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ルフィ事件の黒幕は相当な大物」懲役4年半喰らった“闇バイト”スカウトマンが語る犯罪集団の組織図

2023年02月23日 09時03分05秒 | 事件と事故



ルフィ事件の黒幕は相当な大物」懲役4年半喰らった“闇バイト”スカウトマンが語る犯罪集団の組織図

>「“OS”(オレオレ詐欺)と違って“ルパン”(窃盗)だと、ひとつの案件で3人ほどがグループになり交通費、宿泊費、レンタカー代、バールや作業着代など、費用は計20万円ほど。ところがOSとなると、掛け子や受け子、見張りなどで最低4、5人必要なうえに、名簿代や足がつかない電話機代などで、500万円は必要になる。“叩き”(強盗)だと、かかるカネはルパンとそう変わらないが、人数は5、6人は必要です」 


2/14(火) 6:01配信
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2月7日に送還され、憮然とした表情を見せた今村容疑者

「『ルフィ』らは、いくらなんでも強盗のやり方が雑すぎる」  そう語るのは、かつて特殊詐欺容疑で逮捕され、4年半服役した経験を持つ中山則文氏(仮名・40代)だ。 

【画像あり】一目でわかる「悪の階級社会」図  

フィリピンを拠点に特殊詐欺事件に関わったとして、強制送還とともに逮捕された渡邉優樹(38)、今村磨人(38)、藤田聖也(38)、小島智信(45)の4容疑者。東京・狛江市の強盗殺人事件など、連続強盗事件への関与も併せて捜査されるが、彼らの上に「黒幕」がいるのかも焦点になっている。

  中山氏は、自身の経験から「黒幕はいるはずです。“OS”(オレオレ詐欺)を組織的にやるにはかなりの予算が必要ですからね」と話す。 

「“OS”(オレオレ詐欺)と違って“ルパン”(窃盗)だと、ひとつの案件で3人ほどがグループになり交通費、宿泊費、レンタカー代、バールや作業着代など、費用は計20万円ほど。ところがOSとなると、掛け子や受け子、見張りなどで最低4、5人必要なうえに、名簿代や足がつかない電話機代などで、500万円は必要になる。“叩き”(強盗)だと、かかるカネはルパンとそう変わらないが、人数は5、6人は必要です」 

 なぜ、ここまで中山氏は詳しいのかーー。彼は、実際に「闇バイト」と称して、素人を犯罪集団にスカウトする「リクルーター」を務めているからだ。ルフィらの逮捕で、社会問題になった闇バイトだが、

今のところ、応募者数は減っていない」と、中山氏は言う。

 「警察は今回のルフィ事件を徹底的に調べるだろうし、今後は動きづらくなる。ただ、下火にはなるが、犯行自体は続いていくと思うし、実際、私に依頼するグループは、今も強盗を計画しています」 

 ルフィ一味の犯行規模が巨大なことを、中山氏は犯行計画に必要な予算から考えて、指摘している。 

「掛け子を数十人募り、フィリピンに渡航させ、かなりの期間、人数分のホテルを借りる。その分よけいに費用がかかるので、2000万円ぐらいの予算が必要だったと考えます。それを出せる黒幕は、相当な“大物”ではないか」 

 予算が2000万円かかったとしても、一連の特殊詐欺事件の被害総額は60億円以上。実行グループに報酬を分配しても、ルフィらの黒幕にはかなりの金額が渡っているだろう。 

 中山氏は、計画的な特殊詐欺や強盗・窃盗の場合、ピラミッド状の組織が作られると明かした。  

今回逮捕されたルフィ一味で、トップとされる渡邉容疑者は「まとめ役」、それ以外の3人は「番頭・班長」にあたるとみられている。こうしたピラミッド型の組織が、日本全国に複数存在し、中山氏はそれらの組織の「箱」と呼ばれる無数の実行犯グループに人材を手配するという。

 「闇バイトの募集をネットに出せば、1日に2、3人は応募してくる。ハキハキと電話で話し、自分から質問してくるやつは合格。逆に自信なさそうにおどおど話し、質問してこないやつは不合格。自分の頭で物事を考えないやつは、“仕事”のシミュレーションができないから危ない。遅刻したり、大事なときに連絡が取れないやつも使えない。 

