中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

企業の一番の社会貢献は、社員の社会貢献を応援すること!

2014-12-11 17:15:32 | ES
弊社がお世話になっている、鎌倉にある訪問医療マッサージ事業のアシスタンスが、神奈川の魅力ある社長として社長TVに出演しています。


⇒動画をみる


その中で、林社長が、次のような内容のことを話しておりました。
「会社の中で、何を喜びに感じ、今後どうしていくのかを自分たちで考え、答えをだす。
そっし、自分がどういう方向性で地域貢献をしていくのか?それを応援していくのが、
私の仕事だと思います。」
なるほどなあと。
先日、日本能率協会が出している、「ビジネスパーソン1000人調査」の資料を目にしました。
「仕事にやりがいを感じているか?」という質問に対し、モチベーション要因としての回答の
トップは、「収入が上がる」(70.6%)、よい評価を得る(48.8%)、目標を達成する(33.6%)」となってました。

*ESクレドをつくるためのワーク中の様子



そして、その次に来るのが「顧客から感謝される」となっていました。
 この統計を見てどう感じますか、確かに金銭的収入が一番大きいのですが、日本経済は
縮小経済になってきます。給与をあげられる会社は、わずか、そして、昇給をさせることが
できるとしても数%です。

*ESクレドをつくるためのワーク中の様子


 私は、こう考えます。今現在、モチベーション要因のトップの金銭的要因はこれから益々厳しくなってきます。
 そうなると、必然的に、「顧客から感謝される」という、モチベーション要因は、自然と相対的に高まってくるのではないでしょうか?これからの会社の存在意義自体が、10年後には、大きく変わっているのではないでしょうか?
 いまだに、社員に高い給与さえあげていればそれで大丈夫、どんどんポストを乱発してモチベーションを上げていくという
旧来型の組織では、限界が出てきているのです。
 企業の一番の社会貢献は、社員の社会貢献を応援すること!


*ESクレドをつくるためのワーク中の様子



ESを柱に、社員の自律性を高め、地域へ貢献していくクレド経営を実践。私自身、いつも林社長の経営姿勢を参考にさせていただいています。
介護事業の方を始め、ぜひ、多くの企業さんに紹介したい会社です。

戦略の数は、1955年当時の6倍、組織の繁雑性は、35倍へ!明日から今年最後の合宿です。

2014-12-11 16:42:41 | ES
さあ、明日から、今年最後の合宿研修です。地域に良いことを常に考え、
実行しようと頑張る、志の高い会社の方々と共に過ごす2日間。
とても楽しみです。


 明日は、
「部門の壁を取り壊し、組織の社会性を高める3つの歯車」
「組織の壁を破壊せよ!自律と協働を育む5つの要諦」
の2つのテーマについて皆で勉強です。

 ここ最近様々な会社からの質問で一番多いのが、
「なんだか、いつも仕事に追われていて将来にたいしてまったく行動をしていない。
また、そんな余裕もない。既存の商品の売り上げがジリジリ落ちてきているが、
何の手を打っていないしどうすればいいのかわからない」

というようなものです。

 ボストンコンサルタントグループの調査では、
1955年当時に比べて、戦略の数は、6倍にそれに伴い、
組織の繁雑性は、35倍になっているという調査が出ています。


 私たちの、いままでの経営手法は、戦略が1つ増えると
それに伴い、新しい組織をつくり、新しいリーダーを決めて、新しい人事制度を
つくり、戦略を達成すべく人材を評価し、キャリアプランを定めるというのが、
いままでのお決まりのパターンでした。そんな、ことをどんどん続けて、
ツギハギツギハギをしていったというのが55年の歴史ですね。
 それは、以前のように、作れば売れたというような、プロダクトアウトの
時代であれば、効率と生産性を求めて素晴らしい結果を導いてきました。
 その基本は、差別化戦略、SWOT分析などのPDCAのマネジメントサイクルを
回すという、アンゾフやポーターの経営手法かその応用です。

 そこには、常に、あるべき姿というのがあり、そこにより速く、たどりつくためには!
という、分業・効率を基本とした、ギャップアプローチが基本でした。

 でも、いまの経営環境は、調査のとおり、複雑性がどんどん増していきます。
・リアルとバーチャルなビジネスの対応
・ボランタリー経済と儲けを生み出すビジネスへの対応
・新興国と先進国への両面のマーケティング
等々経営そのものに矛盾が生じていたり、不確定要素が多い
ビジネス環境がますます加速するなか、
経営は、より現場へ、より個々の社員の人間性を重視した、
意志力、判断力に委ねられることになってきます。複雑性と
不確定性によって生じる現場の問題を解決していくには、
現場の当事者が解決する、また、1人で、単独の部署で解決
出来るものでなくそこには、自律と協働が必要なのです。

 それは、社員が経営にコミットするというような生ぬるいものでなく、
社員自らが当事者になって経営を動かすという意識が必要です。
また、ポーターやアンゾフのような戦略だけに頼るのでく、
戦略と現場が即つながるという新しい経営が求められているのです。
 現場が当事者意識をもって素早く、判断をしながら経営を動かしていくことが必要なのです。
 いちいち現場で起きていることを、経営のトップが評価していては、複雑で不確定要素が
大きい環境のなかでは、そのような古臭く、鈍感な経営では、変化に遅れ
市場から淘汰されてしまうでしょう。

 私たちが、経営の基本として一度は、上司や社長からいわれた次の言葉、

「組織は戦略に従う」

は、もはや時代遅れなのです。

組織と戦略はほぼ同時に関係を築き上げ動き出し、変化を促していくというのが
本当の答えなのです。戦略とイノベーションは以前は2項対立でした。しかし、いまや、
セットなのです。

 明日の合宿では、この古臭い仕組みの元凶である、組織の壁を壊し、
自律と協働をいかに築きあげるのかという視点から、
個人の行動変容を促し、組織のパフォーマンスの向上へと
つなげる自律と協働の5つの要諦について勉強をしてきたいとおもいます。