
熊野古道、八鬼山越えで撮ってきた写真です。
突然ですが、僕はこのフンコロガシ系コガネムシ(発見したときにはセンチコガネだと予想していたのですがまた違う種類のようです。しかしながら胸部背面の鋭角的な面の組み合わせから勝手にフンコロガシ系コガネムシと判断してみました)に敬意を表します!!なぜなら僕にはこのムシが物凄い根性の持ち主に思えるからです。
ヤバそうなドデカイ生物(僕のことです)に見つかってしまったこの昆虫は敵をやり過ごそうと直ちに擬死(死んだフリ)状態となりました。僕も”止まっててくれたほうが写真撮り易いけど足のばしてくれた方がええよなぁ”などとファインダを覗きながら適当なことを考えていました。
すると突然アリンコがスルスル落ち葉の下なんかから現れてフンコロガシ系コガネムシの体のそこかしこをガジガジかじり始めよるではありませんか!!最初はフンコロガシ系コガネムシもさすが甲虫だけのことはあってガードが固く、悠然と死んだフリを続行していました。ところがアリのガジガジが足やら頭部のつけねなんかの関節に及ぶと”イタ”、”イタタタ”みたいな感じで時々ビクっとしよるんですわ。
もぉ、そこまでして死んだフリせんでもええがな、と見ていて思いました。下手したらアリンコのエサになってしまう危険をおかしてまで人間から逃れるために死んだフリをする、物凄く一本筋の通ったムシだなぁ、と思いました(→実際はこの程度の小さなアリなら痛いけど十分耐えられるという勝算があったのか、パニくってわけがわかんなくなっていたとかなんでしょうかねぇ)。
(←本能的な行動ですますにはあまりに壮絶だったのです)