【独自】5人衆は自分を助けてと老人ホームの「森喜朗」に嘆願《安倍派ではなく森派と呼ばれる派閥の末路》 (msn.com)
5人衆の処分を「穏便に」と麻生に
「やっぱりうちは森派だったんだなぁ」
そうつぶやくのは、安倍派(清和政策研究会)所属の衆議院議員のひとりだ。
東京地検特捜部が手がけた安倍派のパーティー裏金事件では、池田佳隆被告が逮捕され、大野泰正参議院議員は在宅起訴、谷川弥一前衆議院議員が略式起訴と、3人の議員が立件された。さらに安倍派の会計責任者までもが在宅起訴となり、裁判で裁かれることになった。
立件は逃れたものの、安倍派の「5人衆」と呼ばれる幹部全員が裏金を受領しており、岸田文雄首相や茂木敏允幹事長は安倍派に「責任」を求めるいま、安倍派は派閥解散だけでは済みそうもない。
ここで動き出したのが、安倍派の「影のオーナー」とも目される森喜朗元首相だ。麻生太郎副総裁や茂木幹事長と相次いで会談し、5人衆の処分について「穏便に」と求めているという。
5人衆は、萩生田光一前政調会長が約2728万円、世耕弘成前参院幹事長が1542万円、松野博一前官房長官が1051万円、高木毅前国対委員長が1019万円、西村康稔前経産相が100万円といずれも高額の裏金がわかっている。
自民党は独自に政治資金収支報告書への不記載が判明している議員に事情聴取を開始。安倍派だけで60人以上が対象になるという。
岸田文雄首相の岸田派も、パーティー裏金事件では会計責任者が略式起訴されている。岸田首相は、真っ先に岸田派解散と派閥解消を打ち出し、「岸田の乱」に打って出た。特捜部に立件された安倍派、二階派だけではなく、関係がないとみられていた森山派までもが派閥を解散する公算だ。
特捜検事はやはり森を狙っていた
官邸関係者が証言する。
「安倍晋三元首相が亡くなり、安倍派と言いながらも、会長は不在。5人衆みんなが森元首相のご機嫌とりに終始し、次期会長に就くべくゴマを擦っていたのが本当のところです。
5人衆は、最大派閥の安倍派の会長になれさえすれば、首相の座はすぐに手が届く。さらに森元首相は、キングメーカーに返り咲ける。そうした構図だったのです。
ところがそれが今回の事件でおじゃんになった。だが森元首相はそう簡単にあきらめる人じゃない。麻生氏、茂木氏どころか岸田首相にも、5人衆に手を出させず、『派閥の中で解決するので』と直談判するつもりです。
今のところ、岸田首相はうまくかわしているので直接会ってはいないが、森元首相の執念はすさまじい」
安倍派のパーティー裏金事件では、森元首相自身の「疑惑」も浮上した。安倍派のパーティーでノルマを超えた売上をキックバックする方式は、森元首相が派閥会長時代に考案されたともいわれる。また、高木氏が森元首相にキックバック分を「上納」していたという不透明なカネの流れも噂された。
特捜部に複数回呼ばれて事情聴取に応じた安倍派のベテラン秘書が語る。
「ノルマ超過分をキックバックで戻し、政治資金収支報告書には書き込まないという方法は、誰が指示したのか聞かれました。私は森元首相の時代からそういう処理をして、ずっと続いていると見聞きしていたのでそのまま特捜部に話をしました。
検事も『やっぱりそうだよな』『森元首相がこういう手法を思いついたのかな』とつぶやいていました。『本当に責任があるのは森元首相ではないのか』と影で愚痴っている議員もいる。
しかし、永田町で隠然たる力を誇る森元首相に正面切っては誰も言えません。実はうちの議員から『森元首相のことは検事に言うな』と口止めされていましたが、隠すとよけいにダメだと思い、私はしゃべりました」
