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休日執務の64%が2時間以下 安倍首相“147連勤”の正体

2020年08月19日 23時41分48秒 | 雇用と職のこと
あなた(新聞記者)も147日間休まず働いてみたことありますか? ないだろうね、だったら意味分かるじゃない。140日休まないで働いたことないんだろう。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったって分かんないわけですよ」 


【写真】休日の平均執務時間は2時間だという 

8月17日、安倍晋三首相(65)が都内の大学病院で検査を受けたことについて、麻生太郎財務大臣(79)は報道陣の前でこう語った。1月26日(日)から6月20日(土)まで147日連続で執務していたという安倍首相。

いま、政府関係者や支持者は、首相の激務ぶりのアピールに余念がない。安倍首相の側近である自民党の甘利明税調会長(70)はこんなツイートをした。 《「何で次から次へと日程を入れて総理を休ませないんだ! 疲れ切っているのに!」「いくら言っても聞かないんです。本人が休もうとしないんです。先生からも説得して下さい!」私と総理秘書官とのやり取りです。色々なお叱りはあります。しかし側で見る限り総理は間違いなく懸命に取り組んでいます。》


 一方、ツイッター上ではこんな冷ややかな声も……。 《週末は「午前中は来客なし。私邸で過ごす」ってパターンばかりで1時間かそこらしか官邸に行ってなかっただろ》

 ■休日の平均執務時間は2時間 はたして、安倍首相の“147連勤”の実態はどんなものだったのか。

各メディアが報じている首相動静をもとに、休日の勤務状況を調べた。 1月26日(日)から6月20日(土)まで、土日と国民の休日は全部で49日あった。イベントなどが入っていない場合、午前中は私邸で過ごすことが多く、午後3時以降に官邸に行ってコロナ関連の報告会に出席するというパターンが大半を占めていた。

 福島に出張中の3月7日(土)と、国会が開催された4月29日(水・昭和の日)を除いた休日47日の1日あたりの平均執務時間は123.1分、およそ2時間だった。

最長の勤務時間を記録したのは、緊急事態宣言の延長が行われた5月4日(月・祝)の約6時間(365分)、最短だったのが“147連勤”の初日である1月26日(日)の30分だった。


執務時間が1時間以下だった日は全体の27.7%(47日中13日)、2時間以下だったのが63.8%(47日中30日)。休日執務のおよそ3割が1時間以下で、6割超が2時間以下という結果になった。

 もちろん、ワークライフバランスの重要性が叫ばれている今日、休日も働いている現状が望ましいはずがない。また、私邸での電話対応など、首相動静に反映されていない執務もあるかもしれない。だが、日本の“残念な働き方”からみるに、安倍首相の“勤務状況”はことさら特殊なものではないのかもしれない……。


ツイッター上ではこんな意見もあった。 《日本のサラリーマンの働き方を見ていると、休みとされる日に自宅にいても、結局パソコンやスマホでメールしたり電話で仕事してるし、自営業してる人は店が休みでも仕入れやなんやかやで仕事してるから、たいていの人が147日休まずに働いたことあると思うで》 


■憔悴アピールで批判をかわす 「いずれにせよ、成果ではなく、努力しかアピールできなくなった点で、政権末期の感がある」と言うのは、全国紙政治部記者だ。安倍首相が「わずか1カ月半で流行をほぼ収束させられた。日本モデルの力を示した」と胸を張ったのは5月下旬。

だが、感染が再び拡大し、その勢いは止まる気配がない。4~6月期のGDPも戦後最大の落ち込みを記録した。


 「一時はあれだけ開いていた記者会見を開かなくなったし、憲法を根拠にした野党からの臨時国会の召集要求にも応じていない。支持率が急落しているなか、コロナ対策の失敗や政権が抱える数々の不祥事について、国会や記者会見の場で追及されたくないというのが本音だろう。

『激務のために首相は休む必要がある』とアピールすることで、国会や記者会見から逃げ回っているという批判をかわしたいという思惑があるのだろう」(全国紙政治部記者) 過去に国会の場で「政治は結果なんですよ」と主張していた安倍首相。その言葉が“ブーメラン”のように、自らにかえってこようとしている。ツイッター上ではこんな指摘も。 


《連続日数とか何時間働いたとか、ってのが総理大臣としての仕事の価値なの? やるべきことを、しっかりしてくれたら、1日おきに休んでいただいても結構ですわ。 政治は結果》



