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ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
好きなことを、心から楽しもうよ。
しなやかに、のびやかに毎日を過ごそう。

エスカロップ風カツレツ定食 マカロニ軒

2019年11月20日 | 食は文化だ
BISTRO マカロニ軒    JR岐阜駅アクティブG 2019.11.20

最近ご無沙汰の 『BISTRO マカロニ軒』 にランチ行ってきました。

エスカロップ風 カツレツ定食」 いただきました。



マカロニ軒さんは、手軽に洋食がいただける素適なお店です。
岐阜の郷土料理をルーツとする食事を楽しめるのも魅力のひとつです。

この間TVでカツレツの作り方を紹介していました。
豚カツを油で揚げるのとは料理法が違うようでした。
マカロニ軒さんは、どうされているのでしょうかねえ。

  エスカロップ風 カツレツ定食






            『 BISTRO マカロニ軒  』

       住所 岐阜市橋本町1-10-1  ACTIVE-G 2F
       TEL ( 058 ) 269 - 4121


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歯ごたえよく美味しいごぼう 牛ごぼうのクイックしぐれ煮

2019年11月19日 | お昼のおひとり様ご飯
フライパン蒸しごぼう   藤井恵    2019.11.19





               フライパン蒸しごぼう

  ごぼう2本(400g)
  よく洗い、10cm長さに切る。
  フライパン(26cm)にごぼうを入れ塩少々をふり、水カップ1を注ぐ。
  ふたをして強火にかけ、煮立ったら中火にし、水けがなくなるまで
  20分間ほど蒸し煮にする。
  粗熱を取って冷蔵庫で保存する。


  じっくり蒸し煮にすると、中までホックリ柔らかくなり、ごぼうの甘さも
  引き出されます。
  ここまで火が通っていれば、

    どんな料理も時短に!




     きょうの料理 2019年10月号
     牛ごぼうのクイックしぐれ煮 : 藤井恵


  ごぼうに火がとおっているから、煮る時間がぐっと短縮。
  蒸しごぼうのありがたさを実感できる一品です。




ごぼうの料理なんて、ぼくにはハードルの高い料理と思いきや、何のなんの
蒸しごぼうさえ作っておけば、あとはパパッと簡単かんたん。
てな訳で、一丁上がり!

今日も美味しい牛ごぼうの一品をビールが待っている。

  材料と作り方


  材料(2~3人分)
 ------------------------------------------------
    蒸しごぼう 150g
    牛切り落とし肉 200g
    さやいんげん 10本

    =A=
    しょうゆ・酒 各大さじ2
    砂糖・はちみつ 各大さじ1
    しょうが(細切り) 1かけ分

    塩
 ------------------------------------------------

  つくり方

1.蒸しごぼうは斜め薄切りにする。
  いんげんは筋を取り、塩少々を加えた湯でゆでて、長さを半分に切る。
  牛肉は5~6cm長さに切る。

2.鍋にを入れて中火で煮立て、牛肉を加えてほぐしながら火を通し
  取り出す。

3.2の鍋のアクを除いてごぼうを加え、煮汁がトロッとするまで煮詰める。
  牛肉を戻し入れ、ざっと混ぜる。
  器に盛り、いんげを添える。

煮汁をトロッと照りが出るまで煮詰めることが出来なかった。
その前に汁がなくなってしまった。 火が強すぎたのかなあ。
「きょうの料理」の写真は、流石あの照りが美味そうに見える。
美味そうでなく、実際に旨いのだが。照りはないけどぼくのも旨かった。


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ケイトが恐れるすべて  磁石が引きつけるように、わたしは異常者を引きつける

2019年11月18日 | もう一冊読んでみた
ケイトが恐れるすべて/ピーター・スワンソン  2019.11.18  

そしてミランダを殺す』 以来、二作目のピーター・スワンソンのミステリ。
面白く読みましたが..........。

巻末の解説で、川出正樹氏は、スワンソンの作品の魅力を以下のように述べている。

 ゴシック・ロマンスの舞台に深刻な事情を抱えた男女を配し複数の視線を用いて愛憎劇を演出した作者の手並みは見事という他はない。
 そう、一にアイディア、二に視点。

 二〇一〇年代に書かれキャラクター主体の所謂<イヤミス>寄りの小説とは力点の異なる、懐かしくも新しいサスペンスを生み出したピーター・スワンソン。


そうかも知れないが、ぼくは、好きになれる登場人物が一人ぐらいは、出てきて欲しいかった。
唯一、個性的な人物が、アラン・チャーニーではねえ。
少し、興ざめしてしまう。

