北朝鮮、核燃料棒の取り出し完了を宣言…寧辺で8千本 (読売新聞) - goo ニュース
北朝鮮の「瀬戸際外交」が、本当の意味で「断崖絶壁」の「瀬戸際」に立ち、第2次朝鮮戦争が、いよいよ現実味を帯びてきた。北朝鮮外務省の報道官の「実験用黒鉛減速炉から使用済み燃料棒を取り出す作業を成功裏に終えた」という発言が本当だとすれば、北朝鮮の「核開発」が、単なる脅しではなくなってきているからだ。アメリカ自身、軍事衛星からの偵察により、「核兵器増産」にシフトしてきているとの確信を深めている。
アメリカは、核開発を進めているイランに対して、敵意をむき出しにしており、イラク戦争では「大量破壊兵器を隠し持っている」という理由を「大義名分」としてきただけに、北朝鮮の「核保有」は絶対に許すはずはない。米軍は、北朝鮮に対して日本海からの総攻撃の態勢をすでに整えていると言われており、共和党の内部では「北朝鮮への先制攻撃止むなし」の声が高くなりつつあるという。ブッシュ大統領がいつ「GOサイン」を発してもおかしくはない。北東アジアの軍事情勢は、まさに一触即発の危険水域にある。これは決して、大袈裟な言い方ではない。
戦争というのは、第一次世界大戦の発端となった「サラエボ事件」(1914年6月28日、オーストリア皇太子夫妻が狙撃暗殺された事件)、日華事変から日中全面戦争を触発した「蘆溝橋事件」(1937年7月7日)など想起するだけで直ぐにわかるように、ちょっとしたキッカケで勃発することが多い。
アメリカは、北朝鮮が核を搭載したミサイルに燃料を注入したのを察知すれば、その瞬間に総攻撃する決意を固めていると言われている。地上の車のバックナンバーさえも読み取れるという軍事衛星が、間違いなく、しっかりと正確な動きをキャッチすればよいのだが、これを解析する情報担当者が、「間違って読み取る」ことが、まったくないとは言えない。蚊やハエの羽音くらいのか細い音にも敏感に反応してしまえば、約5000機(イラクでは3000機)の爆撃機が北朝鮮を急襲し、わずか半日で決着をつけてしまうだろう。北朝鮮はイラクほど国土が広くはなく、砂漠のような困難な厳しい環境にはないから、攻撃しやすい。金正日が本当は、戦争などしたくないと思っていても、誤算はさらに大きな誤算を招く。
アメリカは、戦争を仕掛ける場合、はっきりとした打算を持って攻撃する。アフガニスタン空爆は、北西地域で接するトルクメニスタンから天然ガスを搬出する「パイプライン」を独占するために行われた面がある。中央アジア地域の石油・天然ガス独占の一環である。これに英国が追随したのは、アフガニスタン南部にカンダハル周辺が、タリバンの本拠地であるとともに、「世界1の芥子栽培地帯」であるからだった。このカンダハルの近郊をバイプラインが通過する。
アメリカは、明白な利権がなければ、出兵しない国でもある。アフリカで部族紛争が起こり、大量虐殺が行われているのを知っていても、出兵して得るものがなければ、たとえ国連の要請があっても米軍の出動を断わっている。黒人を救うために、貴重な米軍兵士を犬死にさせたがらないのである。
ならば、北朝鮮はどうだろうか。貧しい国である北朝鮮を占領しても、はっきり言えば得るものはなにもない。約2000万人の北朝鮮国民すべてをタダで喰わせるほど寛大ではない。
しかし、アメリカは北朝鮮を崩壊させてまったく得るものがないと思っているかと言えば、さに非ずである。
クリントン政権時代、カーター元大統領が訪朝し、北朝鮮の経済発展に協力する姿勢を示し、そのころから、ATT、GM、カーギル社などが北朝鮮入りして調査を始めていた。
とくにカーギル社は、世界最大の穀物商社であり、大東亜戦争後は、日本に対する「小麦戦略」を展開し、続いて「マクドナルド社」との提携により、トウモロコシを食べさせたアメリカ産の肉牛を日本に輸出し、「ハンバーガー」を普及してきた。胃袋からの支配を徹底的に進めてきたのである。
近年は、目ざましい成長を遂げつつある中国に進出し、中国農民に肉牛を育てさせるため、トウモロコシを輸出して、中国をやはり「胃袋」から支配しようとしている。
この勢いで、今度は、北朝鮮をターゲットにしているのである。「BSE問題」で対日輸出がストップしたままの状態で、カーギル社をはじめとする穀物商社や畜産業界からの強い圧力を受けて、アメリカは、なんとしても北朝鮮を新しい市場として確保したいようなのである。北朝鮮北方の豆満江をわたれば、中国東北部(旧満州)というフランスとドイツを合わせたくらいの広大な土地が広がっており、カーギル社などの穀物商社や畜産業界の目から見れば、ノドから涎が出そうなところである。アメリカ産の肉牛が「BSE」に罹っていようといまいと構わないでのある。北朝鮮国民も中国国民も、日本国民ほどうるさくないのは、アメリカには有難い。
というわけで、アメリカは、北朝鮮を総攻撃して「莫大な利権」を得ることができる。得るものがはっきりすれば、利権に目のないアメリカの行動は素早い。後はタイミングを図るのみだ。ブッシュ大統領が、金正日を「危険な人物だ」などと口汚く罵り始めている背景には、やはり「利権狙いの戦略」があるという点を見逃してはならないだろう。
なお、日本が、アメリカの後をノコノコついて行っても、貪欲なアメリカが食べ残した「お余り」を拾えるのが関の山である。
