梁の製作に取り掛かります。長尺材なので、曲がりがあると苦労しますが、それも木の個性として受け入れ、使い方を考えるのが、ログハウスの長所と考えています。極論を言えば、使えない木はありません。使い方によっては、魅力的になる材も多いのですが、ほとんど効率を理由に、山に切り捨てられるのが現状です。機械とのマッチングが悪いと捨てられるなんて、もったいない話です。生産性を理由に、個性のない建築が多く、職人の苦労の見えない家ばかりになっている現状は、寂しいばかり。60年~70年育った木を、曲がっているからと言って、小さく切り刻んで、集成材として使うのも一つの方法ではありますが、私は受け入れがたい真情が、心の奥底ににあります。木は、ありのまま使う。私は、やはりそこに魅力を感じます。シンプルだけど、絶対的魅力が、丸太の家にはあります。それは、素晴らしくエコロジーな建築の一つです。今残っている、昔の古民家は、曲がり材が多用されていましたが、それは手間がかかるけれど、長く建っている事を思えば、逆に考えると、効率が良いのだと、考えるべきだと思います。