ケイト・プリディー は、独白する。

 わたしには必ず悪い人間が寄ってくる。

それでは、彼女の人物像を追ってみましょう。

 そのあいだにガラスの天板のコーヒーテーブルが据えてある。ケイトはガラスのテーブルが嫌いだった。その上に何か置けば必ず、たちまちガラスが砕けるか、少なくともひびが入るだろうと考えずにはいられなかった。彼女は常につぎの瞬間、悲劇の瞬間を生きている。だから昔から、低い手すりや、往来の激しい道路の横断や、複数の皿を運ぶウェイターが大嫌いだった。

 不安に支配された彼女の人生のパラドックスのひとつは、やや向こう見ずな行動を取っている最中にこそ、もっとも正常な感じがすることなのだ。それはまるで、常に彼女とともにある不安に、存在理由が与えられるかのようだった。

 悪いことが怒ると、世界中が注目する。ケイトは普通の人よりそれをよく知っていた。

 生まれてからずっと彼女の人生は、まもなく悲劇が起こるという自らの確信に左右されてた。

 ケイトはその待ち受け画面が、紫と黒の映画のポスター、「エクソシスト」のものであることに気づいた。それは好きな映画のひとつだったが、そのことには触れなかった。過去のトラウマや、自身の想像力の暴走に悩まされていながら、昔からずっと彼女はホラー映画が好きだった。本物の心配が心を鎮めるように、そういった映画も彼女の心を鎮めるのだった。

他の登場人物の人物像もみておきましょう。

 ふたたび二十歳にもどり、夜明けの寒さのなか、ついに童貞を失って、リージェンツ・パークの向こう側のクレアのフラットから歩いて帰るところのような気がした。あのときの彼は幸せで、舞い上がらんばかりだったが、その思い出は、実にたくさんの理由により、胸の痛むものだった。ふたたびこの地を訪れたのは、やはりまちがいだったのかもしれない。コービンはそんな気がした。

 これまでのことは、彼のせいではない。問題は実は、彼が過去につきあってきた、救いようのない、未熟な女の子たちだったのだ。彼に必要なのはただ、本物の女を見つけることだけだった。そしてついに、そういう女が見つかったのだ。

 ヘンリーは応えた。
 「ときどき、何もかもが正常に見えて、この世がちゃんと本来の状態にあるように思えるんだ。ところがつぎの瞬間、彼女はもうこの世にはいないんだって気づくんだよ。オードリーは死んだ。それでも世界は彼女と一緒に止まってはいないんだって」


 半分はコービンのもの、もう半分は俺のもの。

さて、みなさんは、読後、ケイト・プリディーには、これからどのような人生が待ち受けていると想像されましたか。 幸せな人生でしょうか。


    『 ケイトが恐れるすべて/ピーター・スワンソン/務台夏子訳/創元推理文庫 』



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日経平均株価 上昇一服で、今週は様子見

2019年11月17日 | 捕らぬ狸の経済


 11月15日
 日経平均 2万3303.32円(+161.77円)
 TOPIX 1696.67(+12.27)
 出来高 13億6514万株
 長期金利(新発10年国債) -0.080%(-0.005)
 1ドル=108.55円(0.19円高)


 11月11日  2万3331円  12億4128万株 2兆1814億円
 11月12日  2万3520円  12億5976万株 2兆2015億円
 11月13日  2万3319円  12億1532万株 2兆1558億円
 11月14日  2万3141円  14億0040万株 2兆2436億円
 11月15日  2万3303円  13億6514万株 2兆2269億円

■株探ニュース 2019.11.16
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今週の【早わかり株式市況】6週ぶり小反落、米中協議・香港情勢で不安定も底堅い展開

今週の相場ポイント
1.日経平均は6週ぶりに反落、米中協議先行きに思惑が錯綜し不安定な動き
2.香港では政情不安を背景にハンセン指数が大きく売られ、市場心理が悪化
3.トランプ大統領の講演を受け、米中貿易交渉に対する楽観ムードがしぼむ
4.今週木曜日は中国経済指標が嫌気され、日経平均は約1カ月半ぶりの続落
5.週末は米中協議における部分合意への期待が再燃し、先物主導で切り返す


週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比88円(0.38%)安の2万3303円と6週ぶりに小幅ながら反落した。

今週の相場を左右したのは、主に米中協議の先行きに対する思惑、香港情勢、そして中国経済への警戒感の3つ。
前週に日経平均は4営業日すべて高く、大幅に水準を切り上げていたこともあって、その反動が出たともいえる。

