利尻や礼文の花をいろいろ見てきたが、積み残しがたくさんある。
それらを列記してみる。
ミヤマアキノキリンソウ(キク科)は澄海岬はじめ各所に咲いていた。
コガネギクとも呼ばれている。
ハンゴンソウ(キク科)は遠くに咲いていたりすると一瞬ミヤマアキノキリンソウと見間違う。
家の近所などで蔓延っているのは帰化植物のオオハンゴウソウで、ハンゴンソウは山地の花だ。
トウゲブキは礼文の江戸屋山道で見かけた。
トウゲブキ(キク科)はマルバダケブキやメタカラコウなどと近い仲間で
エゾタカラコウと呼ばれることもある。
花に止まっている蝶はキタベニヒカゲだ。
同じ黄色い花でもキク科でないミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)は
関東などでいうとウマノシガタに近く花に艶がある。
礼文の桃岩展望台の草地の一角に青い花が広がっていた。
ミソガワソウ(シソ科)はイヌハッカの仲間だそうで、
あちこちに咲いていたツリガネニンジンとは雰囲気が違った。
木曽川源流の長野県・味噌川に由来する名前だそうだ。
チシマリンドウより数が少ないがハナイカリ(リンドウ科)も桃岩展望台で見ることができた。
花冠は4裂し、その下の距が横に広がっているのを錨に見立てた。
前に車山高原などで見たことがある。
シオガマギク(ハマウツボ科 前はゴマノハグサ科)も少しだけ咲いていた。
これは前に伊吹山で見たことがある。
謡曲「松風」において「浜で美しいのは塩竈」というのがあり、
「葉まで美しいのは塩竈」としてシオガマギクと呼ばれたらしい。
しかしどうして菊なのかよく分からない。
いろんな花の付近にも広がっていて、しばしば目についたのはアサギリソウ(キク科)だ。
花ではなく薄緑というか白銀の葉が美しい。
それでも小さな花の蕾が出来始めていた。ヨモギに似た形の黄色い花が咲くらしい。
桃岩展望台では、ネジバナ(ラン科)とかダイモンジソウ(ユキノシタ科)なども咲いていた。
今回のツアーは花の少ない時期と思っていたが、あんがい多くの花を見ることができた。
ツアーなので1カ所でじっくり観察というわけには行かなかったが、仕方ない。
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