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結婚前に「風俗」で働いていたことを夫に告白したほうがいいのか

2022年09月07日 23時03分29秒 | 女と男のこと

結婚前に「風俗」で働いていたことを夫に告白したほうがいいのか?――林家木久扇の人生アドバイス


桂文楽師匠をムッとさせた人生最大の選択――林家木久扇の直感力 から続く

人に過去あり。親しい人には何をどこまで正直に伝えたらいいのだろう。『笑点』でお馴染みの林家木久扇師匠が初の生き方指南本『 イライラしたら豆を買いなさい 人生のトリセツ88のことば 』(文春新書)を上梓。本書から、目から鱗のアドバイスをご紹介します。

◆◆◆

過去よりもいま――細胞なんて毎日生まれ替わる
 女の人の人生ってのはね、男と違って、秘密を隠しておくのが上手いところがあるんですね。男のようにべらべらしゃべらずに、秘め事を胸に何10年も過ごすことも出来る。だけど、それを重荷に感じる人もいましてね。

 ある女性が、結婚前にいわゆる「風俗」で働いていて、それを旦那は知らないので、気に病んでいるというのです。

 だけど、僕はそんなことは恥ずべきことではないと思うんですね。その人の気持ちとしては、旦那を騙してしまったという罪悪感があるんだろうけど、騙したんじゃなくて、その方はそういう戦術でたくましく生きてきたんだから、過去を否定する必要はないんですよ。

 そりゃ肌を見せたりオッパイさわらせたりしたのかもしれないけど、もう過ぎちゃったこと。細胞なんて毎日生まれ変わるんだから、自分を汚らわしいと思ったり、いちいち過去を恥じることはないんです。

 僕は「いやんばか~ん」とか「酔姫エレジー」なんて歌を出した頃、レコード会社のキャンペーンで風俗店を巡業してたんですね。まあ風俗と言っても、男の人にちょっとさわらせる程度の店ですが。

 風俗って昔の本格的な遊廓から、いまのキャバクラまでピンキリだけど、エッチは商品化されるとじつはさほどエッチじゃないんですね。たとえば男がちょっと肌にさわって周りで女の子が「ソコがオチチなのォ! ワッショイワッショイ!」なんて囃し立てると、素人の男性はそれだけで盛り上がっちゃって満足したりしてね。

なんでもバカ正直にいうのが誠実ってわけじゃない
 そんなキャンペーンのひとつで高円寺のある店に行ったら、ナンバーワンはなんと60過ぎの女性だったんです。長襦袢の下は裸でパンティだけ履いて、指名があちこちからかかって店のなかを駆けずり回ってる。店内は暗闇でミラーボールが回ってるから顔がよくわからないんだけど、控室で年齢聞いてビックリしちゃったわけ。その歳でそうやって一番手で稼げるなんて立派なものですよ。全然恥ずべきことじゃない。店には短大の教授の奥さんがアルバイトでこっそり働いてたりもして、すごく意外でしたね。

 風俗って人間の一番お下劣なところを商品化したものだから、僕みたいに商売に興味がある人間からすると、とても面白い。時代によって刷新されていくし、本質的にはドライなのにエッチな幻想をつくり出しているところがすごいんですね。

 だから、風俗で働いていた過去なんて、旦那に明かす必要は一切ないですよ。いまが一番大事なんだから。

 あとね、「本当はあの人が好きだったけど、ほかの女に取られたからあなたと結婚したの」みたいな告白いりませんから。なんでもバカ正直にいうのが誠実ってわけじゃない。

 細胞なんて毎日生まれ変わるんだから、過去に執着せず、いまを大切に生きればいいんですよ。

「 桂文楽師匠をムッとさせた人生最大の選択――林家木久扇の直感力 」を読む
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優秀で高学歴なのに35歳過ぎまで安定できない…若手研究者を大事にしない「日本の大学」のブラックさ

2022年09月07日 16時05分38秒 | 教育のこと

あまり悲壮感はありませんね☆


日本の研究力が下がっているのはなぜか。脳神経科学者の毛内拡さんは「若手研究者は35歳過ぎまで安定したポストに就けず、ようやく教授になっても定年で退職しなければいけない。そのため、海外に研究拠点を置き、日本に帰ってこない研究者が増えている」という――。 

【写真】毛内拡氏の著書『脳研究者の脳の中』(ワニブックス)  ※本稿は、毛内拡『脳研究者の脳の中』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