週明けの11日(月)は5日ぶりに日経平均が反落。
香港の政情不安が取り沙汰されるなか、香港ハンセン指数の大幅下落などが嫌気され利益確定売りを促した。
ただ、下値は固かった。
12日(火)は大きく反発した。
香港ハンセン指数がいったん下げ止まり、海外ヘッジファンドの先物への買いが現物株市場も浮揚させる形となった。
13日(水)は久しぶりに200円超の下げをみせた。
トランプ米大統領の講演を受けて米中協議に対する過度な進展期待が剥落したほか、香港ハンセン指数が再び下値を探る展開となり、アジア株が総じて軟調だったことが重荷に。
為替の円高も逆風材料となり、日経平均は一時250円近い下げをみせた。
14日(木)は続落し、日経平均は一時2万3000円近辺まで水準を切り下げる場面があった。
続落したのは約1カ月半ぶりのこと。
取引時間中に発表された中国の経済指標が事前予測を下回り、市場心理を悪化させた。
しかし、週末の15日(金)はヘッジファンドの先物買い戻しで切り返す展開に。
米中交渉における第1段階での部分合意が接近しているとの観測や、香港株が下げ止まったことが、リスクオフに傾きかけた市場にストップをかけた。


日々の動き(11月11日~11月15日)

11月13日(水) 反落、米中協議の過度な期待剥落し売り優勢
          日経平均 23319.87(-200.14)  売買高12億1532万株 売買代金2兆1558億円


株探ニュース(minkabu PRESS)

モーニングスター 2019.11.16
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株式週間展望=強調展開に陰りなし/腰の入った買いに需給良好、2万4000円台視野

上げ一服となった今週(11~15日)の日経平均株価は、前週比で88円安の2万3303円で終えた。
週次のマイナスは6週間ぶり。
もっとも、大きく調整する気配はなく、前日比161円高となった週末15日は力強い陽線を引いている。
海外勢の買いには腰が入っており、強調展開に陰りはない。
来週(18~22日)は再び2万4000円台が視野に入りそうだ。

合意文書への署名が待たれる米中貿易協議をめぐっては今週、段階的な双方の関税撤廃への期待感を背景に株式市場に勢いが付いたが、その後は米国側から慎重な発言もあり週半ばにかけては日経平均が伸び悩んだ。
12日の取引時間中高値2万3545円に対する下げ幅は最大で480円強に達したが、2万3000円台を割ることなく切り返した。

東証の投資部門別売買状況(2市場)によれば、外国人投資家の現物株と先物を合わせた買い越しは11月第1週(5~8日)まで6週連続となった。
特にこのところは現物株の買い越し幅が大きい(第1週は約4600億円)。
市場では、「単なる買い戻しにとどまらない長期の買い手」(大手証券)の存在がささやかれる。

世界的に債券から株式への資金の移動が加速している可能性があり、日本株もその恩恵を受けている。
直近出そろった7~9月決算の内容は各社の事業環境の厳しさを映し出したものの、マネーフローに支えられる高時価総額銘柄を中心に、値動きは堅調そのものだ。

日経平均は8月の安値(2万110円)を底に上昇基調が鮮明となり、上向きの25日移動平均線がサポートラインとして意識される。
米中協議や香港情勢、欧州景気の不透明感など外部環境に懸念材料は残るものの、それらを上回る買い意欲に突き動かされている。
また、高値警戒感からくる根強い逆張りが、結果的に相場上昇の一翼を担う構図も変わらない。

来週の日経平均の想定レンジは2万3000~2万3800円とする。 (市場動向取材班)

提供:モーニングスター社


先週は、ぼくにとって可もなく不可もなくの一週間でした。
テクニカル的には、絶好調といった感じだったので、心の内では大いに期待していたのです。
またまた、なんとかのたぬきと成ってしまいました。



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赤磐雄町で選ぶ W純米

2019年11月16日 | さらに酔うもう一杯の日本酒に
渡辺酒造店    飛騨市古川町 2019.11.16

    今宵は、『』 に酔う。
    だって、雄町だもの。

酒屋さんで、Wを選んだのは「雄町」だったから。
山田錦のお酒は、いろいろあったが雄町は少なかった。
それで、Wに決定。

Wだから旨いのか、それとも、雄町はやはり旨いのか?
酔うまではあれやこれやと......、酔ってしまえば、ごちゃごちゃ言うまい。
今宵は、楽しく呑んで、後は寝るだけ。