特捜部が森元首相に事情聴取をしたのかしなかったのかは、いまだ判然としない。しかし、2022年8月に特捜部が着手した東京五輪汚職では、オフィシャルスポンサーに選定されるように、便宜を図ってもらおうとした紳士服大手「AOKIホールディングス」の青木拡憲元会長らが贈賄容疑で逮捕されたことを思い起こそう。
一時金1億円近い千代田区の老人ホーム
大会組織委員会の会長である森元首相のがん治療中に面会した青木元会長は、200万円の「お見舞い」を持参したり、会食を重ねていたことも明らかになった。その際、森元首相は特捜部の事情聴取を受けている。
すでに有罪判決が確定している青木元会長の裁判では、
《(スポンサーの決定権は)なんだかんだ言っても最後は森さん》
《スポンサー決定は森会長に一任されていた》
《森会長と会食しAOKIの要望項目を書面にして手渡した》
と森元首相の関与を疑わせる内容もあったが「不問」となっている。東京五輪談合の収賄側の「主犯」として公判中の高橋治之被告は、1月31日に開かれた法廷で「森元首相を証人に呼ぶべき」と主張しており、疑惑が再燃している。
前出の安倍派議員のひとりが語る。
「森元首相は五輪談合で特捜部から調べを受けて『なんで私が聞かれなきゃいけないのか』とご機嫌斜めでした。それでも森元首相は常に永田町の真ん中でニュースの中心にいることは間違いない。それが影響力というのでしょう。
「やっぱりうちは森派だったんだなぁ」
そうつぶやくのは、安倍派(清和政策研究会)所属の衆議院議員のひとりだ。
東京地検特捜部が手がけた安倍派のパーティー裏金事件では、池田佳隆被告が逮捕され、大野泰正参議院議員は在宅起訴、谷川弥一前衆議院議員が略式起訴と、3人の議員が立件された。さらに安倍派の会計責任者までもが在宅起訴となり、裁判で裁かれることになった。
立件は逃れたものの、安倍派の「5人衆」と呼ばれる幹部全員が裏金を受領しており、岸田文雄首相や茂木敏允幹事長は安倍派に「責任」を求めるいま、安倍派は派閥解散だけでは済みそうもない。
ここで動き出したのが、安倍派の「影のオーナー」とも目される森喜朗元首相だ。麻生太郎副総裁や茂木幹事長と相次いで会談し、5人衆の処分について「穏便に」と求めているという。
5人衆は、萩生田光一前政調会長が約2728万円、世耕弘成前参院幹事長が1542万円、松野博一前官房長官が1051万円、高木毅前国対委員長が1019万円、西村康稔前経産相が100万円といずれも高額の裏金がわかっている。
自民党は独自に政治資金収支報告書への不記載が判明している議員に事情聴取を開始。安倍派だけで60人以上が対象になるという。
岸田文雄首相の岸田派も、パーティー裏金事件では会計責任者が略式起訴されている。岸田首相は、真っ先に岸田派解散と派閥解消を打ち出し、「岸田の乱」に打って出た。特捜部に立件された安倍派、二階派だけではなく、関係がないとみられていた森山派までもが派閥を解散する公算だ。
特捜検事はやはり森を狙っていた
官邸関係者が証言する。
「安倍晋三元首相が亡くなり、安倍派と言いながらも、会長は不在。5人衆みんなが森元首相のご機嫌とりに終始し、次期会長に就くべくゴマを擦っていたのが本当のところです。
5人衆は、最大派閥の安倍派の会長になれさえすれば、首相の座はすぐに手が届く。さらに森元首相は、キングメーカーに返り咲ける。そうした構図だったのです。
ところがそれが今回の事件でおじゃんになった。だが森元首相はそう簡単にあきらめる人じゃない。麻生氏、茂木氏どころか岸田首相にも、5人衆に手を出させず、『派閥の中で解決するので』と直談判するつもりです。
今のところ、岸田首相はうまくかわしているので直接会ってはいないが、森元首相の執念はすさまじい」