北朝鮮の「瀬戸際外交」が、本当の意味で「断崖絶壁」の「瀬戸際」に立ち、第2次朝鮮戦争が、いよいよ現実味を帯びてきた。北朝鮮外務省の報道官の「実験用黒鉛減速炉から使用済み燃料棒を取り出す作業を成功裏に終えた」という発言が本当だとすれば、北朝鮮の「核開発」が、単なる脅しではなくなってきているからだ。アメリカ自身、軍事衛星からの偵察により、「核兵器増産」にシフトしてきているとの確信を深めている。
アメリカは、核開発を進めているイランに対して、敵意をむき出しにしており、イラク戦争では「大量破壊兵器を隠し持っている」という理由を「大義名分」としてきただけに、北朝鮮の「核保有」は絶対に許すはずはない。米軍は、北朝鮮に対して日本海からの総攻撃の態勢をすでに整えていると言われており、共和党の内部では「北朝鮮への先制攻撃止むなし」の声が高くなりつつあるという。ブッシュ大統領がいつ「GOサイン」を発してもおかしくはない。北東アジアの軍事情勢は、まさに一触即発の危険水域にある。これは決して、大袈裟な言い方ではない。
戦争というのは、第一次世界大戦の発端となった「サラエボ事件」(1914年6月28日、オーストリア皇太子夫妻が狙撃暗殺された事件)、日華事変から日中全面戦争を触発した「蘆溝橋事件」(1937年7月7日)など想起するだけで直ぐにわかるように、ちょっとしたキッカケで勃発することが多い。
アメリカは、北朝鮮が核を搭載したミサイルに燃料を注入したのを察知すれば、その瞬間に総攻撃する決意を固めていると言われている。地上の車のバックナンバーさえも読み取れるという軍事衛星が、間違いなく、しっかりと正確な動きをキャッチすればよいのだが、これを解析する情報担当者が、「間違って読み取る」ことが、まったくないとは言えない。蚊やハエの羽音くらいのか細い音にも敏感に反応してしまえば、約5000機(イラクでは3000機)の爆撃機が北朝鮮を急襲し、わずか半日で決着をつけてしまうだろう。北朝鮮はイラクほど国土が広くはなく、砂漠のような困難な厳しい環境にはないから、攻撃しやすい。金正日が本当は、戦争などしたくないと思っていても、誤算はさらに大きな誤算を招く。
アメリカは、戦争を仕掛ける場合、はっきりとした打算を持って攻撃する。アフガニスタン空爆は、北西地域で接するトルクメニスタンから天然ガスを搬出する「パイプライン」を独占するために行われた面がある。中央アジア地域の石油・天然ガス独占の一環である。これに英国が追随したのは、アフガニスタン南部にカンダハル周辺が、タリバンの本拠地であるとともに、「世界1の芥子栽培地帯」であるからだった。このカンダハルの近郊をバイプラインが通過する。
アメリカは、明白な利権がなければ、出兵しない国でもある。アフリカで部族紛争が起こり、大量虐殺が行われているのを知っていても、出兵して得るものがなければ、たとえ国連の要請があっても米軍の出動を断わっている。黒人を救うために、貴重な米軍兵士を犬死にさせたがらないのである。
ならば、北朝鮮はどうだろうか。貧しい国である北朝鮮を占領しても、はっきり言えば得るものはなにもない。約2000万人の北朝鮮国民すべてをタダで喰わせるほど寛大ではない。
しかし、アメリカは北朝鮮を崩壊させてまったく得るものがないと思っているかと言えば、さに非ずである。
クリントン政権時代、カーター元大統領が訪朝し、北朝鮮の経済発展に協力する姿勢を示し、そのころから、ATT、GM、カーギル社などが北朝鮮入りして調査を始めていた。
とくにカーギル社は、世界最大の穀物商社であり、大東亜戦争後は、日本に対する「小麦戦略」を展開し、続いて「マクドナルド社」との提携により、トウモロコシを食べさせたアメリカ産の肉牛を日本に輸出し、「ハンバーガー」を普及してきた。胃袋からの支配を徹底的に進めてきたのである。
近年は、目ざましい成長を遂げつつある中国に進出し、中国農民に肉牛を育てさせるため、トウモロコシを輸出して、中国をやはり「胃袋」から支配しようとしている。
この勢いで、今度は、北朝鮮をターゲットにしているのである。「BSE問題」で対日輸出がストップしたままの状態で、カーギル社をはじめとする穀物商社や畜産業界からの強い圧力を受けて、アメリカは、なんとしても北朝鮮を新しい市場として確保したいようなのである。北朝鮮北方の豆満江をわたれば、中国東北部(旧満州)というフランスとドイツを合わせたくらいの広大な土地が広がっており、カーギル社などの穀物商社や畜産業界の目から見れば、ノドから涎が出そうなところである。アメリカ産の肉牛が「BSE」に罹っていようといまいと構わないでのある。北朝鮮国民も中国国民も、日本国民ほどうるさくないのは、アメリカには有難い。
というわけで、アメリカは、北朝鮮を総攻撃して「莫大な利権」を得ることができる。得るものがはっきりすれば、利権に目のないアメリカの行動は素早い。後はタイミングを図るのみだ。ブッシュ大統領が、金正日を「危険な人物だ」などと口汚く罵り始めている背景には、やはり「利権狙いの戦略」があるという点を見逃してはならないだろう。
なお、日本が、アメリカの後をノコノコついて行っても、貪欲なアメリカが食べ残した「お余り」を拾えるのが関の山である。