない。 6年くらい前に亡くなった、星野哲郎さんは作詞家で、この方の歌も船村徹さんと同じく我々の心を育み、慰めてくれた人であろう。子供の頃は今と違い、テレビは村長さんのお宅か、学校か役場の広間にしかなく。ラジオも勿論AMのみで、山間部なのでピーピーガーガーと雑音が入りまともに聴くことは出来なかった。高校の頃には白黒ではあるが概ねどこの家にもテレビも普及し、《吹けば飛ぶよな将棋の駒に~》と村田英雄が朗々と歌っているのを観れるようになった。今の時代は通勤電車の中でも自分の好きな音楽を雑音ゼロで聴いている人が多い。雑音混じりでも別れの一本杉や王将、女の港、風雪ながれ旅、矢切りの渡し・・・やはりいい歌だなあと思う。
先月20日に米国はトランプ新政権が発足した。マスコミ報道からは得体の知れないトランプ大統領であり、戦後のこれまでの大統領とはかなり異なるようである。先日は安倍首相が大統領に表敬訪問し、大方の日本の持つ不安事項は払拭されたような感覚であるが、100%信用することは極めて危険である。 日本の戦後教育は《米国至上主義》《日本自虐思想》をGHQ主導により叩き込まれ、そういう私も子供の頃からともかく米国は偉大で自由平等・公正な理想の国だと信じていた。江戸の鎖国を終焉させたペリーの黒船来航を想起させる平成の黒船来航だろう。今後も十分トランプ大統領、米国との外交に注視する必要がある。