ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

特捜検察が狙う安倍派「五人衆」の名前>国会開会までに誰か立件されるのか?【自民党パー券裏金事件】

2024年01月22日 03時03分06秒 | 事件と事故
西村か、高木か、世耕か…国会開会までに誰か立件されるのか?【自民党パー券裏金事件】特捜検察が狙う安倍派「五人衆」の名前(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース 




西村か、高木か、世耕か…国会開会までに誰か立件されるのか?【自民党パー券裏金事件】特捜検察が狙う安倍派「五人衆」の名前
1/15(月) 7:03配信


現代ビジネス
photo by gettyimages


----------
派閥の裏金問題で、ついに現職議員が逮捕された。安倍派幹部の立件見送りが報じられているが、そうした中、次に逮捕される政治家は誰か。そして、安倍派幹部の姑息で悪質な手口とは。匿名だから明かせる国会議員の本性を、議員秘書たちが赤裸々に語りあった。
----------


【写真】女湯で客の胸を触る男児…政治はどう判断?「児童の混浴」問題


検察の狙いは誰だ
Photo by gettyimages


 ベテラン秘書A 年明け早々に能登半島地震、日航機の衝突事故などがあって、自民党の派閥の裏金問題がかすみました。不謹慎ですが、岸田(文雄)総理は悪運が強いなどと囁かれた。


 しかし、それもいっときのこと。東京地検特捜部が衆院議員の池田佳隆元文科副大臣の逮捕に踏み切り、ムードは一変しました。日曜日の逮捕は異例のことですが、証拠隠滅のおそれがあるとのことです。


 中堅秘書B 逮捕翌日(8日)の朝日新聞が詳報しましたが、池田衆院議員とその秘書がキックバックについて記録されたデータを破壊したことが悪質と特捜に判断されたようです。


 中堅秘書C 一連の裏金問題では、朝日新聞が検察とグルになって、自民党叩きをしているかのようです。


 若手秘書D 本当にひどい話です。うちの先生はまだ中堅で、派閥(麻生派)のパーティー券のノルマは50枚なのですが、事務所として売ることはまったくありませんでした。100万円分を事務所で被って、その代わりに餅代、氷代(冬と夏に派閥から所属議員に配られる活動資金)で戻ってくると割り切っていた。なのに、自民党全体に疑惑の目が向けられて大変迷惑しています。


 中堅B 私の議員は清和政策研究会(安倍派)所属なのですが、多くの議員秘書が聴取を受けているため、NHKの記者が話を聞かせろと私の自宅まで訪ねてきた。腹立たしいですよ。本当に気が休まらないまま、年を越すことになった。


 ベテランA そうは言っても、やはり清和研による政治資金パーティーのキックバックは異常でした。私も以前、清和研の先生に仕えていましたが、当初はこういうキックバックの問題はなかった。変わったのは森喜朗先生が会長になった'98年頃からです。当時、すごい違和感を持ったのを覚えています。


 中堅B 4000万円を超えるキックバックを受けたとされる大野泰正参院議員や谷川弥一衆院議員も立件される見通しです。こちらは池田氏と異なり、虚偽記載を認める方針で、略式起訴となりそうですね。この3人の逮捕、もしくは起訴は想定内ではありました。


 中堅C 検察の狙いは、世間的には名前の知られていない3人の政治家のバッジを飛ばして(失職させて)終わりではないと言われています。本丸はどこにあるのか。まず名前が挙がるのが、西村康稔前経産大臣です。

キックバック復活の経緯
Photo by gettyimages


 ベテランA 安倍晋三元総理が'21年に派閥の会長になり、'22年5月の政治資金パーティーに先立って、キックバックをやめる方針を決め、通達まで出しています。ところが同年7月に安倍元総理が凶弾に倒れ、キックバックが復活した。当時の事務総長だった西村先生が派閥議員に連絡して、還流したカネを自身のパーティーや勉強会の売り上げに混ぜて入れろという指示をしてきたんです。こんなの虚偽記載に当たるので、やばいと思っていましたよ。


 なぜ、西村先生はキックバックを復活させたのか。実はすでにパー券を売り始めていた議員から廃止の方針に反発の声が上がったそうです。安倍元総理が存命中は西村先生もそういう連中を抑え込むことができたけど、安倍元総理が亡くなって復活せざるをえなかったのでしょう。


 若手D 私は、西村先生の後に事務総長についた高木毅前国会対策委員長まで立件するのではないかと聞いています。高木先生は西村先生同様、元に戻した経緯を知っているはずなので、違法性を認識したうえで指示を出していたら危ないのではないでしょうか。


 中堅B 私は最終的に森元総理が狙われていると聞きました。Aさんも言っているように、還流の仕組みを構築したのは森元総理ですからね。特捜にとっても、総理経験者を逮捕できたら大きな手柄になるでしょう。


 ベテランA ただ、現職の議員ではないし、すでに介護施設で暮らしていて、そこまで捜査は届かないと私は思います。


 中堅C 捜査の本丸は、参院幹事長を務めた世耕弘成先生との見方も根強いです。安倍派は参院選挙の行われた'19年と'22年の政治資金パーティーについて、参院議員には販売ノルマを設けず、集めたパー券収入を全額キックバックしています。これは公職選挙法上、選挙運動費用収支報告書に記載しなければならない性質のものです。世耕先生がこれを主導したとすれば、政治資金規正法違反だけでなく、公選法違反の疑いまでかけられる可能性があります。


 もっとも、世耕先生は参院で威張り散らしていましたから、安倍派以外の参院議員からは「さっさと捕まってくれ」との声すら出ています。うちの議員は世耕先生が参院幹事長を辞めて、喜んでいましたよ。ちなみに、安倍派の衆院議員は参院議員が全額キックバックされていた事実を知らなかったので、相当怒っていましたね(苦笑)。

裏金の使い道
 中堅B 西村、高木、世耕先生に、萩生田光一前政調会長や松野博一前官房長官を加えて、安倍派の「五人衆」と呼ばれていますが、特捜はその全員から任意で事情聴取を行ったと報じられています。ただ、五人衆はみな「(政治資金収支報告書への)不記載は知らなかった」と否定しているそうです。特捜がここをどう突破し、会計責任者との共謀を証明するかがポイントとなります。


 若手D そもそも多額のキックバックを受けて、先生方は何に裏金を使っているんですか? 
 ベテランA 私の経験したケースで言うと、地方議員にばらまく資金として使われることがあります。国政選挙に出る際、県議などの地元の地方議員から、「まずはあいさつをしろ」と言われる。その「あいさつ」というのは、「現金を持ってこい」ということ。私が仕えた先生は選挙区の県議全員に10万円ずつ包んで渡した。原資は裏金です。


 「週刊現代」2024年1月13・20日号より


 後編記事『地方議員がタカってくるから裏金が必要? 4月の「補選」次第で政権崩壊…次の自民党総裁に取り沙汰される「茂木幹事長のギラつき」がひどすぎる』に続く。


週刊現代(講談社)














コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高橋洋一氏「派閥は半年で復... | トップ | 第1志望に「3分の2が不合格」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

事件と事故」カテゴリの最新記事