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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 362 「ビジネスの種の見つけ方3」 ~スコット・コミナーズに学ぶ~

2019-06-10 11:53:57 | ビジネス
マーケティング研究 他社事例 362 「ビジネスの種の見つけ方3」 ~スコット・コミナーズに学ぶ~


シフトがその摩擦を解消した結果、ユーザーは全く新しい中古車購入手段を得て、ストレスのない取引が出来るようになったのです。

中古車を購入する時、一番の摩擦は情報不足でした。

新車に比べ、中古車は外見だけでは品質が分かりません。

試乗が出来ない場合もあるだけではなく、事故歴、修理歴などがいいかげんな場合もあるのです。

そこでシフトは150項目以上をプロの整備士らが点検し、走行距離や製造年などユーザーが気になる情報を正確に掌握して得る中古車を、ウエブサイトに掲載しているのです。

さらに、当該車両に関する膨大な取引データから導き出した適正価格を、売り手と買い手に掲示するのです。

これにより売り手も買い手も「安く買いたたかれる」「高く買わされる」という疑心暗鬼が消え、安心して取引ができるという訳です。

不完全情報と地理的制約がともに存在するような市場もあります。

デート市場です。

個人の個別の理想の相手を手近な市場で探すのは難しいと言えます。

しかも基本的には対象となる地域が限られる為(地理的制約)に市場がどうしても「薄い商い」になります。

さらに、何らかの形でデートしたい人、(性格や趣味などに関する)情報を集約して、参加者が負担なく探せる仕組みを考えてみる事、それが摩擦の軽減となるのです。

市場の失敗につながる摩擦の中には個別には望ましそうな取引が起こった結果、別のところで悪影響を生み出してしまうものもあります。

例えば、市場で確実に受け入れられると分かっている商品があっても、生産や流通の過程で環境を破壊することになれば、その取引は成立しなくなります。

「公害など地球環境への影響も摩擦である」コミナーズは言います。

環境問題が関係する市場では、その摩擦の解消がスタートアップの大きなタネとなるでしょう。

環境対応により制約が生まれる場面の裏には、人々が潜在的に求める取引が必ずあります。

この分野で起業もしくは事業化を目指すのであれば、投資家への説得はそれほど必要ないかもしれません。

どう摩擦を解消して、どう取引を促進するかを発案すればのです。

それが出来れば、多くの価値を自分の所に囲い込める可能性が拡がります。
(続く)


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現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。

また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。

こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。

なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。

金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。

「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。

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