昼休み帰宅する。ランチは自宅で済ませるようにしている。
昼休みに帰宅するのはランチ以外にも目的がある。
寝たきりの犬(パグ16歳小太郎)の世話をするためだ。
しかし今日からその必要がなくなってしまった。
昨日、朝起きて毎朝そうしていたように防音犬小屋のスライドドアを開け小太郎が驚かないようにいきなり抱き上げることはせず
背中のあたりを軽くトントンと叩きそれから抱き上げた。
抱き上げた体はまだ温かかった。
しかし抱き上げた瞬間に生きていないと分かった。
あ~とうとう逝ったか・・・最初に思ったことだ。
寝たきりになって2年経っていた。
ここ数日やけに元気だった。
仕事柄、ご高齢の方を相手にしていることもあり急に元気になったら要注意ということは何度も経験している。
前日に頭を持ち上げて目をパッチリ開いてる姿を見たときに、もしやと思った。
そんな予感が的中してしまった。
2001年2月某日
店が順調だったこともあり犬でも飼おうかということになった。
先に日本から連れてきたブルドッグを飼っていた。2頭目はパグと決めていた。
エカマイだったか、日本人社会の間でも割と知られたブリーダーのところへ買いに行った。
パグの子犬は2頭いた。
オスとメスが1頭づつだ。
両方とも鳥かごに入れられており、かごから出された2頭は対照的な動きだった。
メスは大人しくじっとしていて、オスの方はクルクルとその場を走り回った。
元気そうという理由だけでオスの方を選んだ。
つづく