「時刻表二万キロ」をはじめ、数々の鉄道紀行文の名作を発表された作家、宮脇俊三氏をして車窓風景のつまらない路線の代表のようにいわれた総武本線。
毎日乗っておりましたら楽しい眺めをいくつも見つけることができます。ましてワタシは銭湯愛好家でもありますから、窓から見える煙突のひとつひとつが気になって仕方ありません。
小岩駅を発車して新宿方面に向かう列車なら右手にすぐ、「武蔵湯」とくっきり書かれた煙突が目につきます。
JNMA帰り、遂にその正体を突き止めて参りました。
ややモダンながら、伝統的なつくりの建物。
右手は酒屋でして、なんとも懐かしいお酒の自販機。現役なのかな?
改装時に中にあったものを店頭に移設した九谷焼のタイル絵。素敵ですね(°▽°)
中に入ると右手にフロント。一昨年改築されたばかりで実に清潔、美しい。大旦那さんに湯銭を払い中へ。ロッカーは全て新しい!トイレも美しく嬉しいです。
パパッと浴室へ。正面は田中みずきさんのペンキ絵。彼女のは実に優しい色づかいで休まる富士。
カランまわりは全面的に改装され余裕あるレイアウト。
勿論ボディシャンプーとシャンプー、コンディショナーは常備されています。
タイルのレイアウトはシンプルですが、お花をデザインしたものも一部に使われています。
湯は流石江戸川区、44度の高温の湯が一番広く、それと40度の湯が直角に配置されていました。
最近のデザイナーズ銭湯に比べると地味ですが、ワタシは好きだなあ。
あ、ケロリン桶は改装前のモノらしき時代モノが使われていましたが、そんな堅実なところも交換が持てます。
帰りは大女将さんの優しい笑顔に見送られ、とても嬉しい気分でしたよ。