府中市ホテル殺人事件〉元アイドルをメッタ刺しした無職中年男(54)は「4年前から精神的に参っていた」被害女性は夢破れて歌舞伎町へ…友人に「私はもう終わりだ」
2/9(木) 20:05配信
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>「1年前くらいに食事に行った時に、平林さんは『私はもう終わりだ』とこぼしていました。自分が理解されず落ち込んでいる時に、年上の男性にお小遣いやプレゼントをもらって自分を認めてもらったような気になっていたみたいです。SNSでも癒してくれる相手を探していましたし、そういった年上の男性がいたとは聞いていました」
「平林さんとはお店で出会ったが交際していた」と供述している石川容疑者。昨年12月には、二人の間で何らかの金銭トラブルがあったと見られている。
乃木坂46に憧れていた頃の平林さん
2月3日未明、府中市寿町のホテルのベッドの上で首から血を流し、あおむけで倒れている平林さなさん(24)の遺体が発見された。警視庁は現場から立ち去った府中市内に住む職業不詳の石川晃容疑者(54)を殺人容疑で逮捕した。ふたりは30歳差。親子ほど歳の離れた男女の間に一体何があったのか。
【画像】地下アイドルとして活動していたころの平林さんと石川容疑者
毎週土日はスーツを持ってクリーニング店に来店
二人は2月2日午前2時ごろ一緒にホテルに入室。その後、石川晃容疑者(54)が平林さなさん(24)の首をナイフで3度刺して殺害し、ホテルから立ち去ったのは入室から約4時間後だった。そしてこの日の午後6時半ごろ、石川容疑者は現場から1キロほど離れた自宅マンションの敷地内で寝込んでいたのを「不審者がいる」と通報された。 社会部記者が解説する。
「警察官が駆けつけた時、石川容疑者は酒に酔っていたのかフラフラの状態でした。所持品を確認すると平林さんのマイナンバーカードを所持していたので理由を尋ねると『友人の忘れ物で次会ったときに返すつもりだった』と説明しました。この時、遺体はまだ発見されておらず、石川容疑者は警察官に付き添われて帰宅しています」 この約7時間後、事件が発覚する。
入室後いつまでたっても平林さんが退室してこないことを不審に思ったホテルの従業員が110番通報したのだ。駆けつけた警察官がベッドの上であおむけに倒れて亡くなっている平林さんを発見した。
「平林さんのマイナンバーカードを所持していたこともあり、石川容疑者はすぐに捜査線上に浮上しました。張り込んでいた警察官が2月3日午前5時半ごろ帰宅した石川容疑者を確保。その際、サバイバルナイフのようなものを2本所持していて、1本には血のようなものが付着していました。石川容疑者は『持っていたナイフで首を3回刺して殺した』と容疑を認めています」(前出・社会部記者)
平林さん殺害後の石川容疑者の足取りについては詳しくわかっていないが、近所のコンビニに立ち寄った姿が目撃されている。 コンビニの責任者が語る。
「警察が『石川容疑者が女性を殺害後にこちらのコンビニに来ていると思いますので防犯カメラを確認させてほしい』とやって来ました。石川容疑者が何を買っていたかまでは私はわかりませんが、警察は防犯カメラの映像を入念にチェックしていました」
石川容疑者がこのコンビニに立ち寄る姿は事件前からたびたび近隣住民に目撃されている。定職についていなかったのか、様々な時間帯にスウェット姿で現れ、コンビニ弁当を購入していたという。また、府中市の自宅マンション付近のクリーニング店の関係者は石川容疑者についてこう語った。
「ニュースで石川さんの顔が出た時は『あ!』ってびっくりしました。昔は今よりもっと瘦せていましたが、たしかにウチにきていた石川さんでした。5年以上前からウチに通ってきてくれていて、その時はサラリーマンをしていたと思いますよ。
週に1度、土曜日か日曜日に決まってスーツをクリーニングに出しにきていましたから。とにかくタバコの匂いがする人だったから、本人も気にしてマメに持ってきていたのかもしれません。おとなしくてボソボソ喋る方でしたが、とても真面目そうでした
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「平林さんとはお店で出会ったが交際していた」と供述
満たされることがなかったのか、平林さんが夜の街で使う金額は加速度的にどんどん増えていったという。
「特定のホストに大金を使っていました。百万円単位でお金がかかる、シャンパンタワーなどで派手に遊ぶこともありました。あるとき、親御さんから実家に戻ってくるよう言われて実家に戻りましたが、それでも夜中にタクシーで歌舞伎町に来ることもありました。 そんな状況ではありましたが、アイドルにだけは本当になりたかったみたいで、色々な事務所に売り込みに行っていました。なぜアイドルになりたいのか前に聞いたのですが、美人だった自分のお母さんみたいになりたいからって…」 憧れていたアイドルとは程遠い現実に嫌気がさしたのか、最後に会った時、平林さんは寄行もあり「情緒不安定だった」と友人は話す。
「1年前くらいに食事に行った時に、平林さんは『私はもう終わりだ』とこぼしていました。自分が理解されず落ち込んでいる時に、年上の男性にお小遣いやプレゼントをもらって自分を認めてもらったような気になっていたみたいです。SNSでも癒してくれる相手を探していましたし、そういった年上の男性がいたとは聞いていました」
「平林さんとはお店で出会ったが交際していた」と供述している石川容疑者。昨年12月には、二人の間で何らかの金銭トラブルがあったと見られている。
「昨年12月、石川容疑者は『スマホ決済アプリのカード番号を交流サイト(SNS)に公開された』と府中署に相談し、後に『私が教えたもので勘違いでした」と訴えを取り下げている。支離滅裂な供述も多く、今後、被疑者の精神状態などを詳しく調べるため鑑定留置する見込みだ」(社会部記者)
自分の居場所を探し続けた平林さんがたどりついてしまった場所で迎えた最悪の結果は、避けられなかったのだろうか。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班