中国・北京政府の「宣伝謀略戦」に乗ぜられず、小泉首相の「泰然・沈着」な姿勢は、さすが勝負師!

2005年05月26日 13時12分54秒 | 反日問題
中国副首相帰国問題、政府が沈静化図る方針 (読売新聞) - goo ニュース

 これは、どうみても明らかに中国・北京政府の巧妙なる「宣伝謀略」である。強いていえば、「宣伝謀略作戦」を展開中なのである。日本人は、謀略戦に弱い。とくに左翼陣営の有識者や学者、ジャーナリストほど引っかかりやすい。
 そもそも、「中国・北京政府は、共産党一党独裁政権である」という歴然たる事実を日本国民は、しっかりと認識すべきである。日本やアメリカ、英国のような「自由民主主義国家」では、決してないのだ。
 しかも、中国共産党の指導下、人民解放軍を抱える北京政府は、「毛沢東革命」が進めた「世界革命」と「永久革命」を現在も継続中であることも併せて決して忘れるべきではない。
 毛沢東は、生涯を賭けて「階級闘争を忘れるな」と叫び続け、闘争と破壊と殺戮に終始した。これは革命のためには欠くべからざる過程に過ぎなかった。
 毛沢東が指導し中国共産党が推し進めてきた「五愛教育」は、「愛」とは裏腹に「憎悪の哲学」と「闘争の論理」に裏付けられ、今日まで引き継がれてきている。中国では「政治に隷属しない教育というものはありえない」のである。
 こうした観点に立って、北京政府の「対日政策」を解析すると、「小泉首相の靖国神社公式参拝中止」を求める「強圧的態度」は、まさしく、北京政府の「世界覇権戦略」の一環であることが透けて見えてくる。
 レーニンは、クラウゼウィッツの「戦争は政治の延長である」という言葉を愛用し、「戦争と平和とは同一のものの異なった両面であり、戦争が他の手段をもってする政治の延長であるならば、平和は他の手段をもってする戦争の延長である」という名言を残している。これが、マルキシズムで言うところの「永久闘争戦争観」と言われるものである。
 毛沢東は「政治は血を流さない戦争であり、戦争は血を流す政治である」として永久闘争観を明示し、「大衆を武装させる大衆軍隊論」を実践してきた。
 今回の「小泉首相の靖国神社公式参拝中止」を求める「対日攻撃」は、軍事的に見れば、「思想・心理作戦」による明らかに「間接侵略」である。この点を戦争論に立って、整理してみよう。
 日本の旧陸軍で教えていた「統帥綱領」(軍事機密)には、「戦争」について、こう教示している。
 「敵の意思の自由をたえず拘束破壊し、その自由を奪ってこれを圧伏するは、統帥のため緊要なる心理的着想なり」        中国・北京政府は、「敵=小泉首相=日本」の「自由意思を拘束破壊」するために、心理的圧迫を加えるために、日本の弱点である「靖国神社」「歴史認識」「歴史教科書」という武器によって攻めたてる。「自由を奪って圧伏する」ことにより「参拝中止」に追い込み、ひいては、日本の政治的・軍事的行動を制約するという巧妙な戦術である。
 戦略と戦術、目的と目標という軍事的テクニカルタームで言えば中国・北京政府の「戦略」は、遠くは「世界制覇」であり、近くは「東アジアにおける覇権制覇」である。そのためには「アメリカを排除し日本の動きを封じ込めること」が必要となる。この「目的」を果たすべく「間接侵略=思想・心理戦」という「戦術」を駆使してきているのである。要するに、東アジアにおける日本の影響力を減退させようとしているのだ。
 もちろん、この戦術によって、日本から「北京オリンピックに併せて新幹線を建設させる(資金調達させ、無償で技術提供もさせ、設計図も奪う)」とか、「ODA(政府援助)を継続させる」とか付随して「取れるものを取る」ことが可能となる。これが「宣伝謀略戦」でなくして、何と言うのか。
 統帥綱領の別のところを紐解こう。
 「巧妙適切なる宣伝謀略は作戦指導に貢献すること少なからず」 中国・北京政府は、この言葉通り、いままさに、「宣伝謀略戦」を日本に向けて実行中なのである。
 ならば、日本側は、この「宣伝謀略戦」に引っかからないようにするには、どうすればよいのか。統帥綱領は、こう教えている。
 「敵の行う宣伝謀略に対しては、軍隊の志気を振作し、団結を強固にして、乗ずべき間隙をなからしむるとともに、適時対応の手段を講ずるを要す」
 残念ながら、日本のマスコミの大半は、「敵に乗ぜられている」のである。朝日新聞などは、呉儀副首相の「ドタキャン」についてい、社説で「小泉首相が悪い」と断言している。まるで「敵の間者」のようである。
 しかし将帥という立場にある者は、「宣伝謀略戦」を仕掛けられているからといって、うろたえてはならない。統帥綱領は、いう。 「ことに難局にあたりては、泰然動かず、沈着機に処するを要す。この際内に自ら信ずるところあれば、森厳なる威容おのずから外に溢れて、部下の嘱望を繋持し、その志気を振作し、もって成功の基を固くするを得べし」
 小泉首相が、泰然自若として、「非生産的な言葉の応酬」を中止したのは、賢明であった。さすが博打に強い勝負師だ。細田博之官房長官の平然としてトボケた態度も、何だか催眠術にかかりそうな記者会見での応答も、大変よろしい。ついでに、このまま中国・北京政府も眠らせてしまい、「8月15日」には、小泉首相が靖国神社公式参拝を実行できるよう眠らせ続けることを切に期待するものである。

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