安倍派のパーティー裏金事件では、森元首相自身の「疑惑」も浮上した。安倍派のパーティーでノルマを超えた売上をキックバックする方式は、森元首相が派閥会長時代に考案されたともいわれる。また、高木氏が森元首相にキックバック分を「上納」していたという不透明なカネの流れも噂された。
特捜部に複数回呼ばれて事情聴取に応じた安倍派のベテラン秘書が語る。
「ノルマ超過分をキックバックで戻し、政治資金収支報告書には書き込まないという方法は、誰が指示したのか聞かれました。私は森元首相の時代からそういう処理をして、ずっと続いていると見聞きしていたのでそのまま特捜部に話をしました。
検事も『やっぱりそうだよな』『森元首相がこういう手法を思いついたのかな』とつぶやいていました。『本当に責任があるのは森元首相ではないのか』と影で愚痴っている議員もいる。
しかし、永田町で隠然たる力を誇る森元首相に正面切っては誰も言えません。実はうちの議員から『森元首相のことは検事に言うな』と口止めされていましたが、隠すとよけいにダメだと思い、私はしゃべりました」
特捜部が森元首相に事情聴取をしたのかしなかったのかは、いまだ判然としない。しかし、2022年8月に特捜部が着手した東京五輪汚職では、オフィシャルスポンサーに選定されるように、便宜を図ってもらおうとした紳士服大手「AOKIホールディングス」の青木拡憲元会長らが贈賄容疑で逮捕されたことを思い起こそう。
一時金1億円近い千代田区の老人ホーム
大会組織委員会の会長である森元首相のがん治療中に面会した青木元会長は、200万円の「お見舞い」を持参したり、会食を重ねていたことも明らかになった。その際、森元首相は特捜部の事情聴取を受けている。
すでに有罪判決が確定している青木元会長の裁判では、
《(スポンサーの決定権は)なんだかんだ言っても最後は森さん》
《スポンサー決定は森会長に一任されていた》
《森会長と会食しAOKIの要望項目を書面にして手渡した》
と森元首相の関与を疑わせる内容もあったが「不問」となっている。東京五輪談合の収賄側の「主犯」として公判中の高橋治之被告は、1月31日に開かれた法廷で「森元首相を証人に呼ぶべき」と主張しており、疑惑が再燃している。
前出の安倍派議員のひとりが語る。
「森元首相は五輪談合で特捜部から調べを受けて『なんで私が聞かれなきゃいけないのか』とご機嫌斜めでした。それでも森元首相は常に永田町の真ん中でニュースの中心にいることは間違いない。それが影響力というのでしょう。
5人衆も、それぞれが『悪いのは西村だ』『世耕が参議院をまとめていたので責任がある』と責任の押し付け合い。5人衆としてもてはやされたのに、いざとなったら誰も責任をとらない。本当なら、議員辞職でもおかしくないが自分たちから助けてとは言い出せないので、森元首相にすり寄って、なんとか岸田首相につないでもらい命拾いしたいという魂胆だ。
だからよけいに、森元首相の存在感が発揮される。老人ホームに入っただけでも、週刊誌に掲載されるのですからね」
ちなみに森元首相が入居している老人ホームは、皇居のお堀からもほど近い千代田区にあり、国会へも車で5分程度の立地。森元首相は妻と2人で入居しているそうで、ホームページを見ると「一時金」として1億円近い資金が必要と書かれている。
「老人ホームですから、当然、外出時間などの制限があります。しかし、森元首相はお構いなしでパーティーや会食にも出席し、酒も飲むし、夜遅くに老人ホームに帰宅することもあるほど意気軒高。安倍派の議員にもよく電話が入っている。そのうち、5人衆をはじめとして“老人ホーム詣で”がはじまるかもしれない」(前出・安倍派の衆議院議員)
安倍派と言われていたが、会長不在で実態は「森派」の証明。「岸田の乱」に乗じて「森院政」を敷きかねない状況で、森元首相は高笑いをしているのだろうか?。