※各メディアが報道している首相動静をもとに作成。時刻は執務していたとみられる時刻で、( )内はその時間。明らかに政治活動やプライベートな活動とみられるものは執務から外したが、ネット番組への出演など、判断が難しいものについては執務として扱った。 1月26日(日)17時35分~18時5分(30分) 2月1日(土)10時57分~12時31分(94分) 2月2日(日)8時51分~11時20分(149分) 2月8日(土)15時51分~16時47分(56分) 2月9日(日)15時53分~16時31分(38分) 2月11日(火・祝)13時55分~15時21分(86分) 2月15日(土)13時50分~15時5分(75分) 2月16日(日)14時53分~17時24分(151分) 2月22日(土)15時53分~16時43分(50分) 2月23日(日)12時38分~16時18分(220分) 2月24日(月・祝)15時54分~17時18分(84分) 2月29日(土)15時30分~18時57分(207分) 3月1日(日)15時52分~17時51分(119分) 3月7日(土)8時57分~18時4分(547分)※福島出張2日目 3月8日(日)15時53分~17時36分(103分) 3月14日(土)15時17分~18時59分(222分) 3月15日(日)15時55分~18時57分(182分) 3月20日(金・祝)9時34分~10時45分/14時24分~18時29分(316分) 3月21日(土)15時14分~18時40分(206分) 3月22日(日)9時15分~14時40分(325分) 3月28日(土)15時2分~19時54分(292分) 3月29日(日)15時23分~16時49分(86分) 4月4日(土)14時54分~17時40分(166分) 4月5日(日)15時55分~17時33分(98分) 4月11日(土)14時53分~16時40分(107分) 4月12日(日)15時51分~17時33分(102分) 4月18日(土)15時49分~16時44分(55分) 4月19日(日)15時54分~16時44分(50分) 4月25日(土)15時56分~17時3分(67分) 4月26日(日)15時53分~16時29分(36分) 4月29日(水・祝)7時3分~19時41分(758分)※衆議院本会議・予算委員会あり 5月2日(土)15時50分~17時38分(108分) 5月3日(日)15時55分~18時11分(136分) 5月4日(月・祝)14時14分~20時19分(365分) 5月5日(火・祝)14時58分~17時7分(129分) 5月6日(水・祝)17時42分~21時15分(213分) 5月9日(土)15時52分~17時47分(115分) 5月10日(日)15時49分~17時21分(92分) 5月16日(土)15時52分~16時36分(44分) 5月17日(日)15時49分~17時15分(86分) 5月23日(土)15時53分~16時41分(48分) 5月24日(日)15時11分~18時5分(174分) 5月30日(土)16時22分~17時27分(65分) 5月31日(日)16時24分~17時11分(47分) 6月6日(土)16時20分~17時10分(50分) 6月7日(日)16時27分~17時21分(54分) 6月13日(土)16時24分~17時6分(42分) 6月14日(日)16時11分~19時7分(176分) 6月20日(土)17時55分~19時5分(70分) 6月21日(日)終日私邸で過ごす ※連続執務途絶える





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コロナ危機の背後で急加速する「ポスト安倍」レース

2020年08月19日 09時00分19秒 | 政治のこと
コロナ危機の背後で急加速する「ポスト安倍」レース

緊急事態宣言により、コロナ対策は新たな段階に入った。


 しかし、4月7日の安倍晋三総理大臣の記者会見は相変わらずだった。プロンプターに映し出された原稿を読み上げ、予定調和の質問に答える従前の形式である。

【写真】全国民があ然…完全に露呈した安倍政権の「闇」

 ルーズベルト大統領が大統領就任演説で使ったフレーズ(我々が恐怖すべきことはただ1つ、恐怖そのものなのである)や、メルケル独首相に倣い、市井で頑張る人々の個別具体的職業をあげて感謝をするものの、その言葉は全て「借り物」だとわかってしまう。そこに、未知なるウィルスに闘いを挑むといった迫力は感じられない。

 会見を見ている人々には安倍支持、不支持を問わず「今日こそは、なんらかのサプライズがあるかも」との期待感があったはずだ。

 さすがにことここまできたら、危機感をあらわにし、感情をぶつけてくる瞬間があるのではないか。もしくはすでに痛み始めている国民生活に理解を示し、一律交付金等に多少の深堀りがあるのではないか、と。しかし何の変化もなく過ぎていく。

