ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

一斉休校に特措法、首相の狙いは実効性より人気取り>舛添 要一:国際政治学者

2020年03月07日 14時24分44秒 | 政治のこと
一斉休校に特措法、首相の狙いは実効性より人気取り

舛添 要一:国際政治学者
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。政府の対応は後手後手に回ってきたが、ここに来て小中高校の一斉休校など唐突な決定を行い、日本中を混乱に陥れている。

【写真】韓国ではマスク不足が深刻化。デパートの前にもマスクを求める人々の長蛇の列が。ついにはマスクの「配給制」が導入された。

 政策に科学的、医学的な合理性がないこと、専門家に諮問するにしても、相反する見解を十分に聴取した上での緊張感溢れる政策決定ではなく、いわば御用学者の意見を取り入れたものにすぎないことは、厳しく批判されなければならない。

■ 「自宅より学校が危険」とは断言できない

 中国における5万6000件の症例を分析したWHOの報告によれば、感染は大人から子どもへであって、子どもから感染した大人は殆どいない。また、子ども同士の感染もあまり報告されてなく、多くの患者は病院ではなく家の中で感染しているという。また、19歳以下の感染者は、全体の2.4%しかいない。

 新型のウイルスであるから、まだその特性は100%解明されたわけではないし、子どもは感染していても症例が出ないだけなのかもしれない。それを考慮に入れても、以上の報告を前提にすれば、学校の一斉休校の疫学的合理性は薄れてしまう。反対に一斉休校による被害が各地で報告されているが、そのマイナスのほうが遙かに大きい。

  つまり、「学校のほうが家よりも危険だ」と断言できないのである。家にいて、たとえば祖父母から感染する確率の方が、学校に終日いて子ども同士で感染する確率よりも高いかもしれないのだ。 
 4日、栃木県茂木町は臨時休校措置を撤回した。町は、その理由として、(1)町内の学童保育施設での子どもの密度が学校の教室よりも高くなると予想されること、(2)安全な子どもの居場所を確保する負担が家庭にとっても大きいこと、(3)保育園や幼稚園は通常どおり開いていることなどを挙げ、学校で過ごすことが最適であると判断したという。

 まさにその通りであり、小中校を休校にしながら保育園や幼稚園を閉鎖しないのでは、政策的、疫学的な整合性がとれない。小学校低学年の子どもを抱える共稼ぎの家庭にとってみれば、今回の休校要請によって、親は職場を放棄せざるをえなくなる。これは、乳幼児を抱えている場合と大きな違いはない。子育ての現場に無知な者が政策を決めたと非難されても仕方がないのである。

 茂木町の休校撤回は、ウイルス特性からしても正しい判断である。また、感染症拡大防止と経済社会活動の維持の二つのバランスをとる点でも賢明である。それぞれの地域が実情に応じて最も適切な措置をとればよいのであって、国が命令する類いのものではない。

 一方、感染者情報の公開基準などは、国が一律の指針を作ったほうがよいのだが、こちらのほうは地方自治体に丸投げが実態である。感染者は県境を越えて移動する以上、情報公開も地域で異なるようでは意味がない。中央が実行すべきことと地方に任せるべきこととの仕分けができていないのだ。

■ 首相による休校措置を正当化する御用学者

 こうした中、2日夕方、政府の専門家会議の主要メンバーが会見し、軽症の若い世代が中高年に感染させる危険性について警告したが、その内容は「子どもから大人に感染したと話す人はいなかった」という先述したWHOの報告とは齟齬を来していた。

 要するに、これこそ御用学者の典型であり、安倍首相の小中高校休校措置を正当化するために動員されたとしか思えないのだ。そもそも彼らの分析対象は国内のわずか110例であり、5万6000例を分析したWHO報告とは比較すらできない代物である。日本で、子どもの感染者数は一桁である。

  今回の専門家会議の見解は統計的にも疑問である。「屋内の閉鎖的空間を避けるように」といった指摘などは、これまで指摘されていたこと以上に新しいことはなく、普通のインフルエンザでも同じである。子どもと高齢者で感染した後の症状が異なり、重症化するのが後者であることに対応した特色が強調された見解とはなっていない。