 ■超ブラックの可能性を秘めている裁量労働制  

若手博士が晴れて研究者として第一歩を踏み出した際の最初にして最大のハードルが、任期です。つまり、ポスト・ドクトリアル・フェロー(ポスドク)や助教として雇われるが、決められた期間しか雇われないという契約です。業績によっては契約延長ということもあります。 

 労働契約は、裁量労働制で、好きな時に働いて好きな時に休んで良いという聞こえの良い条件ですが、逆に言うと超ブラックになる可能性もあります。お給料が年俸制ということも少なくないので、時間当たりの給与に換算すると、「私の給料低すぎ!」という事態にもなりかねません。それでも暴動を起こさずに、黙々と仕事を続けているのは、自分の好きなことをやらせてもらっているという気持ちからなのかもしれません。

  この任期の期限は、日本特有のものかといえばそんなことはなく、欧米の方がもっとシビアだと聞いています。

欧米では、終身在職権のことをテニュアと言いますが、このテニュアを得るために熾烈(しれつ)な競争があります。アシスタント・プロフェッサーなどは、若くして研究室を任せられるキラキラした憧れのポジションではありますが、期間内に審査をクリアしないと、容赦なくクビになるそうです。  

そのかわり、永久在職権を手に入れると、定年などにかかわらず、研究資金を得ている限りは、80歳だろうが90歳だろうが職が保証されるという日本とは異なるしくみもあります。 

>この研究費を獲得し続けるのが至難の業です。逆に、40歳でも研究費がとれないとテニュアの教授でも追い出されます。やはり、60歳を超えて在職できるのは少数ですね。

■お試し雇用中の若手教員は死に物狂いで働く  

日本では、テニュアといっても結局定年があるので、教授になっても65歳など定められた年齢に達すると退職しなければなりません。長年、大学に貢献すると名誉教授という職位が与えられますが、それは名誉職であり、実質的には研究室は解散となります。

  最近では、大学の教員も終身雇用ではなく、任期制を敷いているところが増えています。特に、若手教員をお試し的に雇用し、決められた期間内の業績を評価してからテニュアを付与する、テニュア・トラックと呼ばれる制度が利用されています。 

 これは、上述の欧米の制度を部分的に模倣したものと理解しています。雇う側の立場に立てば、確かに雇用したはいいけど全く仕事をしない人だと困るので、そういう制度を導入したのだと思います。しかし、このテニュア・トラックの審査は非常に厳しく、ようやく職を得ても最初の5年くらいは死に物狂いで働かなければなりません。

以下はリンクで>


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50万円と高級和菓子を忍ばせ…かつて横行していた医師の“黒い慣例”【現役医師の告発】

2022年09月07日 15時03分12秒 | 医学部と医師の育成のこと
50万円と高級和菓子を忍ばせ…かつて横行していた医師の“黒い慣例”【現役医師の告発】


医学部教授」というとどんなイメージをお持ちでしょうか。『白い巨塔』の財前教授や鵜飼医学部長のような“酒・金・女”の誘惑に溺れていく話が、およそ20年前までは実際にあったようです。今回は、現役の医師である高座渋谷つばさクリニックの武井智昭院長が、現役の医師だからこそ知り得た「医師にまつわる“お金の黒い実情”」を紹介します。


当たり前だった…学位取得のための「謝礼金」


2004年の新臨床研修制度(初期2年間の必修化)までは、多くの医師は大学医局の診療科に入局して、医師のキャリアをスタートさせました。医局によってルートは異なりますが、大学で1~2年間、その後は大学の関連病院で2~3年修行してから、再度、大学病院あるいは各科の中核施設(がんセンター等の大規模な医療機関)に戻ります。 医師として5~6年目になると、各科の学会が定める専門医試験を受験し、医局のなかにある「研究班」に所属して、論文作成のための研究を始めます。

「各科で専門を決める」という、いわゆる通過儀礼です。 そして、この時点あるいは研究を始めて2~3年のタイミングで大学院博士課程に進学し、卒業時に「医学博士号」を取得するように指導されます。 この医学博士を取得するために、医局全体で研究・論文執筆・学位取得のためのサポートが行われます。私立大学では特に、この学位取得に関する「金銭授受」が顕在化していました。

