Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

これからどうなっていくのだろう。

2016-01-12 | ひとりごと
今日のブログは書こうかどうか本当に迷っていたテーマ。
でも、ドイツで外国人として暮らしていく中で
やっぱり避けては通れないテーマだと思ったので書くことにします。


4日のお昼ごろに速報で以下のようなものが流れました。

大晦日の夜、ドイツの4番目に大きな都市ケルン中央駅周辺で、
1000人以上の若い男性が暴徒と化し、集団で計画的に若い女性を囲んでは性的嫌がらせ、
暴行、そして貴重品、スマホの強奪をしたというもの。
性的嫌がらせに関しては、触るなどという域を超えて、スカートや下着を剥ぎ取るなど、
信じられないことが多発し、数件の強姦の被害届も出ている。というもの。
12日までの時点で500件以上の被害届が出ています。

こっちの大晦日といえば、日本とは違って若者が1年のうち
12月29日から31日の3日間しか販売が許可されていない打ち上げ花火をカウントダウンに合わせて
打ち上げて大騒ぎをします。
ところがこの日のケルンでは、それが駅前広場に集まっている群衆に向けて打ち込まれ、
けが人も出たそうです。


これだけ、大きな事件なのに報道されたのは4日。
そして、公共放送では半日遅れての報道。おまけに、普通ならばオンラインでは記事についての
読者の意見、感想が掲載されるのにこの件に関しては最初は全く書きこめなくなっていて、
数時間後に書き込めるようになり、それでも、かなり書き込める意見が規制されていたらしい。
ちなみに相方君の意見は今回も掲載されず。
以前から、特定のテーマについて書いた意見が掲載されていないことはあったらしいけれど
今回はかなり偏った報道だと本人は怒りまくり。


ケルンでの報道があった時にまず最初におもったのは、あ~やっぱり。っていう事。
ここ数ヶ月、ちゃんとパスチェックなどもせずに難民を受け入れている政府の対応に
疑問を感じていたので、いつかこういう事が起こっても不思議ではないなっていうのが正直な感想。

今回は、北アフリカ系の若者たちによる犯行か?と最初から被害者からの証言があるのに、
政府の記者会見でも、難民の関与はすぐに否定され、
後日に逮捕された31人中18名は難民申請者だというのがわかり
政府が本当のことを伝えていないっていうことに・・・・

去年から受け入れている難民に対しての、国民の考え方も少し良くない方向にいきそうな感じです。

以前、このテーマをドイツ人の知り合いと話した時に、
彼女が自分の国、文化や価値観がなくなっていくのが少し不安、と言っていたのが思い出されました。

外国人としてドイツで生きていくのなら、
自分の国の文化・宗教も大切にしないといけないけれど、
その国の秩序・文化そして宗教もリスペクトするのが当然なことと思います。

私もこっちに来て2、3年目頃に、当時一緒に暮らしていたドイツ人の同居人に
そんなに、ドイツに対して不満があるのなら、ドイツが来てほしいと頼んだわけでないのだから、
自分の国日本へ帰ればいいんだよ。っと言われたことがあります。

頭をガツンとやられるくらいショックを受けた言葉でした。
きっと、ドイツに対しての不満がたまりすぎて、1年目みたいな楽しさもなく
私は毎日ドイツに対しての文句を言っていたんでしょう。
ドイツ人の彼にしたら、学費も安く勉強をさせてもらっている外国人の身分で
そんなにドイツに文句があるんならここにいる必要はないのでは?と思った事でしょう。

今の私も難民の人が、国からちゃんとした住居が与えられない、
自分たちの文化では家族と一緒でも、女性が他人家族とテントを共有するなんてできないと
言っているインタビューをみたりすると、かなり違和感を覚えるのです。



新しい国で暮らしていくことってやっぱり、
その国の言葉を最低限の意思疎通ができるくらいは使えるようにして、違いも認めながら
ルールに従っていくのが外国人として移住した国で生きていくうえでの最低限の事だと思います。


これから、外国人に対しての法律や難民の申請が厳しくなるんだろうな・・・
どこへいくのか、どうなっていくのかこれからのドイツ。
しっかりニュース、新聞の記事を読んでいこうと改めて思います。