10代、20代、30代の皆さん」と問いかけているが、10代、20代、30代、それぞれ何人の症例を分析したのか。また、それぞれの間の相違点はどこにあるのか。9万人もが感染した中国の症例分析でも、10歳の小学生と39歳の大人とは全く状況が違う。

 それを同列に扱うこと自体が、一斉休校の正当化のための理由付けに動員されたと思わざるをえないのである。これこそプロパガンダであり、ナチスと五十歩百歩である。このような「専門家」のことを「曲学阿世の徒」という。

 2009年の新型インフルエンザに厚労相として対応したときに、今回も専門家として官邸に轡を並べる感染症エキスパートに騙された。だからこそ、「また同じ愚行を繰り返している」と苦笑してしまうのである。私は、当時、そのような苦い経験があったため、その後、現場で実際に新型インフルエンザの患者を治療していた神戸大学の岩田健太郎教授など、学会のエスタブリッシュメントに立ち向かう反骨の若手医師たちの見解を求めたのである。岩田教授が、今回、クルーズ船の内部を撮影した動画を公開して大きな反響を呼んだことは周知の事実である。

 小中高校の休校を政治判断で決めればよいというものではない。科学的、疫学的研究と正確な情報を基にした複数の相反する意見をじっくりと聞いた上で決断すべきなのである。ところが、安倍首相は、国会で「誰の意見も聞いていない」と述べている。この答弁もまた無責任極まるものである。

■ 特措法改正に固執するのは新型コロナ対策失敗を隠す狙いか

 そしてまた、2日には、参議院予算委員会で安倍首相は、新型インフル特措法に新型コロナウイルスを含める改正を突然提案した。これには、野党を抱き込むことで、新型コロナウイルス対策の失敗を糊塗して、政権批判をかわそうとする意図が見え見えである。 
 感染症関連の法律について、少し説明しよう。

 まずは、「感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)」であるが、これは、それまでの伝染病予防法に替わって、1999年4月1日に施行された。その後、2002年のSARS流行の経験を踏まえて改正され、また2007年4月1日からは結核予防法と統合された。

 2009年5月に新型インフルエンザが日本でも流行し始め、私は厚労大臣として昼夜を問わず対応したが、夏の総選挙で政権交代になり、私は厚労省を去った。しかし、そのときに民主党の医療関係議員たちに、私が始めた感染症対策の改革を継続するようにお願いしたのである。民主党政権は、この私の要請を実行に移してくれ、御用学者の排除なども断行したが、「新型インフルエンザ特措法」の制定もその一つである。

 感染症法は、感染症の感染力や重篤性から1類から5類まで分類してある。最も危険な1類には、たとえばエボラ出血熱やペストが、最も軽度の5類には梅毒、百日咳、風疹などが含まれる。これらの感染症が流行したときには、政府は強制入院、就業制限などの措置がとれるのである。

 ところが、未知のウイルスなどによる感染症が発生したときには、どこに分類してよいかも分からない。そこで2009年の新型インフルエンザのときの反省や総括の上に、民主党政権下で、新型インフルエンザ等特別措置法が2012年に制定され、2013年4月に施行されたのである。

 2009年の新型インフルエンザは、幸い豚インフルエンザで弱毒性であったが、もし強毒性の鳥インフルエンザに襲われたときには、さらに対処が困難になるので、そのときのためには新法があったほうがよいというのが私の認識であった。

■ 感染症法、検疫法に基づく指定で十分なのに

 この特措法では、第32条で、「全国的かつ急速なまん延により国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼし、又はそのおそれがあるものとして政令で定める要件に該当する事態」となったときには、内閣総理大臣は「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」を発すると定められている。

1月31日の参院予算委員会で、野党議員が新型コロナウイルスにも特措法を適用するように求めたが、加藤厚労相は「現時点では該当しない」として拒否した。そして、2月1日に、感染症法上の指定感染症及び検疫法に基づくに検疫感染症に指定した。

