また今年も寒い季節になるわけだが。冬支度が必要なのだが。そろそろ本格的な防寒装備に変更しようと衣類を棚から出してきたら、上着が傷んでる、靴が傷んでる、これで一冬越すのはつらそうです。
上着は生地の古びた感じがむしろ好みのくたびれ具合になったし、ぱっとしない見た目のわりに防寒機能が高く、しかも軽くて着やすいので当分変えたくはありません。しかし背中にリュックを背負うせいで、肩紐の擦れる部分の生地が薄くなっていました。ならばそこだけ補強しようか。衣料直しのお店に持っていって継ぎ当てをお願いしました。出来上がりまで一週間かかる、とのことで仕方ないから一週間を昔に着ていたコートで過ごしました。普段歩きに着るには丈が長くてかさばる気がしたので普段あまり使わないけれど、北方暮らしには予備の防寒具も必須です。撥水コートでも水に浸かったら凍ってしまうから、万一に備えると1着では足りません。凍死してしまいます。それであまり気に入ってない予備上着で一週間過ごすことになりました。
一方で冬靴は完全に死んでました。普段からウォーキングの習慣があり、私は毎年1足は靴を履き潰します。夏・冬を2シーズン過ごしたらどちらかが潰れているくらいのペース。消耗品なのであまり高いのは買いませんが、先の冬靴は安物靴のくせに足へのフィット感がなかなか出会えないレベルの具合良さでした。慣らし期間も靴擦れも全く無し、買ったその日から完全に馴染んでおり、履き心地はそれまでで最高だったのですが、それはちょっと都合が良すぎないか。実はこのThe・都合の良い靴No.1には致命的な欠陥がありました。
靴底がベラベラ剥がれる。
使ってる接着剤の質が悪いのか、踵の溝部分のゴムがすぐ剥がれる。皮革ゴム用ボンドで貼り直してもまたすぐ剥がれる。最初は踵だけだったのが、気付けば土踏まずの裏からも剥がれている。3回目に貼り直したの去年の冬の末、先週に棚から出した靴底はまた剥がれていました。左足裏の中辺がベロっと。もうダメだこれ、また貼り直すのはウンザリです。それで新しいの買おうと靴屋に行くと、やけに品揃えが悪い。耐水性の靴はあるが、滑り防止や防寒重視の靴が少ない。コロナで海外の工場が止まって衣料の仕入れ状況が悪いとは聞いていたが、ここにも影響が出ていました。わずかに冬靴も入荷してるけれど、これ作ってるの靴底ベラベラ剥がれた先代冬靴と同じ会社だな。靴底の形も似たような造りだな。困るわ、これでは履けないわ。
そうして、底の剥がれた靴でスゴスゴ帰宅しました。今日、靴底を直しても乾燥に時間かかるから明後日まで履けないんだよ。2日底ベラベラ靴を履くのは想定外でした。これには内心のストレスがかなりの勢いで貯まります。お気に入りの上着も直しに出してるから、気に入らないコートと靴で不服感も2倍です。靴は翌日に新しいの買いました。前の履き心地と比べていたら代わりが何時決まるかわからないので、見た目だけで直ぐに選びました。履いて歩き廻った感触は、こいつもなかなか悪くない、踵がやや緩いが爪先の収まりはピッタリ合う。これで足元の不満はとりあえず解決。あとは上着が直るのを待つだけだが、それまでの一週間が体感時間の長いこと。指折り数えて出来上がりをようやく受け取れました。
その継ぎ当てが付いた上着は、同系統の濃淡2カラー構成になりました。アニメの量産型ロボット、例えばザク、グフ、ゲルググなどの胴体濃い目・手足薄目の同系統色揃いの色調配置です。被弾箇所を覆う増加装甲のように同系濃色の継ぎ当てが足され、実践で使い込まれた本体のくたびれ具合へ、必要に応じた現地改修カスタム要素が加わり、より自分好みな形に仕上がりました。一部の男子がやたらと反応する浪漫仕様「安価な量産機を個人用に改良した実用型装備」というヤツ。昔に映画「ダーティーハリー」でクリント・イーストウッドの上着の肘に継ぎ当てがあってさ、あれが格好良く見えたのさ。私の上着もトコモカリス専用の形になりました。