
月間「致知」7月号より白鵬、山下泰裕対談の記事で読みましたが、白鵬のルーツ
にはスターリンを平手打ちしたという、叔父さんがいて、白鵬の強さにはこのよう
な先祖の力があり、相撲協会を揺るがす様な事もDnaかもですね。
脊髄の力
山下 - 横綱とはこれまでも何度もお会いしてきましたが、きょう改めて思ったのは、
お話ししていてすごく品性と品格を感じるんですね。やはり育ちなのでしょうか。
お父さんはレスリングの銀メダリストでモンゴル相撲の大横綱。確かお母さんは
お医者さんでしたかか。
白鵬 - はい。一度うちの家系の本を自分で書こうかと思っていますが(笑)スターリン
に唯一手を出したのはうちの叔父だと言われています。当時話すこともままならない
時代で、手を出すなんて考えられないことだったと思うんですが。
山下 - スターリンに手を出したつて、どういうことですか?
白鵬 - 殴ったということです。当時のモンゴルの首相でした。殴った後に辞任して、
その後暗殺されました。
山下 - 叔父さんがモンゴルの首相だつたの?
白鵬 - そうです。9代目の。
山下 - それは知らなかった。
白鵬ー母の弟が日本で大使をやっていたこともあって、私が日本へ来るとき、母から
昭和天皇の写真を持たされました。
山下 -昭和天皇の写真を?いまモンゴルだけでなく、日本に留学してくる方で天皇陛下
の写真を持ってくる人はいないですよ。そうですか、そういうところからも天皇杯の涙
に繋がっていくわけですねえ。だから人生は本当に出会いですね。どんな親の元に生まれ、
どんな師に巡り合うか。
白鵬 - 双葉山関も安岡正篤先生という方と出会い、「木鶏」という話を教わって、あそこ
まで頑張られたそうです。双葉山せきも最初は全然強くなくて「うっちゃりの双葉」って
いわれて、うっちゃりばかりだったと
それが十両から幕内に繰り上げられた時に、急に強くなったそうで、その時に安岡先生と
いう方に「木鶏」の話をを聞いたんじゃないかといわれてp、その話に感動して、そこから
双葉山関の相撲が変わったそうです。
山下 -人間はあたかも脊髄に火がついたような感動が走ったら、人生、変わるんですよ。
白鵬 - ああモンゴル語にも「脊髄の力」っていう言葉があります。「ゴヒビャル」と言い
ます。
体の大きい人はいくらでもいるけてども、芯の力っていうのがあるんですよ。それがしっかり
していつ人は、やっぱり強い。それは身体的な芯ということもあるでしょうし、精神的な
芯ということもあると思います。