               W 純米

    アルコール分/17度
    原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
    赤磐雄町(岡山県産)100%使用
    精米歩合/50%
    渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町壱之町)




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大きな 「和風洋食 とん亭」 さんのお弁当

2019年11月15日 | お弁当/岐阜/
とん亭    2019.11.15

とん亭』 さんのお弁当です。
いただいているお弁当のなかでは、一番大きいお弁当です。



お肉中心、豪華なお弁当です。



お腹いっぱい、美味しいお弁当をいただき満足しました。




   『 和風洋食 とん亭  』

住所 岐阜市栄新町3-125 仁科ビル1階
TEL ( 058 ) 294 - 4764




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信州から シナノゴールド が届きました

2019年11月14日 | ゆめ未来
信州高森フルーツランド     長野 2019.11.14

信州からのリンゴ、第2回目は、『シナノゴールド』 です。



    甘くて、美味しい
    大きな青いリンゴです。




今度の台風で、被害を受けることもなく無事に届きました。

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ご縁がなくて、今までおあずけだった  心の味 のむら

2019年11月13日 | 食は文化だ
のむら    岐阜市 2019.11.13



昔の仲間と久しぶりに会食をしました。
心の味 のむら』 さんで行いました。
のむらさんは、今までご縁に恵まれず、今回初めてうかがうお店です。
心が弾みます。

集まった仲間の話題は、「家庭菜園のこと」「孫の話」「持病のなやみ」「ゴルフ」「つれ合いの不調」などなど。
まあ、これって老人特有の話? に終始しました。
ぼくは、もう少し、楽しい話ができるかと期待して出かけたのでしたが..........。

それでは、のむらさんの料理です。

    前菜


    椀物


    お造り


新鮮で美味しいお刺身でした。

    焼き物


鮎の塩焼き。

    揚げ物


    ご飯


    水菓子


今日は、生ビールと黒龍を楽しむ。




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豚となすはなかよしだ、みょうがはアクセント 豚肉、なす、みょうがの酢炒め

2019年11月12日 | お昼のおひとり様ご飯
シンプル和のおかず 河野雅子    2019.11.12

   きょうの料理 2019年9月号
   豚肉、なす、みょうがの酢炒め : 河野雅子


   残暑疲れの体でも、酢の酸味でさっぱりと食べられます。
   なすは豚肉のうまみを含ませながら、
   少し多めの脂で香ばしく焼きつけるのがポイント。
   酢の効果で、みょうがが鮮やかに発色します。


今日は、ぼくにとってはチョッピリ本格的な料理を作ってみました。
豚肉となすの相性は素敵な出会い、みょうがは、そのアクセントで美味しい一品。
ぼくでも簡単に作れて、しかも旨い。 本格的。
今日もビールが進んだ。 幸せの一日だ。



   材料(2人分)
 ------------------------------------------------
    豚肩ロース肉(薄切り) 120g
    なす (大)3コ(300g)
    みょうが 3コ

    塩・こしょう・小麦粉・サラダ油・酢・しょうゆ
 ------------------------------------------------

  つくり方

   [具材の下ごしらえをする]

1.なすは縦半分に切り、2cm厚さの斜め切りにする。
  たっぷりの水でサッと洗い、水けをしっかり拭く。
  みょうがは縦半分に切る。
  豚肉はたべやすい大きさに切り、塩・こしょう各少々をふり、
  小麦粉を茶こしで薄くふる。
  豚肉は小麦粉をふると味がからみやすくなる。

   [野菜と肉を炒める]

2.フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、豚肉を炒め
  る。
  色が変わったら取り出す。
  同じフライパンにさらだ油大さじ1と1/2を足し、なすを焼く。
  すべての断面にこんがりと焼き色がついたら豚肉を戻し入れ、
  みょうがを加えて炒め合わせる。

   [酢を加える]

3.強めの中火にして酢大さじ1と1/2を加える。
  汁けが少なくなったら、しょうゆ大さじ1と1/2を加えてサッと
  炒める。


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当時の時代背景を知って読めば面白さも増す  カルカッタの殺人