 実行犯は、けっして使い捨てじゃないですよ。ちゃんと仕事をこなすやつには、次は金額がより大きい仕事を回すルパンを1件こなして実行犯がもらえるのは、奪ったカネの約10%。いいときで200万~300万円ぐらい。何件も仕事をこなしたやつは、番頭・班長に昇格できる。ただ、叩きはよほどじゃないとやらない。殴る、縛るはリスクが大きいし、捕まれば当然、懲役も長い

  強盗の場合、ピンポイントでカネを奪いたい事情があると、在京暴力団関係者は話す。 

「組を破門になった元組員が、確実にカネの在り処がわかるという情報や、名簿を流すケースがある。なかには、ヤクザの身内を狙うこともある。そもそも、暴力団内では『強盗や特殊詐欺に手を出すな』という通達を出している。責任追及が上部団体にまで及ぶからだ。今回、黒幕に北海道の暴力団の名前が浮上していて、ある指定暴力団は、自分の組が関与してないかとひやひやしながら見ているようだ」  

ルフィ一味の逮捕で、強盗犯罪への警戒を解くのは早すぎる。


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狛江強盗殺人事件に関与で逮捕〉中野区強盗事件の永田被告「肩にドクロの刺青あり。将来の夢は彫り師」。広島市強盗殺人未遂事件の加藤容疑者「ホスト転身後に無免許ひき逃げ」ともに少年院に送致された過去も…

2023年02月23日 00時03分17秒 | 天候のこと

狛江強盗殺人事件に関与で逮捕〉中野区強盗事件の永田被告「肩にドクロの刺青あり。将来の夢は彫り師」。広島市強盗殺人未遂事件の加藤容疑者「ホスト転身後に無免許ひき逃げ」ともに少年院に送致された過去も…



2/22(水) 21:15配信
47コメント47件
集英社オンライン

連日報道される特殊詐欺グループによる連続強盗事件。犠牲者を出してしまった東京都狛江市の事件で逮捕された永田陸斗被告(21)と、容疑が固まりしだい逮捕される加藤臣吾容疑者(24)。両容疑者はいったいどんな人生を歩んできたのか。親しかった友人が語る。

 【画像】狛江市強盗殺人事件に関与したとして連行される福島容疑者


加藤容疑者と永田容疑者は 広島の強盗殺人未遂事件にも深く関わる

全国を震撼させた特殊詐欺グループの本丸ともいえる事件が急展開をみせた。

 東京都狛江市の住宅で大塩衣与さん(90)が殺され、高級腕時計などが奪われた事件で警視庁は2月22日、実行役とみられる野村広之容疑者(52)と、東京 中野区で去年起きた強盗傷害事件で逮捕・起訴された永田陸人被告(21)、それに石川県内で先月、偽造免許を使ったとして逮捕された19歳の大学生、事件に使われたレンタカーを手配したとみられる福島聖悟容疑者(34)の合わせて4人を強盗殺人などの疑いで逮捕した。

 広島市で昨年12月に起きた強盗殺人未遂事件で逮捕された加藤臣吾容疑者(24)についても、容疑が固まり次第逮捕する。 いずれも昨年5月から全国で30件以上発生した、連続強盗事件の複数に実行犯として関与しているとみられる。

 一連の事件でフィリピンの入管施設に収容されながら、スマートフォンの通信アプリ「テレグラム」などを駆使して実行犯たちを遠隔操作していた今村磨人容疑者(38)や渡邉優樹容疑者(38)ら4人の指示役は別の詐欺事件で逮捕、すでに日本に移送済みで、警視庁は今後、この狛江強盗殺人事件への関与についても厳しく調べを進める。 

被害者の大塩さんは今年1月19日、狛江市の自宅地下1階で両手首を縛られた状態で殺害され、腕時計3本など60万円相当が強奪された。犯行に使われたレンタカーからは指示役らとのやり取りの記録が残った携帯電話が見つかっており、他の押収物とともに警視庁が解析を進めている。

