すこし前の話になりますが、国立のギャラリービブリオにおいて行われた銭湯絵師・丸山清人氏のパフォーマンスを観に行って参りました。
国立駅から歩いて3分、ギャラリービブリオはすこし古めの民家を改装したアートスペース。昔は「富士見湯」という国立最古のテルマエだったそうでして。
この外の塀と台所スペースの間、この苔むしたかんじが広島の昔住んでた実家そっくりで涙モノでした。
2階に登って1枚。予めビブリオ代表の十松さんが水色に塗られたベースに下書きして、いきなり塗っていきます。
ペンキはわずかにこの5色、これを混ぜてすべての色を作り出します。
丸山さんは80歳。全国に3人しか居ない銭湯画家の1人。
とにかく身のこなしが軽いというか、飄々と作業が進む様子は驚嘆。
振り返るとギャラリーの数がwww ゆうに100人は越えておられました。
これは下絵。
空をローラーでまんべんなく。
富士を描くシーンは撮れず。水平出しはマスキングテープを使うんですね。親近感。
折しも国立は秋祭り。そばには御輿が通り、丸山絵師のパフォーマンスを眺める。凄い贅沢・・・
普通の刷毛に見えますが、使いやすくなる改造が施されているそうです。
この緑を塗る作業が驚嘆!刷毛使いであっという間にそこに松が出現する様子はまるで魔法。ギャラリーのどよめきが一番凄かった場面です。
引き。
休憩です。煙草が美味しそうでした。横笛の先生も登場、場を盛り上げます。
刷毛さばき。
筆さばき。
手前に松を。
じっと見る。最終チェック。
サインを入れて、完成。その瞬間丸山絵師と目が合いまして、お互いに頷きニッと笑われた。
ワタシはカメラマン失格なんで、その笑顔は撮れなかったのだけど、やりきった充実のお顔でした。素敵でした。
作品は40点あまり展示されており、どれも丸山さんらしいエッジの効いた素敵なペンキ絵でした。
ワタシも1枚買わせて頂きまして、到着を心待ちにしているところです。
工作机の前に貼りたくてね。