 若手医師の井戸端会議では「学位の謝礼で、いくら渡したの?」というような話題が、同じ医局内や他の医局・大学でも頻繁に行われていたのです。

 「学位取得、おめでとう!」当人より教授のほうが喜ぶワケ 大学ごとに異なりますが、医学博士の学位論文審査は「主査」と呼ばれる主任教員1人、「副査」と呼ばれる副主任教員1~2人が担当します。論文を提出したあとはプレゼンテーションが実施され、研究成果を報告。主査と副査が公聴会で質問し、質疑応答に問題がなければ学位が授与される、という流れでした。

 無事に学位取得となった際の喜びは、実は当人以上に主査・副査の先生のほうが大きいのです。なぜなら、その時点で高額な金銭授受が確定するからです。 前述の井戸端会議では 「うちの科は教授には50万円、副査の先生には10万円かなあ」 「こっちは主査に30万円、副査全員に20万円だった」 という会話が日常的に繰り広げられていました。 

「指導への謝礼の意味だとはわかるものの、お金が絡む学位取得はやはりよくない」と慣習を疑問に思う医師もいましたが、

一方で金に目がくらんだ教授は、学位を取得した若手医師が50万円の謝礼金を高級和菓子のなかに忍ばせ教授室へ持参したところ 「これは、僕の分だよね。妻の分はないの?」 「もし今日中に用意できなければ、来週から〇〇病院に異動してもらうからね」 と微笑み、凍りついた若手医師は慌てて駅前の銀行へ。新札50枚を下ろし、追加の高級和菓子を用意しました。 公立大学でも、同様の慣習が暗黙の了解のもと行われていました。


2008年…“黒い慣例”が表沙汰に


ところが2008年、横浜市立大学医学の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、教授ら20名が懲戒処分などを受けました。一部は刑事事件に発展し、やがて医学部を中心とした複数の大学で学位に関する金銭授受問題が明らかになりました。

 この問題を受けて同年、文部科学省は学位審査の透明性・客観性・公平性を確保するよう、全国の国公私立大学に通知。 この通知が功を奏したのか、「学位取得指導の謝礼とはいえ、大学教授が高額の現金を受け取るのは常軌を逸している」という認識が広まったようです。

 筆者も2011年ごろ、某大学で学位取得を検討した際に謝礼を相談したところ「それは昔の話。いまでは横領で逮捕されたり、懲戒解雇や民事訴訟に発展する」との返答を得ました。 このご時世では、教授の資金源である学位取得謝礼の慣習は途絶えたといえます。(巧みにスーツ仕立券などを要求した例も耳にしましたが……)


教授の「バイト」にも高額な報酬


金に目がくらんだ教授は、自分の医局が管理する近隣の医療機関(関連病院)のアルバイトに精力を注いでいました。 関連病院側の管理者の立場からは、「教授がお越しになっているから、今後医師を派遣してくださるかもしれない」と通常の非常勤医師の2倍~3倍の報酬を支払う医療機関もありました。 こうした医療機関ではタイムカード管理があいまいなことも多く、たとえその医療機関における診療が1名5分であったとしても、報酬が支払われました。

 このため、約2,000万円の外車に乗って、距離が近い関連病院や医療機関を半日で3つほど回り、法外な報酬を得ていた方もおりました(半日で30~50万円になります)。ところが、やがてこの状態にも規制のメスが入ることになりました。

 大学教員は週1回、「研究日」という名目で関連病院でのアルバイトが認められていましたが、大学教員の報酬や拘束時間透明化の機運が高まり、これまで不透明であったアルバイト先医療機関の拘束時間や報酬額を報告し、審議されることになりました。 莫大な報酬を得ていた教授は収入額が2~3割に低下し、太い収入源がまた1つ減ったということになります。


製薬会社とも続いていた「癒着」


また、以前までは製薬会社から依頼があった「講演」や「監修」・「記事執筆」などが大きな収入源となっていました。 また、各大学医局が特定の製薬会社の製品を推奨する見返りとして、莫大な教授への謝礼と、医局への「奨学寄付金・研究費」という名目の収入がありました。製薬会社にもよりますが、出費の70~80%がこうした謝金として計上されていたのです。 ご存知の通り、特定の大学病院の医師と製薬会社の癒着に関しては各種メディアや小説などが「深くゆがんだ関係」としてたびたび取り上げてきましたが、十分な規制はありませんでした。

 同時に、税金で支払われている製薬企業の資金が大学医学部や権力のある医師に流れ、医療のゆがみも指摘されていました。教授レベルの講演では、旅費と併せて100万円を超える支給がされていたことも日常茶飯事でした。 

