”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話

2012年05月29日 20時32分55秒 | Weblog

5月29日(火)晴一時雷雨

相変わらず、変な天気が続いています。上空の寒気団が居座っているためだそうですが、地球も小氷河期に入る時期だそうですが、それと関係あるのかもしれません。

ところで東北の震災の復旧にはまだまだ時間がかかりそうですが、ある人の話では現代の災害復興はマイナスからの復興になってしまったから昔のように行かないそうです。確かに昔は家がつぶれてもまた建てれば良いと言ったゼロからの復興だったと思います。しかるに現代では貨幣制度の発達に伴い、多くの人達がローンで住宅を建てるようになりました。ローンの返済が終わらない内に家が壊れてしまうのですから、マイナスからの復興にならざるを得ない訳です。ゼロからの出発とマイナスからの出発では精神的にも物理的にも大きな違いがあります。ゼロからだったら汗水たらしてプラスになっていきますが、頑張ってもマイナスから抜け出せないとしたら厳しいですよね。日本と言う国は元来災害の多い国だったので、簡単に作り直しができ、手近な木の文化根づいた国だった訳です。そして貨幣制度が発達していなかった時代はローンなどと言う信用貸し自体ありえなかった訳です。ところが戦後アメリカ流の金融制度の導入と国の持ち家推奨政策により、手持ちのお金がなくても家を持てるようになりました。自然災害に遭うことがなければすばらしい世の中になったと言えます。しかし、つい最近まで我々自身もあまり考えていなかったことが起こってしまい、至る所でマイナスからの出発を余儀なくされているようです。

そんなことを考えていると、自由主義経済一辺倒ではない新しい自由主義が必要になっているのかもしれません。ギリシャに代表されるヨーロッパの問題も借りられるだけ借りて来た状態での再建はやはりマイナスからの再建になるため難しくなっているような気がします。多分日本も同じ問題を抱えている訳ですから、前例主義の官僚機構ではどうにもならないような気がします。マイナスから出発できるしくみなのか新しい財産の持ち方を考えた自由主義経済への転換なのかわかりませんが何か必要のようです。自分も少し考えさせられましたが答えは出てきません。
それではまた。