徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

「100人の村に生まれたあなたへ」(by中野裕弓)を読んで

2015-05-13 08:25:50 | 本と雑誌
これまた、私の蔵書として眠っていた本(角川文庫 平成14年発行 税別381円 95ページ)だが、

この時(2000年)の世界の人口60億5500万人を100人として計算して、6055万人を1人とした世界では、

61人がアジア人(このうち日本人は2人くらい)、14人が南北アメリカ人、13人がアフリカ人、12人がヨーロッパ人。だから、白人もキリスト教徒も30人くらい。

一番衝撃的なのは、80人くらいが貧困なのに対して、6人が世界の富の60%くらいを所有しているということ。
14人が文字を読めず、33人が飢えでなくなる。


あとは、詳しく書けないが、想像するかこの本を購入して読んで下さい。

とにかく、我々日本人の多くは、世界から見れば、非常に裕福な10人に入っていて、まず、このことに感謝しなければいけない。

次に、今、自分が置かれている立場の中で、仕事や家事に精一杯取り組んで、明るく、楽しく過ごすこと。
これで「辛い」とか「苦しい」とか言っていれば、罰があたるということ。


そして、今回のネパールのように大変なことが起こっている国に対して、少しでも寄付するとかをすることが大事だと思う。

(参考)
著者は1953年生まれで、世界銀行本部で日本人初の人事カウンセラーとして勤務。
「100人の村」がブームになったのは2001年。この人の翻訳がきっかけらしい。

(PS1)
この本の中に、西条八十の「カナリア」がのっていました。(なお、この本の挿絵は川口澄子さんの作らしいですが、とてもきれいです)
「歌を忘れたカナリア」(たぶん、貧困に生きる子供たち)も環境がよくなれば、歌い出すということかなと思います。

(PS2)
この本の巻末に著者が書いていること。人間の「共通項」と「多様性」。特に「ジ・アイランド」のゲーム。「大豆から納豆へ」。
など、示唆に富むことが多い。
そして、最後に、上記のような価値観は資本主義による価値観で、「幸せバロメーター」で考えれば、日本人はいったい何位なのだろう?と。
どこに生まれようと、その環境の中で自分の特技を磨いて、実行し、精一杯生きることで「幸せバロメーター」は上がるのだと教えてくれます。
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