 予定調和が崩れたのは会見中継の最終盤、手を挙げた外国人記者が指名され、新型コロナウイルス感染拡大への対策が失敗した場合、責任をどう取るかと問われた一瞬ぐらいか。

 「私が責任を取ればいいというものではありません」

 そこだけはついついいいかっこしいで口を滑らした「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」とし、公文書改ざんへとつながる森友問題を誘発したことから学んだのだろうが、この発言もすでに幾度も予行練習はされていたのだろう。 「コロナ会見」は「ポスト安倍」の予備選挙
 
 「ステイ ホーム」

 安倍総理による緊急事態宣言と記者会見が終わると、画面は小池百合子東京都知事の会見に切り替わる。

 小池知事は会見が始まるとまずは東京都の感染者数を発表したのち、「大事なことですから、もう一度言わせてください」として右手の人差し指を示して、いつものようにネイティブ風にカタカナ語を発した。

 安倍総理同様、プロンプターに映し出される原稿を読んでいることは自明だが、二人の差は明確だ。

 キャスターとしてのキャリアを考えれば当然なのだが、どこかでこの風景は既視感がある。そう、それはまるで大統領指名選挙や大統領選で中継される候補たちの姿なのだ。

 実際、今、私たちが何を見せられているのは、次の次、いや、もしかしたら次の総理を決めるレース=「ポスト安倍」の予備選なのではないだろうか。

  少なくとも小池知事にとっては、日々の会見はまたとない、絶好のアピールの機会でもある。

総理大臣」の座に最も近づいた女性政治家 
 この国で、総理大臣の座に「あと一歩」まで近づいたのは、後にも先にもたった二人しかいない。

 一人は土井たか子氏。1989年の与野党逆転が起こった参議院選挙後、参議院で首班指名を得たが、ねじれ国会の中で衆議院の優越により、衆議院で指名された海部俊樹が両院協議会を経て就任することとなった。

 悲願は達成できなかったものの、国会の本会議の場で、あと一歩で総理の座が見えたという意味では土井を超えた女性政治家はいない。

 そしてもう一人こそ、小池百合子だ。2007年、福田康夫が突如総理と自民党総裁の座を辞すと発表。小池氏はこの際の総裁選に立候補する。当選すれば即、その場で総理大臣が決まる。結局は麻生太郎が当選するが、その後民主党への政権交代に至るのはご承知のとおりである。

 土井氏が亡くなった今、国家権力の最も近くでその座を掴もうとした経験者は小池氏以外には存在しないということだ。

 小池氏は2017年、自ら希望の党を立ち上げ、再び総理を狙う道程を歩き始めたと思われたが、得意の会見での失言による失速以降は一時期の勢いは鳴りを潜めていたようにも見える。

  しかし、どういう巡り合わせか、まずは灼熱の東京オリンピックのマラソンコース移転問題で、続いて新型コロナ対策で、またもや小池氏が日本の政治の中心でスポットライトの下にいるのである。
     
〔PHOTO〕gettyimages        
 


「おっさん迎合」からの脱皮
 
 小池氏は40歳で政界へ進出、日本新党→ 新進党→自由党→保守党→自民党と出入りの多い道を歩んで来た。

 権力を持つ男性に近づき、その威力がなくなると見たら次の権力者に移る。そう揶揄もされてきた。組織の中でポジションを得るために、小池氏は自らの持てるポテンシャルを全て使ってきたのだろう。

 ただ、彼女は組織をまとめたり、その中でリーダーとなるタイプではない。つまり、メディアを使って国民に訴えかける大統領タイプの政治家なのだ。

 そうした前提に立つと都知事選挙はまさに大統領選挙と同様で、議院内閣制で衆議院議員の中から総理大臣を選ぶ選挙とは根本的に戦い方が違う。

 政党内政治ではなく、政党組織の外にいる大衆を味方につけて勝ち抜いていく。つまりもはや党内の気に食わないおっさんに気を遣ったり、迎合する必要は全くない。むしろ逆で、そうした権力と戦うことで自分の価値を際立たせることができる。

 小池氏は衆議院時代、決して女性に人気がある政治家ではなかったし、特別女性政策を進めるわけでもなかった。選挙の際にはその実感もあったことだろうと思う。

 しかし、都知事選挙では大転換が起こる。主婦層を含む女性たちが圧倒的に支持された。前時代的なおっさんに立ち向かうことで、票が集まるという経験をしたのである。

 それまで気を遣い、時間を使ってきたおっさんの機嫌取りというコストがなくなり、もしかすると小池氏は今が一番政治家として仕事ができているのかもしれない。

 地方政治には本当は興味がないのではないか等も言われるところだが、まさに感染症対策等の公衆衛生は国家レベルの課題であり、他国とも対話していかなければならない。日本のリーダーとして世界から認知をされるための、またとないチャンスなのだ。

