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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 372 動き出す大企業同士の連携1 ~MaaSの号砲~

2019-06-28 09:22:55 | ビジネス
マーケティング研究 他社事例 372 動き出す大企業同士の連携1 ~MaaSの号砲~


MaaSという言葉をご存知でしょうか?

モビリティ―・アズ・ア・サービスの頭文字をとったもので、マースと読みます。

車や鉄道、バス、タクシーなど多様な交通手段を連携させて移動の利便性を高めるサービスを意味し、世界で起こりつつある「移動革命」の代名詞とも言える存在です。

3月28日グランドハイアットにて行われたモネ・テクノロジーズの事業戦略発表会には、全国から招いた企業、自治体の関係者およそ600名が一堂に会しました。

「自動車業界にとって、非常にオープンな形での第一歩になった」

トヨタ自動車の豊田社長は胸をはりました。

モネは日本発のMaaSのプラットフォームを作る上げるを目標に設立された会社です。

豊田社長の言葉を継いで、モネの宮川社長が発表した新戦略の内容は、これまでの常識を覆すものでした。

日野自動車と共に、乗用車市場でトヨタと長年競り合って来たホンダがモネと資本・業務提携するというのです。

そもそもモネは成り立ちからして異例ずくめでした。

国内の自動車メーカーと通信会社の協業体制は長年「トヨタとKDDI」「日産自動車とNTTドコモ」「ホンダとソフトバンク」の3陣営で固まっていました。

加えてトヨタはNTTとも技術提携を結んでいたのです。

そこに突如割って入ったのが、ソフトバンクでした。

豊田社長は世界最大級のメーカーの創業家3代目、片やソフトバンクの孫会長は一代でのし上がった世界に名を轟かせる起業家です。

生い立ちが全く異なる2人の経営者が「日の丸連合」づくりで意気投合、モネ設立が一気に具体化したと言います。

業種の違いやトップの生きざまを反映してか、トヨタとソフトバンクの間には「水と油」ほど企業文化に隔たりがあるとされます。

そこを橋渡しするのがモネと言う訳です。
(続く)

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