悪質なデータ改ざん…2013年に発覚した「ディオバン事件」 こうした大学医局などへの「奨学寄付金」が“見えない力”となって、高血圧の製薬製品データ改ざんが発覚したのは2013年。ノバルティスファーマが販売していた「ディオバン事件」です。薬の効果を大きく見せるため、検査データへの意図的に改ざんが行われ、各大学に「約10億円」の奨学寄付金が支払われていたのです。 結果としてディオバンの売り上げは1,000億円を超えましたが、ディオバンに関連した論文は撤回されることとなりました。 


こうした情勢から、日本においても米国を見習い、製薬会社に倫理規定が定められ、どの医師にどれだけの謝礼を支払ったかを明確に報告・公開する制度が導入されました。 日本製薬工業協会は2011年に「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」を策定し、2014年からは製薬企業から医師や医療機関に支払った1年間の金額を公開しています。 

講演会の謝礼や原稿執筆料、監修料、コンサルティング料など、医師個人への支払額も明らかとなり、“高額報酬”は一部の大学教授・学会の幹部に集中していることがわかりました。

 しまいには、報酬額も以前より相当な減額となりました。 このほか、「法外な結婚式のスピーチの報酬」も存在しますが、製薬会社からの報酬以外については税収の客観的な証拠がないため、税務側も調査に踏み切ることが困難なのが現状です。

 20年前と比べ、現在では医学部大学教授の金銭面での旨みは激減しました。とはいえ、「医療体制をよくしたい」「後進を育てたい」「研究を患者さんにフィードバックしたい」という純粋で志の高い医師が、教授に就任して活躍されることを、切に願います。 武井 智昭 高座渋谷つばさクリニック 院長



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【速報】1ドル=144円

2022年09月07日 14時26分20秒 | お金のこと

円、一時144円台に下落 24年ぶり安値を更新



2022/09/07(水) 13:33:50


>1週間で5円下落した!

7日の外国為替市場で円相場が下落し、一時1ドル=144円台を付けた。1998年8月以来およそ24年ぶりの円安水準。今週はオーストラリア、カナダ、欧州など主要国の金融政策を決める会合が相次ぎ、大規模な金融緩和を続ける日銀に焦点が当たりやすくなっている。国内勢のドル需要が増しており、円の一段安を警戒する声も増えている。

円は8月末には139円前後で推移しており、1週間で5円下落した。鈴木俊一財務相が「最近の動きはやや急速で一方的だ」と円安をけん制したものの、介入を匂わせるなど踏み込んだ発言ではないとの見方から円売り材料視された。日銀が金利上昇を抑えるために通常の国債買い入れオペ(公開市場操作)を増額したことも、日米の金融政策の方向性の違いを意識させた。

 通貨オプション市場で需給の偏りを示す「リスクリバーサル」は1週間物~5年物までが円安を示唆する「円売り超過」となっており、一段と下落するとの警戒感が強まっている。 



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高齢者の4人に1人が6種類以上服用!過剰な処方で寝たきりシニアも、医師が警鐘する「減らすべき薬」

2022年09月07日 13時03分44秒 | 医療のこと
高齢者の4人に1人が6種類以上服用!過剰な処方で寝たきりシニアも、医師が警鐘する「減らすべき薬」

9/4(日) 11:01配信


医師が警告!減らすべき薬とは(※画像はイメージです)

 年齢を重ねるほど身体に不調が出るのはしかたないが、そのつど新しい薬をのんでいたら、いくつ薬をのめばいいか、わかったものではない。

 【画像】高齢者は副作用に注意!気をつけるべき薬はこの“6種類”

副作用が起こりやすくなる


「厚生労働省の調査から算出すると、75歳以上の4人に1人が6種類以上の薬をのんでいます(※)。たとえ医師から処方されたものでも、6種類以上の薬をのむと副作用が起こりやすくなることがわかっているので注意が必要です」 ※出典 令和3年 社会医療診療行為別統計  と言うのは、多剤併用の問題に長年取り組んできた神戸大学名誉教授の平井みどり先生だ。

また、種類や量は同じでも、のむ人の年齢によって薬の効き方も変わってくるという。

 「加齢により肝臓や腎臓の働きは低下していきます。口からとり込んだ薬が分解されて体外に排泄されるまで、高齢者は時間がかかるので、そのぶん薬の成分が体内に長くとどまり薬が効きすぎてしまう場合があるのです」(平井先生、以下同) 