2019年11月11日 | もう一冊読んでみた
カルカッタの殺人/アビール・ムカジー    2019.11.11  

時は、まさに帝国主義の時代の1919年4月。
英国統治下、インドのカルカッタで政府の高級官僚が惨殺される。
物語の始まりです。

カルカッタの殺人』 を読みました。

前半部分は、ミステリとしては地味で退屈な部類に入るのではないかと感じるのですが、後半の展開は動きもあり面白かったです。

順番を逆にして、「訳者あとがき」を先に読み、当時の時代背景などを知った上で読むのも、本書を面白く読む方法かもしれません。

 政府高官の死。深まる謎。憎悪。偏見。差別。非情。友情。淡い恋情。道徳と腐敗。売春宿。阿片窟……

警視総監タガート卿、牧師グン、なによりも革命組織の指導者セン、主人公ウィンダム警部の部下パネルジーの描写が秀逸です。
車夫サルマンなど庶民の姿もリアルに描かれています。

【ひとこと】 訳者あとがきで触れられていました。

 「主人公のウィンダム警部は、ほどなくハーヴィル・セッカー社の書棚で、ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダーやジョー・ネスボのハリー・ホーレらと肩を並べることになるだろう」

アニー・グラントは、ウィンダムにカルカッタでは、の説明をする。

 「カルカッタじゃそんな言い分は通用しないわ、サム。
 召使いをひとり減らすくらいなら、自分の祖母を売りとばせと言われるところなのよ。誰々さんが経済的な理由でメイドを解雇したなんてことがひとに知れたら、どんなことになるか。間違いなくスキャンダルの嵐よ。とにかく、それがインドってところなの。人間の値段は動物より安い。下僕と料理人とメイドをひとりずつ雇っても、馬一頭を飼う程度のお金もかからない」


ウィンダムについてのメモ書き。

 突き放すような言い方であり、わたしはそのことに違和感を覚えた。これまでの自分の経験からすると、中流家庭の中年女性はだいたいにおいて殺人事件の捜査に協力的なものだ。それは生活に刺激をもたらしてくれる。なかには、捜査の役に立ちたいあまり、ゴシップや風聞をヨハネの福音書のように得々とまくしたてる者までいる。

 わたしは除隊し、市民生活に戻ることになった。だが、愛する者たちがみな墓で眠るか、フランスの野辺で朽ちはてているときに、生きる意味がどこにあるのか。自分に残されたのは、思い出と罪の意識だけだった。だから、生きる目的を見つけだすために警察に戻った。

 庭は幸せだったころの想い出をよみがえらせてくれる。戦争中には三年間、塹壕のなかで、サラといっしょにロンドンの公園を歩いた日々のことを思いつづけた。いまも芝生や花を見ながら、サラといっしょにいたときのことを夢想している。夢は夢でしかないが、庭はつねに喜びをもたらしてくれる。なんといっても、わたしはイギリス人なのだ。

革命組織の指導者センは、魅力的な人物だ。

 センは煙草を一服ずつ味わうようにゆっくり喫っている。ひとは残された命が少なくなったとき、与えられた少しの楽しみにたっぷり時間を使うものだ。

 「わたしの良心? あんたはわたしの罪を許しにきた司祭なのか。お忘れのようだが、わたしはキリスト教徒じゃない。わたしの罪はカルマの一部であり、カルマの掟は赦免を認めていない。決められた定めから逃れることはできない」

 ベンガルの革命家たちは、きれいごとを並べたてるだけで、決して本気で戦おうとはしないという。たしかにそのとおりだ。彼らは戦うことの意味を知らない。本当の戦いとは血と殺戮と断末魔の叫びのことだ。理想の入り込む余地はない。本当の戦いとは地獄であり、敵と味方も容赦しない。

 ダイヤーという男がつけた火は、インドに革命の炎を燃えあがらせ、イギリスによる支配体制を焼きつくしてしまうかもしれない。だが、わたしにできることは何もない。ときとして、ひとにはみずからを律し、歴史の荒波にさらわれないよう祈るしかないこともある。

このミステリで気になったところのメモ書き。

 イギリス人がインド人に礼を言うのはむずかしい。

 情報を売るのは春を売るのに似ている。大事なのは客の関心を引くことだ。客の好みを知り、欲望を掻きたてたら、商売は成立する。

 世論はトラブルの予感からくるパニックによって形づくられることが多い。それは一刻も早い結果を求める。

 そもそもひとは死んで何を残せるというのか。ごく一部の者は、銅像や石像になり、歴史の一ページに業績を刻まれて、永遠にその名を残すかもしれない。だが、それ以外の者は、愛するひとの頭のなかにある記憶や、セピア色の写真や、せっせとためこんだ、ささやかな所持品以外、どこにその痕跡が残るというのか。

そして、

    要するに、カルカッタは特異な街なのだ。


     『 カルカッタの殺人/アビール・ムカジー/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 』


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