 一連の事件の中でも最も荒っぽく、量刑も極めて重い強盗殺人の実行犯たちはどんな人物なのか。

 「加藤と永田の2人は極めて粗暴で、ともに広島市の事件に深く関わっています。

この事件は広島市西区の住宅を兼ねる貴金属店に加藤らが宅配業者を装って侵入、現金250万円と高級腕時計や貴金属90点(時価2160万円相当)を強奪。

この際に店主の男性がモンキーレンチで殴られて急性硬膜下血腫で重体に陥り、今も意識不明が続いており、顔などを殴られた店主の両親も全治2週間のケガを負っています」(捜査関係者)



両容疑者ともに少年院に送致された過去


2人は少年時代から手のつけられない存在だった。

 「京都市出身の永田の父親はDVがひどく、幼い頃に両親が離婚し、弟とともに母子家庭で育った。母思いの優しさがある反面、粗暴な一面もあり、恐喝や傷害事件を起こして少年院に入った。高校中退後に金沢に移住してから建設作業員などをしていましたが、パチンコや競艇が好きで、負けては借金を膨らませていた。 

加藤は埼玉県川口市出身で中学生時代に両親が離婚、千葉県に引っ越してからは万引きや自動販売機荒らしを繰り返し、やはり少年院に入っています。出所後は大阪に居を移し、ホストになったものの他人の車を無免許運転してひき逃げ事件を起こしたり、勤務先から200万円盗んで逮捕されるなど根っからのワルです。結婚歴もあるし顔もいいので、女のヒモになって暮らす技術は持ち合わせているようです」(社会部記者)

 根っからのワルだった2人だが、永田被告と親しかった友人は事件の大きさに衝撃を受けつつも、集英社オンラインの取材にこう答えてくれた。

 「金沢に行った理由は知りませんが、仕事先でお世話になっていた方についていったと聞きました。元からお金に余裕がなかったけど真面目に仕事をして、親に恩返しすると言ってました。優しくて面白くて人の気持ちを考えて行動できる人で、私がしんどい時は支えてくれたこともありました。 2年前に『京都に戻るから会おう』と連絡がきましたが、『仕事が忙しくて会えない』と言ったら怒り出して、それ以来、音信不通でした。今回のニュースで陸人くんが映っていてビックリです。土木系で朝から夜までしっかり働いていたのを知っていたので、本当に驚きました」


肩にドクロの刺青…将来の夢は彫り師だった


前出の友人は、永田被告が語っていたある夢についてこう述懐する。 「『将来の夢は彫り師になることや』と言ってました。彼は肩にドクロの入れ墨を入れていて、以前から興味を持ったみたいです。元々、絵が好きで暇さえあれば絵を描いていたし、すごく上手でした。 中学卒業後は高校に行くという選択肢はなかったそうです。だから、仕事するしかなかったんだと思います。でも、高卒資格は取りたいとたまに言ってました。 

ご家族のことはほとんど話したことがなく『親孝行したい』としか言わなかった。ある時、『お金がほしい』と言って変なサイトにアクセスしようとしたことがあって、私が見とがめてからはやめていたと思ったんですけど……

陸人くんは人に頼まれると断れないタイプでした。付き合ってる彼女もいたと思いますし、その彼女にダサいところを見られたくなくて、お金に目がくらんだんだと思います。 あの見た目で、彼女には『プリクラ撮りたい! 一緒に〇〇したい!』と甘えたり、寝る前の電話やLINEの返事が遅いと少し拗ねたりするんです。ちょっと束縛系かもしれませんね。

優しいけど、自分の気持ちが踏みにじられたと感じると、すぐ手が出てしまうんです。 陸斗くんはあまり地元では遊ばないタイプで、ずっと私の家でゲームしたりして遊んでました。友達の話は一度や二度ぐらいしか聞かなかったです」 複数の凶悪事件に実行犯として関与してしまった永田被告が、身を案じる友人らと“シャバ”で会える機会が果たして訪れるのだろうか。捜査の進展が待たれる。

 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班


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