近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

栄光の300系新幹線~本当のラストランが迫る…

2012年01月30日 | 5番線「気になる○○○…」

皆さんも知っての通り300系新幹線は3月17日のダイヤ改正で完全に姿を消します。

一部の方は500系新幹線やN700系新幹線が新幹線の歴史を変えたのではと考えているのかもしれません。
しかし私としては何よりも我が日本の新幹線の歴史を大きく変えたのは300系新幹線の存在だと考えています。

今では当たり前になった270km/h(平地での)運転ですがかつてはかなり難易度の高いものでした。

車体にアルミニウム合金、走行機器には交流電動機が採用されるなど当時の最先端技術が詰め込まれました。
様々な工夫が実を結び1991年3月1日に行われた最高速度試験では325.7km/hを記録しました。
この記録は約5年後に955系新幹線が443.0kmを記録するまで守られました。


そして300系新幹線は1992年3月に初代「のぞみ」車両として華々しく姿を現しました。
当時は1日4往復という小規模でしたが数年後には1時間に1本以上が東京駅~博多駅間で運転されるまでに成長しました。
同時にそれまで「ひかり」などに運用されてきた100系新幹線や0系新幹線を次々と淘汰してきました。
最終的にはJR東海で61編成、JR西日本で9編成が製造され正に「大御所」の名にふさわしい存在でした。


そして2007年7月1日…それまで絶頂の時代を築いていた300系新幹線が一気に激減し始めました。
そうです。その最大の原因は殆どの方が知っていますが「N700系新幹線の急速な増備」です。
開始当初は1日8本しか運用されていませんでしたが現在ではほぼ全ての「のぞみ」を置換えるまでに至っています。
またJR東海はN700系新幹線の導入当初、3年後(2010年)までに54編成を製造する予定と言っていました。
しかしその後も追加増備が決定して今でも数を増やし続けています。

また上記で挙げた理由の他に「短編成化が困難であった」点も理由に挙げられています。
300系新幹線は3両編成を1ユニットとしていた為、短編成化を行うにはかなり大掛かりな改造が必要とされました。
それ故に300系新幹線は0系新幹線と異なり短編成化されて暫く残るのではなく一気に廃車される道を辿りました。


もう残された期間は殆どありません。あと3日後にはJ編成(東海車)の定期運用が完全になくなります。
そしてF編成(西日本車)も「ひかり482号」などを最後に3月12日に定期運用を終えます。
本当のラストランは両車共に3月16日に「のぞみ」として行われます。

やはり私も大好きな車両であったが為に、こんなにも早過ぎる引退は非常に寂しいものです。
明後日からは高校は自由登校になるので引退までの間に出来るだけ乗車と撮影を行っていきたいものです。



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