「早川書房 2020年5月 作者 リズ・ムーア」
・薬物蔓延の荒廃する米・ケンジントンのパトロール警官ミッキーは
線路脇でドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せに現場へ赴く。
妹のケーシーだろうか?
かつて厳しい叔母の下で支えあって生きてきた姉妹。
今は何年も話さず、売春の客引きや麻薬取引する妹が手錠をかける
くらいが接点だ。
だがしばらくは路上にケーシーの姿はない。
遺体は彼女ではなかったが絞殺痕があり、さらに似たような事件が
相次ぐ。
ミッキーは憑かれたように犯人と妹を捜すが・・・
姉妹の絆をえぐる、アメリカの今を映した新しい警察小説。
(淡々とした描写の中にも、母親を早くに亡くし、貧しいながらも
懸命に生きる姉妹の生きざまにチクチク・キリキリ痛みを覚えました。)
※ 姉妹の機微が主人公、これも今風か!