土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

ニュータイプのドローナイフを制作。手仕事は素敵だ。

2016年02月13日 20時09分39秒 | Weblog

今日は雨で、倉庫の整理でしたが、昨日張り切ってやったピーリング「皮むき」のせいで、体中の筋肉が悲鳴をあげている。

今回ハンドピーリングにしたのは、若いビルダーの提案もあったのですが、山の現状も、少し気になっていたのもあります。

バイオマスの影響や、CLT「集成材」の需要が増え、木材が足りない状況や、山の高齢化もあり、丁寧に木材を出す事が、だんだん難しくなっているからです。ダメージが多い木は、そのダメージを取り除くに深く削る必要があるからです。水圧で剥いた磨き丸太の美しさは、捨てがたい魅力もありますが、あまり高級になるのは、困ります。

久しぶりにドローナイフを出して、皮を剥いてみると、切れ味が悪く、体力的に大変な事に気づきました。昔は木を切ってすぐに出した木を剥いていたので、良かったのですが、切って3ヶ月程山で葉枯らしをする事もあり、表面が乾燥して、中々綺麗にむけないのです。

そこで切れ味の良い、ドローナイフを制作しました。土佐は山道具の鍛冶屋のメッカ。良い刃物を探してきました。写真はマグロの皮むき用のものだそうです。

特注で作っていたもので、一つだけ余っていた物に、取っ手をつけました。切れ味は格段に良く仕事も進みますが、もう少し良いのはないかと考えて作ったのが超仕上げ用の刃を再利用したものです。これは凄い切れ味で綺麗に仕上がり満足ですが、ただ刃が硬く研ぐのが難しいのが難。近日中に改良版を制作するつもりです。研ぎやすく、切れ味の良い土佐刃物のドローナイフを注文したいのですが、注文してから、2ヶ月くらいかかるとの事、今回は諦めます。

手仕事の良い所は、やればやるほど仕上がりが良くなっていく事と、自分のリズムでやれる事。体力が付く事。環境破壊にならない事等、良い事がいっぱいあります。

機械でやると楽なのですが、このしんどさ、味を、楽しむ時代ではないだろうかと考えています。効率を追うと無くす物が多い事に気づいている人が、多くなって来ていると感じます。早く安くを追求しすぎて、本当に大切な物を無くしてきたと。アイビーログ工房は、手仕事にこだわります。しかし誰でも買えると言う事もこだわります。極力地元の素材で建てる事にも。新しい家創りは、昔のつくり方に、多くのヒントがあるように感じます。