  後述するように、小池氏にとって、この課題が巡っていたことで、新たなエネルギーの蓄電をしているようにも見える。


4/10f/2020




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死に体”安倍内閣を追撃…永田町に広まる「首相吐血」情報

2020年08月19日 07時30分52秒 | 政治のこと
安倍総理が、7月6日に首相執務室で吐血したーー》  いま、永田町をこんな情報が走っている。安倍晋三首相(65)の体調は、いったいどうなっているのか。  7月6日の首相動静を見ると、午前10時59分から同11時14分まで、小池百合子都知事と感染症対策について意見交換。その後、杉田和博官房副長官・今井尚哉首相補佐官らが官邸に入る午後4時34分まで約5時間強、たしかに “空白の時間” があったのだ。

 「人事などナイーブな懸案もなく、こっそり人に会う必要がなかった時期だ。しかも、月曜日の日中に5時間ものあいだ、首相の動静がわからないというのは、異例のこと」(全国紙政治部デスク)  

安倍首相は、難病に指定されている「潰瘍性大腸炎」を17歳から患ってきた。2007年9月に首相を辞任したのも、この病気が原因だった。  

首相は長年、ステロイド系の薬剤を服用しており、その副作用も出ているのではないか、と指摘されてきた。おおたけ消化器内科クリニック院長・大竹真一郎医師はこう解説する。 「吐血したなら、潰瘍性大腸炎に合併する、胃や十二指腸の病変の可能性があります。さらにステロイド系の薬剤を内服していることで、悪化して出血したのかもしれません」  


だが7月22日には、ソフトバンクホークスの王貞治会長や俳優の杉良太郎らとステーキ店で会食。7月30日には、岸田文雄政調会長と都内ホテルの日本料理店で会合と、いたって健康そうだ。ではなぜ、体調不安説が消えないのか。 

「岸田さんとの会合で、総理は酒を口にしたそうですが、佐伯耕三秘書官が『溜めていた疲れが一気に出ている。芳しくない』と、周辺にこぼしている状態。総理がいるあいだは、医師が官邸に詰めているという話もある。体調不良をめぐる情報が、官邸内から出続けている」(自民党中堅議員)  

さらに、首相をそばで支える官僚たちの不安も、漏れ聞こえてくる。首相に近い自民党幹部は、こう明かす。 「7月中旬、長谷川榮一総理補佐官から、『総理の体調がよくない』と聞いた。

その前後、長谷川補佐官は安倍総理から、憲法改正についてのメディア戦略や根回しを、早く進めるように指示されたそうなんだ。 『新型コロナウイルスもあって、このタイミングでは……。時間をかけたらどうでしょう』と、長谷川補佐官が聞き返すと、総理は『私には、時間がない』と言ったそうだ」  

安倍首相の総裁任期は、あと1年ほどある。だが、「“Xデー” は近い」と語るのは、政治ジャーナリストの角谷浩一氏だ。 「もはや、安倍政権は “死に体” です。解散や内閣改造に踏み切る大義すら、ありません。8月末に佐藤栄作氏の首相連続在任記録を超えますから、それを区切りとして、第一次政権のときと同じく、突如辞任するかもしれません」  

悲願である憲法改正のため焦る安倍首相。コロナ禍の今、ほかにやるべきことがあるはずだが……。 (週刊FLASH 2020年8月18・25日号)



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安倍首相、慶応病院で7時間半の真実…吐瀉物に鮮血、ステロイド効かず新治療 夏休みゴルフも封じられストレスは極限に

2020年08月19日 07時25分10秒 | 医療のこと

自宅に今井補佐官が迎えに行くのは滅多になく緊迫

 安倍晋三首相は8月17日、慶応病院で7時間半を治療に費やしたが、「首相は近く緊急入院する」――という穏やかならざる情報が駆け巡ったのは、前日16日夜のことだった。
 その情報は、かなりの真実味をもって政界関係者の間に伝わった。無理もない。首相が昨秋から国会で受けた、「桜を見る会」にまつわる執拗な追及。そしてそこへ襲ったコロナという災厄。顔に浮かぶ疲労の色は日ごとに濃く、会見の数も減っていたからだ。  さらに事情通いわく、 「コロナのせいでお得意の外交も封じられ、ちょうどこの時期恒例の、山梨県鳴滝村の別荘での静養も“不要不急の外出”にあたるというわけで控えざるを得なかった。夏休みのゴルフは何よりの息抜きだっただけに、ストレスは極限に達していたんです」  続く17日朝、メディアも巻き込んで、状況は緊迫の度合いを増した。 

