空想のねじ

好奇心のおもむくままに、チャレンジしたこと、行動したこと、感じたこと、思ったことを綴っていこうと思います。

回顧録 日本三大弁財天の旅〜プロローグ〜

2020-03-22 17:17:00 | 神社・仏閣巡り



だいぶ前の話です。歳月をかけての旅なので、文章が長くなりますがお付き合いください。
※当時の写真が手元にないので、冒頭の写真はフリー素材を使用しています。

きっかけはある夢から

私が弁天さまとのご縁を感じるようになったのは、30歳を目前にしてちょうどいろいろと進路について悩んでいた時でした。仕事でなかなか自分に自信が持てず、この先の方向性について考えていたのですが、決断できないでいたのです。

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そんなある日の出来事でした。
私は夢の中で地図を見ていました。
それも上空から。

「これはどこだろう?」
と思ったとたん、

「ここに行きなさい」

と、頭の右後ろから声が聞こえたのです。

「えっ?」

声のする方へ振り返ろうとしたとき、目が覚めてしまいました。起きても気になって仕方がない。情報が圧倒的に少ない中で、夢でみた場所はどこだったのだろう、知りたい、行きたいと、ある手掛かりをもとに日本地図とにらめっこが始まりました。

ーーその手掛かりとは、夢の声の主。

姿が見えないのに、夢の中で私は女神さま、それも弁天さまだと直感したのです。

きっと弁天さまの祀られている場所なんだろうなとなんとなく思ったのですが、ここだ!という直感が働くことはありませんでした。その後、家族の病気などもあって妹と2人で実家に戻ることになり、しだいに夢のことも忘れていきました。
 
動き出した歯車

5年後、地元の出版社の知り合いから依頼を受けて、短期間だけフリーで仕事を引き受けることになりました。私の相棒は黒のパジェロミニ・デューク。カメラ、三脚、パソコンを積み込み広島へ。ターボ付きとはいえ、所詮は軽自動車、高速でベタ踏みしてもなかなかスピードはあがらない💦
途中でほとんど休憩時間をとることなく一気に走り続けました。実家からの走行距離は片道650キロ、高速道路を運転するのは免許を取ってから4回目という、今から考えても無謀な挑戦でもありました


そうーー広島からこの旅は始まったのです。


広島へ着くまでの間、不安と期待が入り混じり久しぶりの仕事にずっと緊張していたのかもしれません。着いた途端に、アクシデントが私を襲いました。

まさかの剥離骨折

じつは広島に着いたその日に、左足のくるぶしを剥離骨折してしまったのです

診察してくれたお医者さんが、

「歩いていてやっちゃったの?
これぐらいだったら、
あまり重いものを持って
動き回らなけれ
大丈夫ですよ。」

といって、処置をしてくれましたが湿布とネット包帯、痛み止めが出されただけ😅石膏でガチガチにされなかっただけよかったのかもしれません。

土地勘もなく、ましてや知り合いもいないし、頼れる人もなし。とっかかりからすべて手探り状態で始めなくてはならない仕事。この先どうなるか、まったく見えない状態での怪我にやや気持ちがダウン

でも、すぐに
◎広島来ちゃったしな〜
(せっかく来たから、いろいろ見たい)

◎右足じゃないから車運転できるな
(仕事出来るんじゃない?)

◎誰にも頼れないし…
(やるっきゃない!引き受けた仕事は最後まで)

の結論に達して

仕事を続行することにしました。

その地域の役所、小学校、地元の名士の方、その土地を知る老舗のお店の方、郷土史家、神社関係の方…本当にたくさんの方のご協力をいただきました。持って行った名刺100枚がほぼなくなったので、それだけたくさんの人に出会えたということになりますね。

何度か実家と広島の往復をして、トータル3カ月ウィークリーマンション生活を送りました。途中で観光もできると思っていましたが、足の怪我やスケジュールを見ながらの仕事でゆっくりした気分で過ごすことはほとんどありませんでした。

◉三段峡
それでも、期間中に訪れて感動した場所が『三段峡』でした。平成27年2月のフランスのブルーガイドで3つ星を獲得しています。



※写真とMAPは安芸太田ナビより

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3カ月に渡った広島滞在。最後の滞在期間中には、前から行ってみたいと思っていた安芸の宮島・厳島神社と尾道の旅を決めたのでした。