昨日、今日と「つまずきの石」が綺麗に磨かれているところを見かけました。
これを見ると、やっぱりちょっと立ち止まってどういう方が住んでおられたのかな?
ってプレートの名前を見てしまいます。
そういうことに気付かせてくれたのが、
この地域の歴史と記憶の保存会の皆さんが毎年11月9日にやっておられる催しでした。
今回「つまずきの石」を見かけた日がちょうど、「11月ポグロム」(水晶の夜)
(1938年の反ユダヤ主義暴動)のあった11月9日だったのもすごい偶然です。
今まで、私が住んでいる地域のユダヤ人の方達の「つまずきの石」は見ていたのですが、
今日見たのは多分ドイツ人だと思われる男性のものでした。
最後に、亡くなった日付と場所の横にAktionT4によって殺される。と刻まれていました。
AktionT4というものが何なのか知らなくて、
家に帰ってから調べてみると、日本語ではT4作戦と呼ばれる、
精神障がいや身体障がい者に対して行われた強制的な安楽死政策でした。
数年前にみた「ホロコースト」という映画の中でそういう作戦についての描写が
あったということを思い出しました。
いつもと違う道を歩くと出会う「つまずきの石」たち。
本当にこの地域だけでも、たくさんの人が犠牲になられたんだなって思います。
今年は、コロナということもありいつもみたいな集会は開かれませんが、
「つまずきの石」を磨くという運動があるみたいです。
昨日、みかけた相方君の会社の入り口のつまずきの石は、本当にピカピカでした。