 指定感染症とは、 「既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く)であって、感染症法上の規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるもの」(感染症法第6条)である。また、検疫感染症とは、「国内に常在しない感染症のうちその病原体が国内に侵入することを防止するためその病原体の有無に関する検査が必要なものとして政令で定めるもの 」(検疫法第2条第3号)である。

 これにより、入院措置、医療費の公費負担などが可能になる。私は、新型コロナウイルスが弱毒性であることがほぼ判明しているので、この措置で十分だと考えている。

■ 中国での感染拡大が沈静化する中での「入国制限」という謎対応

 ところが、感染が広がる北海道の鈴木知事が休校措置を講じ、また緊急事態宣言を発して、中国などからも高い評価をよび、安倍政権の対応のまずさがますます批判されるようになった。そこで、人気回復のために、鈴木知事の後追いを行い、大規模イベントの自粛、休校措置をとったのである。そして、また緊急事態宣言も行おうとしたのであるが、法的根拠がないとの批判が出てきた。そこで、それが可能な法律、つまり新型インフルエンザ特措法にすがろうとしたのである。

 この特措法が、民主党政権下で制定されたことに目をつけ、野党も反対できないと考えたのである。こうして、新型コロナウイルスの感染拡大の恐怖を煽り、政治休戦を実現させて、支持率の回復を期待したのであろう。

 さらに、5日夜、中国と韓国からの入国制限を厳しくする措置を発表した。両国からの入国者を2週間隔離し、公共交通機関での利用を禁止する。日本と両国を結ぶ航空便を成田空港と関西空港に限定し、船舶の旅客運送を停止するなどが具体的内容で、7日から順次実施するという。

 これは、感染症防止と経済社会活動維持のバランスをとるという点で失格である。そもそも感染経路が不明な患者が出た段階で、水際作戦は無意味になっており、PCR検査を十分にすれば、日本でも何千人規模の感染者がいるはずである。中国や韓国との経済相互依存関係を考えれば、経済的損害が大きすぎる。

 中国の感染拡大が最悪のときに実行せずに、今のように鎮まりつつあるときに、このような入国制限を行う意味はない。習近平主席の公式訪問が延期になったので実行するのかという批判が出てくるのは当然である。

  国民の命よりも、人気取りのスタンドプレーで、政権維持を優先させるような振る舞いであり、失望せざるをえない。このような政策が続けば、かえって日本のイメージは低下し、東京五輪の開催と成功はますます遠のいていくころになるだろう。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都市のホテル稼働率50%割り込む

2020年03月07日 14時12分24秒 | お金のこと
新型コロナウイルス感染の拡大を受け、京都府市や経済団体のトップらが対応を協議する「京都経済対策トップ会議」が6日、京都市内で開かれた。京都市観光協会によると、市内の2月のホテル稼働率は50%を割り込んだもようだ。同協会の稲地利彦副会長は「重症急性呼吸器症候群(SARS)やリーマン・ショックとは比にならない影響が出る」との認識を示した。

京都府内の観光消費額は府内GDPの13%にあたる1兆3千億円を超える。2月に入りインバウンド(訪日外国人)が減少し、ホテル稼働率は低下。暫定的な調査だが、2019年2月の78%から3割ほど落ち込むもよう。修学旅行のキャンセルが出始めるなど、3月以降も大きな影響が出そうだ。

電子部品など製造業においても「サプライチェーンが痛んで物が作れない状況が迫ってきている」(京都経済同友会の村田大介代表幹事)との声が相次いだ。

京都商工会議所が2月3日から25日までにまとめた経営動向調査によると、国内の景況感を示す指数BSIは20年1~3月期で、19年10~12月期より13ポイント悪化し、マイナス30.7に落ち込んだ。マイナス30を超えたのは11年の東日本大震災以来9年ぶりだ。