「二階幹事長の周辺から、午前10時半に首相が慶応病院に入るとの情報が流れた。そこは首相のT主治医がいる病院です。前夜の噂は本当だった。中には“また政権を投げ出す可能性もあり”と見て、辞任時の予定稿の準備に入る社もあったほどです」  と、政治部記者。  


首相の自宅には今井尚哉補佐官が迎えに行ったという。これは滅多にないことで、なおさら事態の緊急性をうかがわせた。集まった報道陣に病院側は「6月に実施した検査の追加検診」と説明。あくまで“検査”に過ぎないと強調したが、夕刻に病院を出るまで滞在すること7時間。首相の「健康不安説」は一連の騒動で、むしろ強まることになった。
「がんの検査も受けました」

治療のため7時間半滞在した慶応病院

 今回はある報道が与えた影響も無視できない。8月4日発売の写真誌

「FLASH」。そこには「首相が7月6日に執務室で吐血した」との記事があった。  菅官房長官は定例会見で即座に否定したものの、永田町では“事実”と受け止める見方が多かった。  

さる官邸関係者が言う。

 「7月6日、安倍さんは確かに吐血はしていません。が、朝から体調が悪く、小池百合子都知事とコロナ対策について意見交換した後、執務室で“クラクラする”と呟き、食べたものを吐いてしまった。その吐瀉物の中に鮮血が混じっていたんです。だから官邸は大騒ぎになったんです」  

やはり、首相の身体には異変が生じていたのである。  自民党のある閣僚関係者も、次のように囁く。 「安倍さんは今回、がんの検査も受けました」  首相の持病である潰瘍性大腸炎はその特性上、最終的にはがん化する可能性も低くない。6月に続いて再度、身体の詳細なチェックを受け、がんの有無まで調べる必要があったのだろう。  

首相の盟友、甘利明税調会長は17日、BSフジの番組に出演し、 「(首相には)ちょっと休んでもらいたい。数日でもいいから強制的に休ませなければならない」  と語っているが、それは決してうわべの物言いではなかったのだ。 

 別の官邸関係者が、入院直前の“ある重大な会談”について打ち明ける。 

「それは、安倍さんと麻生さん(太郎財務相)の会談です。入院の前々日15日、首相は渋谷区の私邸で麻生さんと1時間語らいました。そこで首相は“自分の身に何かあったとき、後は麻生さんにお任せしたい”と伝えたと言われています


ステロイドでは抑えられず、『GCAP』という血液浄化治療を…

2007年9月、医師を従えての辞任会見

 麻生氏は副総理だが、それ以上の存在なのは永田町関係者にはよく知られた話だ。 「安倍さんは2007年に政権を投げ出した後、下野の責任を負うことになった麻生さんに今も恩義を感じている。だからせめて自分の残余期間を、麻生さんに担ってほしいと思っているんです」 「森友問題の際に財務相の職を辞そうとした麻生さんを首相は慰留。その後も職責を果たしてくれたことへの感謝の気持ちもある。だから、せめて自分の任期の残余期間を、麻生さんに担って欲しいと首相は思っているんです。

麻生さんもまた志半ばで政権から身を引いた。だから喜んで受けてくれるだろうと言うのが安倍さんの考えです」  一方で、こんな情報も聞こえてきた。 

「潰瘍性大腸炎はストレスが増すと症状は悪化します。首相は潰瘍性大腸炎を抑える薬としてアサコールを使ってきましたが、まずこれが効かなくなってきている。そして次のステップであるレミケードという薬にも手を出したものの、芳しくない」 

 これらステロイドでは抑えられなくなった状況で、

 「慶応病院では『GCAP』という、大腸に悪さをする白血球を除去する治療を数時間受けた。血液を取り出して白血球を除去する機械に通し、そこで炎症に関わる一部を取り除いた後、血液を再び戻すという作業になる。透析を想像して貰えば分かりやすいと思います。今回はT主治医に代わり、消化器系専門の教授がつきっきりで検査にあたったようです」(先の事情通) 週刊新潮WEB取材班 2020年8月18日 掲載

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa1392d6e2522efa385221426619fb586655aef8
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