尾張廼家苞 恋歌二5
尾張廼家苞 四之上 (意、上の句は序。夕烟たつとかゝる。四五の句折かへして心うべし。 人をおもふおもひのたえずして、恋すといふ名のたつがくるしと也。...
美濃の家づと 二の巻 秋歌上3
だいしらず 七條院ノ権ノ大夫 秋來ぬと松吹風もしらせけりかならず荻の上葉ならねど めでたし。下句詞めでたし。 かならずは、俗にあながち といふ意なり。こは哥には...
羈旅歌 業平 伊勢物語八段 浅間嶽 筆者不明懐紙コレクション
むかしおとこ有けり 京やすみうかりけむ あづまの方に ゆきて すみ所もとむとて ともとする 人 ひとり ...
美濃の家づと 二の巻 秋歌上2
顕昭 水ぐきの岡のくず葉も色づきてけさうらがなし秋の初風 めでたし。詞もすべてめでたし。 上句、万葉十に、...
賀歌 良経 松有春色 冷泉為村筆掛軸コレクション
亰極殿にて初て 人々哥つかうまつりしに 松有春色といふ 事をよみ侍 し 攝政太政大臣 をしなべて木のめも は...
尾張廼家苞 恋歌二4
尾張廼家苞 四之上 水無瀬戀十五首歌合に 摂政山がつの麻のさ衣おさをあらみあはで月日や杉ふける庵 本歌、すまの海人の...
美濃の家づと 二の巻 秋歌上1
新古今和歌集美濃の家づと二の卷 秋歌上 百首哥の中に 家隆朝臣 きのふだにとはんと思ひし津の国の生田の杜に秋は來にけり 本歌...
歌論 無名抄 俊頼歌傀儡云事
俊頼哥ヲクゞツウタフ事 ふけの入道殿に俊頼朝臣候ける日かゞみの くゞつどもまいりて哥つかうまつりけるにかみ哥なりて 世中はうき身にそへるかげなれや おもひすつれどは...
美濃の家づと 一の巻 真名序
勢海之濱拾文貝。害拾実否縷兮斐具。 十朋之珎得之帰者誰与。美濃大矢重門 従本居翁遊望...
美濃の家づと 一の巻 夏歌8
夏のうた 慈圓大僧正 雲まよふゆふべに秋をこめながら風もほにいでぬ荻の上かな こめながら、いうならぬ詞也。 風もの上か下かに、まだといふ ...