 京都府市は、商議所の立石義雄会頭ら経済界から挙がった補助金の創設などの提案をまとめ、10日に予定する政府の緊急対応策に間に合うよう要望する。京都府の西脇隆俊知事は「影響を最小限にするため努力する」と対応を急ぐ方針だ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子どもたちの行動制限、どこまで? 公園は/友達は/習い事は【新型コロナ】

2020年03月07日 13時15分08秒 | 教育のこと
子どもたちの行動制限、どこまで? 公園は/友達は/習い事は【新型コロナ】


友達に会うのは、公園は、習い事は―。新型コロナウイルスの拡大防止のため学校が臨時休校する中、自宅で過ごす子どもたちの行動について、保護者間で「どの程度の制限が必要なのか」などと戸惑う声が出ている。明確な指針がない中、専門家は「気を付けることはインフルエンザなどと同じ。普段通りの冷静な対応で十分」と呼び掛ける。

【一覧表】新型コロナ 相談・受診の目安

 静岡市駿河区の池田東静岡公園で、小学校1年生と1歳の子どもを遊ばせていた清水区の女性(38)は遊具で遊ぶ前後に使わせようと除菌スプレーを携行した。「家でずっとDVDを見せていたけれど、かわいそうで連れ出した」という。

 小学校は一斉休校になったが、幼稚園は多くが通常通り。数日ぶりの外遊びという小学校2年と年中園児を連れた静岡市葵区の母親(38)は「下の子も自主的に休ませているが、ずっと休むべきか」。休校前と変わらず通わせている小人数グループの習い事も「いいのかどうか」と悩みは尽きない。

 国は休校の要請にあたり、児童生徒の行動について「人の集まる場所等への外出を避け、基本的に自宅で過ごす」と示し、県や市町もそれに準じた通知などを学校や保護者に出した。ただ、現場での働きかけはさまざまで、静岡市内の小学校に通うある児童は「友達に会わないように言われた」と話す。

 屋内型の施設は休業が多く、図書館にまで利用制限の動きがあるなど子どもの居場所は限られる。保護者からは「大人はほぼ自由に行動しているのに、子どもだけ極端では」との反応もある。

 元気な子どもほど長期間にわたって家に閉じこもれば、ストレスが心配になる。感染症対策に詳しい静岡厚生病院小児科の田中敏博医師は「手洗いに気をつければ、公園に出掛けたり、気軽に健康状態を確認し合えるような小人数で集まったりするのは問題ない」との見方。「家族全員の体調を把握し、不調なら外出を控え、状態によって医療にかかる。やるべきことは普段と同じ」と指摘する。

 今回の流行では子どもの患者の報告数が少ない。田中医師は「一番慎重な行動が必要なのは大人や高齢者。むしろそちらを強く意識すべき」と訴える。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルス × 花粉症は最悪の相性…どう予防する?

2020年03月07日 13時07分48秒 | 医療のこと
新型コロナウイルス × 花粉症は最悪の相性…どう予防する?

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。すでに日本でも感染が拡大しているが、この時期流行する花粉症が、そのリスクをさらに促進させる可能性があるという。病院清掃のプロとして32年活動し、掃除術に関する本を多数出版している“健康を守るお掃除士”松本忠男氏にその詳細をきいた。 
コロナウイルスの感染が拡大している理由
 「連日のニュースで知っている方も多いとは思いますが、新型コロナはインフルエンザと感染経路が非常に似ているところがあります。1つは喋ったときに唾液とともに相手に飛沫が飛び感染する飛沫感染というケース。もう1つは接触感染、テーブルとか壁とか手すりに付着した飛沫が手を介して口や鼻内に入ることで感染するケース。この2つが感染経路の中心です」  

しかし、新型コロナウイルスがインフルエンザのようなウイルスと決定的に異なりここまで感染を拡大させている理由としては、

このウイルスの持つある2つの特徴が関係しているという。 「通常、ウイルスというのは人間・動物の体内以外の環境下においては一定の時間放置されると不活化します。つまり触れても感染しなくなる。たとえばインフルエンザウイルスの場合は、24時間以内です。しかし、まだはっきりとしたエビデンスは存在しないので断定はできませんが、新型コロナウイルスは人間・動物の体内以外の環境下で1週間以上活性化できると言われています」  

