近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

勝手な誤解~新幹線は本当に安全なのか

2013年05月31日 | 8番線(臨時):「その他」
今日は題名の通り「なぜ新幹線で大事故が起こらないか」を取り上げます。


なぜ新幹線では他国の高速鉄道と比較しても圧倒的に事故が少ないのか。
ましてや高架橋から車両が落下するといった大事故が発生しないのは何故なのか?

結論から言うと安全の積み重ねも関係していますが、結果的には「今まで運が良かっただけ」です。
にもかかわらず世間一般には「新幹線は死傷事故とは無縁」などと勝手な誤解をする人が多いものです。
一体、何を根拠にそんな考え方を持っているのでしょうか。全く謎で仕方ありません。
(それでも韓国や中国に比べれば数万倍マシです。)


例えば走行中に沿線で大地震が発生した場合はどうなのか?
確かに新幹線は比較的規模の大きい地震の場合、地震波を感知した時点で緊急停止することになっています。

ただ明らかに停車が間に合わない状態で、落下した高架橋の先に突っ込んだ場合はどうなるのか?
当然ですが先頭車両は転落によって大破、そしてその上に後続の車両も次々と突っ込むことになります。
ましてや事故車両に乗っている乗客の大半が即死または重症を負うことは言うまでもありません。


ちなみに東海道新幹線では「のぞみ・ひかり」を中心に1000人前後の乗客が乗車しています。
この状態で先ほど述べた様な大事故に遭遇した場合、死傷者は500人を軽く超えるはずです。
そして年末年始などのラッシュ時にこういった事故が発生すれば被害は更に大きくなるのでしょう。


最後にですが、この世に事故を起こさない乗り物や交通機関などは絶対に存在しません。
従って「新幹線は死傷事故と無縁」などという勝手な考えを持つことは極めて危険だと言えます。

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