
ていますが、一週間読み解くうちに「一を抱く」は、単なる一筋に生きると
いう意味だけでなく、「一つの命を抱く」という風に読み解けてくるのです。
「致知」は誰でも読める本ではないと聞いておりましたので、毎月送ら
れてくる致知を全部読んでいたわけではなく、難しい論語はすっ飛ばして
25年過ぎました。
4月号致知を見開くと、ひらりと落ちた一枚のチラシの「百歳の論語」伊
與田覚先生の講座の案内に心が惹きつけられました。
「論語」は男の人が読むものとか、分からないいうことでに理由をつけ
て、今までしっかり向き合っていませんでした。
伊與田先生が世に出られたのは、80歳過ぎからということを、知ってから
は、自分が好きだからやっていることで、強い心と体を作り上げられたんだ
と。
私は自分が好きなボディーワークをやっていても、今生きているのが虚
しく思ったりしていますので、80歳から世に出るなんて、とても考えられ
ません。何も分かっていなかったと思い出しました。
100歳になっても5回シリーズ半年かけての講座を企画され、しかも大阪
から東京まで来られるという。
お写真を拝見しますと、しっかり大地に足をつけて、偏りがない姿勢は昔の
侍のようです。
「論語」を学びたいという気持ちが心の底から湧き上がってまいりました。
はじめて論語を学ぶのに、論語の大家といわれる伊與田先生にと、大それた
事と思いますが、緊張感を持って真剣に学ぶなら最高の先生からと、「論語」
とともに生きて百年の伊與田先生の講座申し込みをさせて頂きました。今度こ
そ、一生かけて学ぶものの「論語」に心が燃えています。