 薬が効きすぎていることに気づかずに長年同じ量をのんでいたせいで、ふらついて転んで大腿骨を骨折、寝たきりになってついには認知症を発症……などという事態も、最悪の場合にはありうるのだ。


シニアが注意したい薬とその副作用


 薬には大なり小なり副作用がある。特にシニアが気をつけたい副作用には、ふらつきや転倒、食欲不振、便秘、排尿障害、うつ、物忘れ、せん妄(頭が混乱して興奮したり、ぼんやりしてしまう症状)などがある。こうした症状が出る場合は、薬ののみ方を見直したい。

 「長年寝たきりだった人が入院して、のんでいた薬を一時中断したら、血圧も下がって元気になり退院時には歩いて帰れたとか、高齢者介護施設の入所者が朝晩10年のみ続けていた胃薬を朝だけにかえたら暴言がおさまった、といったことが実際にあります。どちらも薬の副作用が強く出すぎていた例ですが、こういうケースは案外珍しくないことなんですよ」 

 高齢者がのみ続けると副作用が強く出やすい薬とはどんな薬だろうか。 「例えば睡眠薬です。種類によっては認知機能を低下させる副作用があるため、のんでいた高齢者が認知症を発症したと周りが誤解するおそれもあるので要注意です」  




ほかにも、うつ病の薬や血液をサラサラにする薬、高血圧や糖尿病の薬など、シニアがのむと副作用が出やすい薬がある。代表的な薬とそれぞれの副作用を一覧にしたので、ぜひ参考にしてほしい



薬を上手に減らす3つのステップ


 自分や高齢の親がのむ薬が多すぎると思っても、自己判断で薬を減らしては絶対にいけないと平井先生は強調する。 

「どんな薬も治す目的で処方されたもの。勝手に減らせば症状を重くするなどの問題が起きるかもしれません。大事なことは、医師に優先順位をつけてもらうことです」 

 そこで、薬を上手に減らすための3つのステップを紹介する。 

ステップ1  特に要注意の「6種類の薬」をのんでいないか確認する 

1.「不眠症」の薬 
2. うつ病の薬 
3. 高血圧の薬
 4. 血液サラサラの薬 
5. 糖尿病の薬 
6. 過活動膀胱の薬  

上記で紹介した6種類の薬の中に、普段のんでいるものがないかをまずは確認したい。あれば、それが減らす薬の第1候補になる。また、自分ではなく、高齢の親がのんでいる薬を確認する際にはちょっとしたコツがあるという。

 「『年をとると副作用が出るから薬を減らすべきだ』などと頭ごなしに言うのはよくありません。薬をたくさんのむことで安心しているシニアも少なくありませんので、『お薬も卒業できるらしいよ』などと声をかけて、一緒に整理しつつ種類を確認するのがおすすめです」 

ステップ2  薬やサプリは「お薬手帳」にすべて記入する  

お薬手帳には、病院で出された薬はもちろん、普段のんでいる市販薬やビタミン剤などのサプリメントもすべて記録したい。例えばサプリの成分が、処方された薬の効きを弱めたり、逆に強めていたりする可能性もあるからだ。

  さらに、身体に異変を感じた日や予防接種を受けた日などもメモしておけば、問診などの際に伝え漏れも防げる。お薬手帳を、医師や薬剤師との連絡帳として上手に活用したい。 

ステップ3  かかりつけ医に薬を減らせないか相談する  

薬やサプリを記入したお薬手帳をかかりつけ医に見せて「薬を減らしたいのですが、減らせますでしょうか?」と相談しよう。  

もしも医師に相談するのはハードルが高いと感じたら、まずは処方箋を持っていく薬局の薬剤師さんを頼るのもテ。しっかり相談に乗ってくれる。

 「薬は種類の多さがいちばんの問題ではなく、その人にとって適切な薬が適切な期間のめているかが最も大事です。もし、薬への不安や疑問があれば、そのときは薬剤師に遠慮なく聞いてください。医師だけでなく、薬局や薬剤師を上手に活用していただきたいですね」 今回教えてくれた先生は  神戸大学名誉教授、京都大学医学研究科特任教授。薬剤師と医師の免許を持ち、長年、薬の適切な使い方や予防医学の大切さを訴えてきた。 

<取材・文/冨田ひろみ>



https://news.yahoo.co.jp/articles/9195324e8f9442b7d52e0aafcb7e0278646d7d35
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