ブッシュと金正日の「チキンレース」がついに本格化し、「イラク戦争の悪夢」が蘇る

2005年05月02日 17時38分06秒 | 北朝鮮問題
北朝鮮、ミサイルを日本海に発射 短い射程、約百キロか (朝日新聞) - goo ニュース

 北朝鮮が日本海に向けて、ミサイル「シルクワーム」を発射、アメリカ軍から教えられた防衛庁・自衛隊内部に一瞬、緊張感が走った。ニユーヨークで開かれた国連改革会合に出席中の町村外相は、「大したことはない」と冷静な態度を示しているものの、果してそんなに悠長に構えていていいものか。
 ブッシュ大統領が「金正日は、危険人物だ」と痛烈なパンチを食らったのが、よほど頭にきたらのか、「ブッシュは人間のクズだ」とやり返す刀で、ミサイルを発射したらしい。
 一見すると、子どものケンカのように見え、馬鹿馬鹿しく感ずるけれど、アメリカは、北朝鮮を崩壊させる決意を固め、スパイを北朝鮮に潜入させており、金正日は枕を高くして寝られるような状況にはないと言われている。一番、手っ取り早いのは、「スパイ大作戦」が成功することだが、敵もさるもの、そう簡単に問屋はおろさない。アメリカ軍は、太平洋から日本海にかけて「第7艦隊」と「潜水艦隊」それに「陸軍第一軍団」と「沖縄の海兵隊」により、いつでも総攻撃できる体制にある。ブッシュ大統領が「いよいよやるか」と一言、「GOサイン」を出せば、半日足らずで「北朝鮮征伐」は完了する手筈という。あとは「タイミングのみ」というところなのだ。
 北朝鮮の方は、まさに「精神が正常でない方」(いまは、狂人とう差別用語は使えない)、すなわち、金正日総書記が、「地下核実権」をチラつかせ、「核戦争の辞せず」の構えなので、危険極まりない。しかも、金正日総書記が「6者協議」を嫌い、「アメリカとのサシでの交渉」以外の方法を根本的に拒否しているので、日本は出る幕はない。「第2次朝鮮戦争」が起き、東アジアが不安定になるのは、日本にとっては、最悪の事態であるが、「貧弱な外交力」では、如何ともし難い。残念ながら、「憲法9条」を持つ「平和国家・日本」としては、今後もしばらくは、アメリカ頼みにして、生き延びるしかないのである。
 金正日総書記及びその一族と取り巻きたちは、いよいよ「イラク」と同様の運命をたどり始めたと断定してよいであろう。「第2次金王朝」が辛うじてでも存続する道が残されているとするならば、大東亜戦争に敗れ、「ポツダム宣言」を受け入れ、「無条件降服」した日本が参考になろだろう。ただし、日本の場合、広島と長崎に「2発の原子爆弾」を落とされ、何十万人もの非戦闘員である一般市民が、火炎地獄のなかで殺されてはじめて、やっと観念したという経緯があったという事実を忘れるべきではない。
 しかも、アメリカという超大国は、原子爆弾という最終兵器を使用し、残虐極まりない惨状を現出しておきながら、「日本本土決戦による多数の犠牲者を出さないで早く戦争を終わらせるには、仕方がなかった」という屁理屈としか思えない「勝者の論理」で世界を丸め込める唯一の国でる。正義とは、「勝者」の理屈でり、これが「正しい歴史認識」というものである。
 日本では戦後、原子爆弾を浴びせられた被害国であるにもかかわらず「無謀な戦争を続けた東条英機が悪い」「軍国主義のせいだ」などと、アメリカの味方をする者が、有識者のなかにも大半を占めてきた。
 金正日総書記には、原住民であるインディアンを駆逐してきた西部開拓時代以来、「血に飢えてきたアメリカの歴史とアメリカ人の狂気」に一刻も早く気づいて欲しい。
 第二次世界大戦後、ソ連との東西冷戦の下での第一次朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラン・イラク戦争、ソ連東欧諸国の崩壊後の湾岸戦争、そしてアフガニスタン戦争からイラク戦争へと進み、絶え間無く「戦争」を続けてきた。イラク戦争が一段落した後、アメリカが北朝鮮を格好の獲物とし、徹底的に攻撃するのは、目に見えている。
 アメリカ人にとって、敵は「インディァン」と同様なのである。 ①アメリカ・インディァン(西部劇では、白人の敵)
 ②ジャパニーズ・インディァン(太平洋支配の敵)
 ③チャイナ・インディアン(朝鮮戦争における敵)
 ④ベトナム・インディアン(自由の敵・共産主義者)
 ⑤イラン・インディアン(アメリカが支援したパーレビ国王の敵)
 ⑥イスラム・インディアン(アメリカ帝国の敵)
 ⑦イラク・インディアン(石油メジャーの敵)
 ⑧北朝鮮・インディアン(自由主義の敵・共産主義の最後のトリ  デ)
 アメリカは、常に「敵」がいなければ精神安定できないらしい。このアメリカの「血塗られた論理」をいまの北朝鮮に適用するならば、「正義の味方・アメリカ」から総攻撃を受ける前に「無条件降服」した方がよい。
 日本のような原子爆弾を落とされても、「いまの平和は、アメリカの御陰だ」と言って感謝するような馬鹿な国になりたくなければ「この方法」しかない。
 重ねて言おう。「日本の二の舞い」になっては、北朝鮮の国民が可哀相である。

コメント (3)
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