比較対象としては下痢や嘔吐といった症状を引き起こすノロウイルスは約1ヶ月程度。ちなみに多くのウイルスは数時間程度とのこと。新型コロナウイルスはこうみると比較的長い時間外部環境でも活性化している。つまり接触感染で拡散していくリスクがそれだけ高いということだ。さらに接触感染を拡大させかねないもう一つの特徴を松本氏は以下のように説明する。

新型コロナウイルスは風邪のウイルスなんです。ですから症状が比較的軽度なのも感染拡大を防ぐという意味では非常に厄介といえるでしょう。インフルエンザは高熱や関節痛といった特徴的な症状がありわかりやすいですが、新型コロナは風邪と区別がつきづらい。そのため無理して登校や出社をしてしまい結果として感染のリスクを高めてしまう可能性があります」 

 加えて、新型コロナウイルスの外部環境下での活性状態の長さが、この時期流行の花粉症と結びついた場合、飛沫・接触感染のリスクがさらに高まる可能性があるようだ。 「なぜなら、花粉症の主な症状である、目の痒みやくしゃみが感染リスクを高める行動と直結しているからです。たとえば、目を掻いてその後、手を口付近にもっていくと、手にウイルスが付着していた場合、口内にウイルスが入ってしまう危険性があります。またくしゃみも飛沫を飛ばす行為ですので、花粉症でその回数が増えれば増えるほど、飛沫・接触感染のリスクを高めます。外部環境下でも長時間活性化する新型コロナと花粉症は悪い意味で相性がいいと言えるでしょう」 


予防対策は色々あれど基本は家掃除
 では、新型コロナウイルスと花粉症それぞれに効果的な予防対策はなにか。松本氏曰く、基本的な手洗いうがいを徹底することに加え、洗浄(クリーニング)という概念が非常に重要とのことだ。 「ウイルスと花粉、どちらも外部から家へと持ち込まれるものですので、水際、つまり玄関先でどう止めるかというのが重要です。しかし掃除を行うときに、アルコールはともかく塩素系の薬剤はかなり強力なので、本来人間を守ってくれる菌である常在菌にダメージを与えるだけでなく、薬剤も体内に取り込まれてしてしまいます。ですから洗浄(クリーニング)で掃除をするのが一番です。汚れ、菌、ウイルスの数を拭き取るなどして減らすという考え方ですね」  

家に菌を持ち込まず、洗浄で拭き取ってしまうことが最も重要な予防対策であると語る松本氏。一般的に、スプレー型の薬剤を頒布し除菌・消毒することが有効であるように思われているが、その実際の効果は一部分の菌やウイルスの力を弱める程度、すべての菌に対して効果があるわけではないそうだ。予防時に考慮するべきポイントは?  「玄関の扉を開ける前に、ウエットティッシュのような湿ったペーパーで、衣服の表面をぺたぺたとスタンプを押す要領で拭いてあげる。こうすることで菌を洗浄することができます。気をつけなければならないのは寝室。花粉症の時期は眠っている間のせきやくしゃみで出たハウスダストがすべて布団に付着しています。布団の自分の口に近い部分にバスタオルを敷きそれだけを洗濯するか、粘着ローラーで布団の首元をそーっと掃除してあげることが有効です。 朝起きたら布団を自分の首から足へ向かってゆっくりと巻くように畳んであげる。それだけでもハウスダストは大分飛散し辛くなりますよ」  

ほかにも壁を化繊(かせん)はたきで掃除してあげることも有効な予防対策とのこと。早速自宅の掃除に取り入れていくとよいだろう。未知のウイルスであるからといって恐れずに、基本に忠実な予防対策を徹底したい。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋葉原、土曜日の朝は

2020年03月07日 10時12分12秒 | 日々の出来事
週末の朝は、人もマバラですね🍀
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする